みらくるのーとん感想

 BLゲーム界では有名な由良さんが立ち上げたブランドtennenouji作品・みらくるのーとんです。最初にみらくるのーとんが発売され、その後、追加ディスクのみらくるのーとん増量中!が発売されました。結城は増量中!発売に合わせて発売されたツインパックを購入したので、感想はまとめて書く事にしました。内容的にもメインルートに新たなルートが追加される形ですので、分ける事もないかと。
 購入の動機は由良さん作品だから、の一言に尽きるのですが(笑)、手軽にBLゲームを楽しみたい方にはお薦めです。結城がそう言ったところ、「BLゲームっていうより、手軽にエロを楽しみたい人用でしょ」という鋭いツッコミがYさんから入りました(爆)。「それ言っちゃったらおしまいですよ! ほら、エロ以外にもギャグとかギャグとかギャグとか!」「エロとギャグだけしかないんかい!(笑)」……って、フォロー出来なかったんですが、主人公の明と謎のエロ生物(笑)・のーとんとの掛け合い漫才のような日常会話が最高に面白いです。「本当、面白いですよね! この漫才だけ見ていたいです! エロなくても十分です!」というYさんに「でも、エロ取ったら、このゲームの存在意義がなくなるんじゃあ…」と返した結城←何気に酷い。

 そんなわけでこのゲームに重厚なシナリオとか、帝千やLamentoのような高いストーリー性を求めてはいけません。明るくノリを楽しむゲームです。内容としては、主人公の明がノート型の謎生物を拾ったことから始まります。何でも願いを叶えられるというのーとんに明は契約を交わして(といっても名前書くだけ)契約者となりますが、実はのーとんが叶えられるのはHな願いだけだった――。と、どっかの漫画を彷彿させる内容ですが、ここから明ののーとんに振り回される日々が始まるわけです。主人公の明はごく普通の家庭の子ですが、兄がすごく優秀なため、コンプレックスからちょっと屈折したという、ある意味王道設定。授業を面倒くさいからさぼる程度には不真面目ですが、いわゆるヤンキーという感じではないです。基本的にはお人好しで、ものっそい流されやすいです!土石流にあったごとく流されてます。スタッフの方にも「流されやすい。そして感じやすい」と言われる流されやすさ!(笑)Yさんと二人して「流されすぎ!」と画面に突っ込んだこと多数です。攻略対象は正臣・誠二・光輝の三人。追加ディスクの増量中!を入れると人型になったのーとんが攻略出来ます。
 注意点としてはとにかくえろいです(笑)。選択肢が最初から「なんじゃこりゃあ」という感じで驚いたのですが、進めていくうちに最初の選択はまだ甘いものだと知りました。足舐め・耳舐めくらいで驚いているようではゲームが進められませんから!中にはマニアックなプレイも出てきますので、苦手なものがある人もいるかと。それと、BEST以外のENDが鬼畜っぽかったり、調教めいてるものが多いです。BADもとにかく痛い仕様となっております…死にネタがあったりと、由良さんの作品は本当にBADが痛い…(泣)。増量中!にはBADしかなかったルートに救済ルートが追加されましたので、それにはほっとしました〜←あのルートは本当に痛い…。明は基本的に受けですが、BADのみ攻めシーンがあります。でも、その分BESTはラブラブ仕様になっております。
 スチルはさすが由良さんだけあってどれも綺麗です。この頃から由良さんの絵がいい意味で一般受けするものになったのですごく可愛い仕様です。結城はのーとん時の由良さんの絵がものっそい好きです! ちょっとパステルっぽい明るい塗りも好きで、Yさんからも「確かに、絵がすごく安定しましたよね。スチルごとにキャラが違ってみえたり、デッサンがおかしいというのもないし」という言葉がありましたし←デッサンには厳しいYさん(笑)。機能については操作も快適ですし、シーンごとの回想も見られますし、問題はないかと。暗転するときに星やハートになるのが凝っているなあと思いました。
 同人作品ということもあってボリュームは商業より少ないかもしれませんが、クオリティは高いと思います。フルヴォイスで、声優さんも由良さん作品にはお馴染みの方で演技も上手ですし、値段も安くて本編と追加ディスク合わせても商業ソフト一本買うより遥かに安いのでお得感満載です。まあ、値段ではなくて内容ですが、ゲームソフトの高さに泣いている身としては嬉しかったり。
 では、次からは個別ルート感想です。例によってものっそいネタバレですのでご注意を。



