メイド★はじめました感想


 Vividcolorの「メイド★はじめました ご主人様のお世話いたします♥」感想です←いつ見てもタイトル長いよ、と思う結城(笑)。プレイしてから時間経ち過ぎてて忘れている感満載ですが、思い出しながら書いていきます(汗)。購入のキッカケ、というか動機は雑誌で作品の紹介記事を見たから、です。まだ発売前だったのですが、スチルがすごく綺麗で、購入を決めました。このメーカーの作品は同じ絵師さんでの前作が人気があったらしいので(結城は未プレイですが)かなり楽しみにしていたのですが、内容は…ちょっとうすい感じです。
 ストーリーは大学生の赤木律がメイン主人公。律はある夏休みの日、母がメイドをしている先で足をねん挫したとの知らせを受ける。赤木家に訪れた東久世家の三兄弟は怪我をした母親の代わりに、律に一週間メイドとして東久世家に住み込みでバイトするように要請するのだが……。と、いうようなもので、設定はすごく面白いと思います。金銭感覚や価値観が通常からかけ離れている東久世家の面々に律が脳内ツッコミを入れるのが笑えて楽しいです。金持ちすぎるよ、東久世家…!そして、スチルはやはり、素晴らしいです。メイド……というか執事だと思うのですが、衣装もすごく綺麗でこの絵師さんが好きな人にはたまらないと思います。ただ、カット割りのようにスチルを挿入するより、画面全体を使った方が良かったかと。折角スチルがこんなに綺麗なので、大きく見られた方が嬉しいと思うのですが。ミニキャラ絵も可愛いのですが、いきなりこの絵が挿入されると若干の違和感があるようです←Yさん指摘。
 声優さんも有名どころを起用しているのですが、律の声優さんが有名な方すぎて、聞いてて妙に恥ずかしくなってしまいました←何故に。普通のアニメでよく聞いている方なのでBLだと何か違和感があるのかも。BLで先に聞いていれば問題なかったのでしょうが。
 プレイ時間は一巡目、メインカプの瑪瑙×律がスキップなしで四時間半くらいだったかと。メインのベストEND後にサブメイン、サブメインカプ攻略後にサブストーリーが可能となります。オムニバス形式のBLゲームは初めてだったのですが、全体的に短くさくさく進むので、物足りない感があります。BL漫画をそのままゲームにしたような感じを受けました。後、音楽はイマイチです。結城はゲーム音楽に余りこだわる方じゃないのですが、もうちょっと何とかしようがあったんじゃ…。うーん。各ベストルート攻略後におまけシナリオと声優さんの座談会が出現するんですが、座談会はどれも面白かったです。特に声優さんFANじゃなくても楽しめるかと。
 では、個別ルート感想をつらつらと書いていきますー。

■瑪瑙×律ルート。メインカプの瑪瑙×律です。これを攻略しないと他のルートに行けないのでまずこれから。カプ的に一番好きなカプです。主人公の律はごく普通の感じの大学生で、庶民な感覚で金持ち生活にツッコミをいれてくれるのが楽しいです。明るく元気で素直な性格の律は天然なところもあって、母親の好きなものという質問に「父親とパセリ」と答えるシーンで笑いました。お相手の瑪瑙は東久世家二男で、律に対して冷たくて、何かと衝突していくのですが、そんな瑪瑙の世話をしていくうちに段々と惹かれていく様子が描かれます。
 それはいいのですが、瑪瑙への恋心を自覚した途端、乙女化します。突然の変化にYさんと二人で「何故に!?」と驚きました。最初の元気少年という感じの律が好きだったのでYさんと二人で「惜しいよ、最初の頃のままでいてくれたら、すごく好きな受けタイプだったのに」と言い合いました。自覚して悩むまでならいいのですが、あそこまで乙女にならなくても……。膝枕とか、萌えどころはあるのですが、その点が惜しい……。後、伏線は回収して欲しいなーと。瑪瑙と律の過去設定があることを匂わすなら、おまけシナリオでもいいから過去回想とかを出して欲しかったです。さらりと一言で流されて終わりだとは思いませんでしたよ…(苦笑)。昔、会っていた、というのはありがちな設定ではあるのですが、それに萌える性質なので残念感が強いのですよ…(哀)。実はベストよりもグッドENDの方が好きだったり。律が自立して仕事をしているように見えるので。

■翡翠×琥珀ルート。健気な琥珀と独占欲丸出しな翡翠のカプです。とにかく琥珀が可愛くて健気なルートです。翡翠に拾われた琥珀は翡翠が世界の中心で、でも、翡翠に愛されている自覚がありません。傍で見ていてばればれなのに(笑)。二人がくっつくまでの話ですが、律が琥珀のために翡翠に怒るのが好きだったり。琥珀は見るからに受けですが、くっつくと強くなってくれるので、安心します(笑)。でも、個人的にバッドENDの窓から落ちるものの方が二人のためにはいいのではないかと思ってみたり。相互依存の関係を見つめ直す感じなので。ひたすらに可愛い琥珀を愛でるルートです(笑)。

■石榴×珊瑚ルート。わがままな姫君珊瑚と、それを見守るナイトな石榴のカプです(笑)。律曰く「まともな人」石榴は東久世家の分家の西久世家で比較的庶民感覚の人です。「お互い好きなのは判ってるんだから早くくっついちまえー」なカプがくっつくまでな話。珊瑚は石榴好き好きで一番積極的な受けな感じがします。そして、意外に独占欲強い石榴……というか、この作品の攻めは皆独占欲強い気が。

■健太郎×圭一&水晶×北斗ルート。サブストーリーの2カップルです。こちらはおまけな感じでどちらのストーリーも短いです。圭一は外見がすごく好きな感じで「圭一×律が見たかったです。外見ツボなのに」と言ってYさんの同意を得ました。攻略サイト様が「一番まともな受けで好感が持てる」と書いていたのですが、確かに一番自立したしっかりした受けです。健気でもあるので、キャラ的にすごく好感が持てます。健太郎氏もいい人なのですが、ビジュアル的な好みからちょっと外れるので、他の人とのカプが見たかったかな、と(汗)。というか、圭一×律が見たかった…←まだ言うか。
 水晶×北斗はある意味一番驚いたカプ。当主の水晶が偽装結婚で、北斗付きが条件というのにも驚いたんですが、北斗の性格の変貌にびっくりです。クールで動じない秘書タイプじゃなかったんですか…! 皆びっくりするんでしょうね…。しかし、それでいいのか、霰さん。いや、いいんでしょうが…。それより三兄弟全員BLカプって、有り得ない気が…。当主もメイドもそうって更に有り得ない気が。後継ぎどうするんだろう、と余計な心配をしてしまう結城でした(笑)。


 以上、個別感想でした。とにかくスチルは綺麗なので、作画が好きで手軽にBLゲームをやりたい人にはお勧めです。乙女な受けが苦手な人やしっかりしたストーリー好きな人には物足りないかも。



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