ぼくとわたしの恋愛事情感想



 はい、A-TEAM配信の「ぼくとわたしの恋愛事情」・通称ぼくわたの感想です。もう、プレイした内容を忘れかけているくらい前にやったのですが、思い出しつつ書いていきます。例によってものっそいネタバレ全開で語っていきますので未プレイの方はご注意くださいませ。
 プレイしたきっかけですが、当時、結城はPCを持っていなかったので、ちまちま携帯で某ジャンプ系のサイトを運営していたんです(←ちなみにもう閉鎖しました)。で、そこで借りていた無料レンタルサーバーに表示される広告バナーがA-TEAMのものがすごく多くて、ちょっとやってみたいなあ、という気になったのでした。今は携帯アプリで乙女ゲーム系はそれこそ山のようにありますが、当時はそれ系の携帯ゲームはなくて、ぼくわたが一番最初だったと思います。ぼくわた、というより、次にやったクロックに大ハマりして(いや、ぼくわたも当然好きですが)コミック版もFANBOOKも購入して、A-TEAMオンリーイベントに同人誌買いに出かけたのも懐かしい想い出です(笑)。
 それで、内容ですが、ぼくわたには男の子版と女の子版がありまして、男の子版だとBLゲーム、女の子版だと乙女ゲームになります。ただ、攻略キャラに女の子もいますので、ノーマルカプも楽しめます。…とはいえ、結城は女の子版をやってない上に男の子版も全員攻略していないのですが…(汗)。攻略対象は男キャラ8人、女キャラ5人と多いので誰か一人くらいはツボをつくキャラがいると思います。注意点としては攻略対象が男女混合だというのと、男キャラもリバっぽいのがいるので、総受けではないです。とはいえ、携帯ゲームでエロもないのでそれほど気にならないかも。後、携帯会社によってイベントスチルが違う箇所があるそうです。私も「?」と思ったのですが、広告バナーのスチルがイベントで出てこなかったのですよね〜。その後、攻略サイトさまで知ったのですが、某AUと某ドコモさんだとドコモの方が配信基準が厳しいらしく、キスシーンとばっちり判るものがアウトでそこだけ変えてあるみたいです←ちなみに結城は某ドコモ。その代わりというか、ドコモにあるアルバムアプリや攻略後に届くキャラメールが某AUにはないそうですが。

 システムとしては若干不便です。スキップ機能がないのは携帯だし我慢出来るのですが、セーブがオートなのがめっさ痛いです。AUの方だと若干機能が違うと聞いたのですが、ドコモの場合、失敗したらそれで終わりです。これ以降、クロックとかではセーブ機能が改良されて3つまでセーブできるのですが、オートセーブはないよな…と思ってしまいますよ、はい。ウィンドウがキャラによって色分けされているのは判り易くていいと思います。たまに間違ってるけど(苦笑)。今の乙女ゲームだと一日○回クリック、とか、時間制限があると思いますが、ぼくわたにはそれはありません。下ろしてすぐに全員攻略できます。攻略はクリックではなく、場所と時間でイベントを発生させること、なのです。
 ぼくわたはゲーム内での一週間に攻略したいキャラとのイベントを全部発生させないと恋愛ENDが見られません。ENDは帰還、友情、愛情の3つがあるんですが、好感度のパーセンテージで決まるのです。ちょっと判りづらいかもしれませんが、説明すると、時間→早朝・朝・昼・夕・夜・深夜の区分けがあり、場所も分かれていて、移動には時間設定があります。ちなみにイベントを発生するとまた時間が経過します。例でいうと一日目・キャラ○○とのイベントが夕方の場所Aで発生。Aに行くまで○分、イベント消化で×分経過。次にキャラ○×のイベントが場所Cで発生するからそこまで移動、時間経過○分…といった感じです。攻略キャラによって、イベントの時間と場所が決まっているので、より効率よく移動してイベントを見るのかがポイントです。どのキャラがどの時間帯でどこに行けばイベントが発生するか判っていれば攻略は簡単ですが……判るかぁ!と最初にプレイして携帯にツッコミ入れた結城(苦笑)。いえ、最初自力でプレイしたんですが、当然100%になるわけがなく、攻略サイト様のお世話になりました。攻略サイト様見て「普通に無理だから! 一人二人ならまだ頑張れるけど、13人とか無理だから!」と呟きながら、当時PC持ってなかった結城は必死に手書きメモ作成して攻略した覚えが……。今となっては良い想い出……なのか?←何故、疑問形?