■斉藤正臣→一番最初にターゲットにしたのは、明の同級生・美形な親友の正臣です。何というか、全てに置いてえろい人です(笑)。やっていることがえろいわけじゃないのに雰囲気がえろい…顔とか声とかエロオーラに満ちている気がします。「何で、こうえろいんだろう、正臣は!」「やっぱ、声と顔じゃないですか」と言い合う私達。ルックスがもろにツボな人なので見ていてウハウハです(笑)。べたべたしない悪友みたいな関係な二人がくっつくまでのルートですが、他のルートと比べてギャグ色が強めな気が。というか、正臣の実家設定があり得ない、とYさんと話しました。
 気になったのがサブキャラの声のイメージがちょっと合わなかったこと。明達に絡んでくるキャラなのですが、もうちょっと高い声を予想してたのです。嫌いな声ではないのですが、うーん。サブキャラと正臣の明の取り合いは笑えて好きです。モテモテ明…男にしかモテないのが哀愁を誘いますが。正臣の姉に関しては腐女子の鑑といった感じでお見事としか言いようがありません(笑)。
 1番笑ったのが、のーとんの一人アフレコのシーンです。Yさんと二人して大爆笑でした。ノート型のーとんと明の会話はどれも楽しくて大好きなんですが、ここはぜひ聞いてほしいとこです←オススメここ? ベストエンドはさわやかで、正臣ルートは正臣のカッコよさとエロさを堪能するルートです。そして、増量中で追加されたBESTEND後のエピソードを見て、正臣の私服のダサさにYさんと二人で愕然としました…。


■緒方光輝→お次は完璧でさわやかでかつ変態(笑)な明の兄、光輝です。光輝は見た目ちょっと受けっぽくって、実際に攻められてるルートもあるわけですが、エロになるとめちゃくちゃ鬼畜でドSです。普段は優しくて明に甘いのに、エロ時には豹変します。「めちゃくちゃSですね!」「はい、ドSですよ!」とYさんと会話したんですが、兄ルートは完璧すぎる兄に反発してしまう明と、弟が可愛くて仕方がない光輝がすれ違いを乗り越えてくっつくまでのルートです。というか、くっつくまでに色々なことをするルートです←いや、どのルートでも色々しちゃってますが。
 結城は近親相姦って苦手なのですが、それよりも兄に結婚を前提として付き合っている彼女がいることが問題です。「このルートで1番可哀相なのって彼女ですよねー」とYさんと結論。作中でのーとんが「(彼女よりも)明の方が可愛い」と言っていたのには激しく同意ですが(笑)。「くっつけば、医者だし1番玉の輿ですけどねー」といった結城に「いや、そういう問題じゃありませんから! 血、つながってますから!」と突っ込んだYさん。いや、私だって近親相姦推奨したいわけでは…。しかし、兄弟でくっついたって知ったらお母さんが倒れそう…。
 そして、光輝ルートで1番驚いたのが、エロ中にピー音が入ったこと。「放送禁止用語ですか!?」「ゲームでこんなの初めて聞きましたよ!」と言い合う私達。テキストも伏字でそこまでして入れたかったのかと、ある意味脱帽です。兄弟ものが好きで鬼畜ちっくな攻めがお好きな人にはオススメルートです。


■下村誠二→お次は明の幼馴染み・貧乏で運の悪い男の誠二です←こう書くと不憫です。公式にわんこ攻めと書かれていて「いや、駄目です! 私の中でわんこ攻めはLamento・アサトやクロック・高階のような大型犬、犬種でいえばゴールデンレトリバーです。誠二は小型でミックスとかマメ柴じゃないですか! わんこ攻めとは認定出来ません」と熱く語ってしまい、Yさんに引かれました…。いや、でも、わんこ攻めって大型犬イメージなのですよ。
 でも、確かに行動はわんこです。明にしっぽ振ってじゃれてくる感じで、朝食も明のうちに食べにくるわ、明好きなのがすごく判り易い子です。そんな誠二のルートはギャグでいくのかと思いきや、家庭内の複雑な事情があってそれを解決するというルートです。Yさんと「まさかのシリアス展開!」と言い合ったのですが、明が誠二を助ける形なので何か受け攻め逆でいきそうな雰囲気がありました。「ちょっと、滝ルートを思い出しますね」「ああ、そういえば似てるかも」←どこまでもヘヴン比較な私達。勿論、明が受けなわけですが、エロシーンに「外は駄目だろ、誠二!」と二人してダメだし(笑)。「誠二相手でも受けでいいんだ、明…」と不思議がるYさんに「明は流される運命ですから」と返した結城(笑)。
 サブキャラで出てくる誠二母が男前で格好イイです。明の母同様に若くて綺麗な母に「子持ちには見えませんよねー」とBLには関係ないところに着目する私達。正臣姉のときも思いましたが、女性キャラが強くて好感持てます。
 そして、まさかのBESTEND…!二人して「誠二、よくやった!」「男を見せたね、誠二!」と言い合いました。祝・親公認! 二人の門出を祝福したくなるENDでした。


■のーとん→ラストは謎のエロ生物・人型になると美形なのーとんです。結城が1番好きなルートです。ノート型のーとんと明の会話が大好きなので人型になったらどうかと思っていたんですが、人型になってものーとんはのーとんでした(笑)。まあ、中身は一緒なので当たり前ですが、ノート型のーとんは本当に可愛いので。「ちくしょう、可愛いぜ! エロ生物のくせに!」と画面に明のように突っ込む結城。のーとん台詞は面白いのがいっぱいですが、1番印象に残ってるのはやっぱり「あばっ!」かと(笑)。明の口癖は「アホ」なので、青樺の「馬鹿」と対照的だなと思ってみたり。
 ストーリーとしてはのーとん星に連れてこられた明がのーとん星の住人達と関わっていく中で、のーとんとの絆を深めていく、といった内容で明が頑張ってます。普段、のーとんに対しては容赦がない明がのーとんを気遣う姿が堪能出来ます(笑)。落ち込むのーとんとかノート型では見られないのーとんの一面も見られたり。「まあ、1番内容があるルートですよね。というか、他のルートがなさすぎ」というYさんに「さらりとキツイこと言ったー! まあ、確かにのーとんにストーリー性はないけど」と返した結城←二人して酷い。そして、Yさんも言ってましたが、濡れたのーとんの対処法がすぐに思いつかないのが不思議…まあ、明ですし。エロシーンに関しては1番ラブくて明が可愛い気がしました。
 のーとん星のキャラについては皆魅力的なのですが、見せ場があまりないというか、もうちょっとエピソードを入れても良かったのでは?と勿体なく感じました。響はまだ出張ってる方ですが、個別にEND作っても…まあ、それだと容量や価格に問題が出てくるのでしょうが。後、帝千のときも同じようなことを思ったんですが、ノノは可愛い女の子設定のままでも良かったんじゃ…。どのキャラも魅力的なだけに惜しいです。
 ENDもラブラブで糖度が高い気がします。人型とノート型で一粒で二度おいしい(笑)のーとんルートでした。


 以上、攻略感想でしたー。プレイしてからかなり時間が経っているので、書き忘れがありそう…。公式ファンブックやドラマCD買ったりと当時、かなりハマってた覚えがあります。スチルは文句なしに綺麗だし、お値段もお手頃なので、エロ上等な方は是非やってみてください。





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