 ストーリーの方はいわゆる異世界トリップものです。タンスの扉を開けたら異世界だった――ある日、自室のタンスを開けたら何故かそこは空が広がっていて、異世界(エリダラーダ)に吸い込まれてしまった主人公。そこで彼は自分が数百年に一度現れる、満月の夜に一つだけ何でも願いを叶えてくれる特別な存在・アダムの息子だと告げられる。満月までの一週間、誰と過ごし、どんな願いを叶えるのか――。……と、まあこんな感じで始まるのですが、基本、明るいコメディ調でのシリアス展開です←どっちだ。主人公はごく普通の高校生(17歳)で、常識の違う異世界のキャラとのやり取りがテンポよく繰り広げられます。まあ、この世界の世界観ってどうなってるんだー、と主人公でなくても突っ込みたくなりますが。翻訳コンニャクの変換がおかしいせいでは決してないはず。まるマとか好きな人ならあのノリを思い浮かべると判り易いかも。ちなみに女の子版の主人公とは双子でそちらはイヴの娘と呼ばれるそうです。名前はデフォルトでなく、自分で入力しなければならないんですが、思いつかなくて「BLゲームの主人公ならやっぱり啓太だよね!」といって啓太とつけた覚えがあります(笑)。公式のコミックス版が晃くんだったのですが、当時は知らなかったのですよ。名前ついてる方が楽でいいと思う結城です。
 では、次からは個別にちょこっと感想を。全員攻略してないし、キャラ数も多いので一部ですがつらつらと書いていきます〜。



■シグルド→まずはシグルドから。一番のターゲットは彼でした。黒髪・短髪・騎士設定!もうこれだけでウハウハだった結城です(笑)。シグルドは堅物で真面目な中間管理職(笑。いや、貴族なんだけど)で、最初は主人公を不審者扱いしてくるのですが、真っ直ぐに意見をぶつけてくる主人公に次第に好感を持っていきます。方向音痴設定で毎日城にどうやって通ってるんだろう、というツッコミはなしでしょうか。普段無愛想なキャラなだけに不意打ちで笑われたときはどうしようかと思いましたよ、奥さん! 森でモンスターに襲われた主人公を助けたシーンに萌えた結城でしたが、両想いだと判った途端の行動の早さに「あんた、むっつりだったんかい!」と突っ込んでしまいました(笑)。いや、まさか「名前で呼んでくれ」とか言うキャラだとは思ってなかったのですよ…。ラストのスエアにもめっさ萌えました。さすがは騎士…!
 しかし、まさか持ち帰りENDとは…。ぼくわたの恋愛ENDには「(エリダラーダに)残留」と「(日本に)持ち帰り」のパターンがあるのですが、どちらかはキャラごとに決まっていて選べないんですよね。クラウスなら先生とか色々やってけそうな気がするのですが、剣しか取り柄のなさそうな騎士のシグルドに生活能力は期待できない気が…←酷い。まあ、幸せそうだからいいか(笑)。


■レナート→お次はエセ外人のレナートです。めっさ萌えました。シグルドとレナート一番がどっちか悩んで決められないのですが、金髪長髪を甘くみてましたよ、隊長! 主人公をプリちゃんと呼び、エセ英語交じりに軽いノリで迫ってくる彼に初日で落ちた結城です(笑)。初日でターゲットに決めたものの、一度会ってからは二度と会えず、「どこ行ったー!」と思いつつ探したのですが、会えずに終わりました…。その後、攻略サイト様で「レナートは一度でもイベントを逃すとその後のイベントが絶対発生しない。攻略が一番難しいキャラ」とあって、攻略に苦労したキャラです。さすが、一番最後に攻略対象になっただけあります(笑)。
 エロい空気がダダ洩れな彼ですが、やはり、手を出すのが人一倍早かった…。まあ、色々と迫ってくるには裏があった訳ですが、彼の事情を考えたら仕方ないかと。ぼくわたのキャラの中で一番凄絶な過去持ちの彼ですが、正体が判ったときに「これ、女の子版でも同じ内容なんだよね? めっさ主人公が可哀相なんだけど」画面に向かって呟いてしまった結城←男の子はいいんかい。他のキャラルートよりも、恋愛色が強く感じるというか、主人公が一途に好きオーラ出している気がするので、切なくなります。ラストのアーテシュリングでの誓い&断髪シーンにめっさ萌えました。さすがアメリカンは熱烈です←アメリカン違う。責任とってレナートには主人公と幸せになってもらいたいです。


■ヴェンツェル→お次は一人悪の秘密結社のべんちゃんこと、ヴェンツェルです。総ての元凶というか、主人公をエリダラーダに呼び出した張本人です。そして、呼び出したわりには放置プレイ(笑)。クラウスの方がよっぽど絡んでる気がします。クラウス関連のイベントが多いので三角関係っぽいですが(原作者様がクラヴェン、書いてるみたいだし)、ヴェンツェルのクラウスに対する執着って共犯者というか、自分の分身に対するそれだと思うので、恋愛感情はなさそうな気がします。でも、主人公に対しては所有権を主張します。「俺のものだ」「他の誰かの願いを叶えるくらいなら、殺してやる」とか、萌え台詞をさらりと言って去っていく俺様←でも、貧乏くじ引く苦労人。主人公の精気を吸い取るシーンが妙にやらしい気がするのは結城だけでしょうか。リスルゥに対する態度を見ていると意外に身内には甘そうな気もします(笑)。
 ヴィジュアル的にカッコいいので登場時のスチルとか木から落ちてきたときのとかすごく好きです。ストーリー的に主人公の方から好きオーラが出てる気がするのですが、恋愛ENDより友情ENDの方が両想いっぽい気がする不思議。いや、恋愛ENDじゃないとクラヴェンになりそうなので恋愛END推奨ですが。でも、恋愛ENDの設定が切ないので、クラウスの友情ENDの設定で、ヴェンツェルENDをやって欲しかったと思ってみたり。取りあえず、脳内で補完するしかないのでしょうね…。


■クラウス→お次は行き場のない主人公を引き取ってくれた司祭のクラウスです。実はヴェンツェルと同じバラガーンという種族で過去に残虐非道なことをやってきた彼ですが、お人好しの司祭モードのときよりも、ビジュアル的には対ヴェンツェル時の鬼畜入った感じの方が好みだったり。実は赤目設定で「何か(H×Hの)クラピカっぽい、クラピカだよね!」と携帯に向かって呟いた結城←危険人物。何よりすごいのは横向きでもレンズ通してないのに緑色に見える眼鏡!(笑)というか、スチルによっては瞳が緑っぽくないのですが…←禁句?
 コミック版ではクラウスの友情ENDがベースになっていましたが、一番メインというか、一番判り易いルートかと。お人好しで自分の身を削って人を助け、何か秘密を抱えている風なクラウスを放っておけなくて、態度に苛立ったり心配したりして距離を縮めていく主人公も自然ですし。スチルはラストのとおでこにチューしているのがほのぼのとしていて好きです。向こう側に行ってしまったクラウスですが、クラウスなら何とかなるんじゃないかと思います。シグルドのときよりも現実的な心配してましたし。戸籍とか保健とか年金とか(笑)。取りあえず、お幸せに〜←そればっか。


■スティラルカ→お次は総てがとにかく妖しさ爆発のスッチーことスティラルカです。とにかく、言動というか存在自体が総て妖しいです←酷い。主人公に「うっかり一目惚れ」したと言って構ってくるスッチーですが、その発言の中で「スマキで空を飛ぶ」より何より、「攻めよりのリバです」との告白に驚いた結城。そして、その発言内容が判った主人公にも驚きました。実は妹が腐女子だったりして(笑)。ちなみに主人公に対してはバリバリに攻めです。主人公にもメイドにも弟子にも「変態」と罵られる彼ですが、事実なので仕方ないかと(笑)。というか、本人全く気にしてませんし。表向き占い師とあって、イベントの中に他のキャラのこと教えてくれるのがあって攻略に役立つキャラだな、とか最初にやったとき思いました(笑)。
 一番驚いたのが最終日を前に主人公が食われたこと!(爆)携帯なので直接描写があるわけはないのですが、暗転後の発言からして最後まで頂かれたらしい主人公…(合掌)。そして突っ込みたいのが、「主人公って絶対にスティラルカに恋愛感情抱いてないのに、むしろ近付きたくないって言ってるのにいいのか…?」ということ。何だかんだで嫌ってはないと思うのですが、スティラルカの望むままになってしまった主人公に涙(またしても合掌)。何で、スッチーに頼んでしまったのか後悔してそうです(笑)。ラストの吸血スチルがエロいと思ってみたり。終始、ギャグで楽しかったスッチールートでした。


■イヴァン→お次は主人公曰くヤンキー兄ちゃんのイヴァンです。職業は盗賊……というか、スリと空き巣。口が悪くて意地っ張りで、でもどこか憎めないイヴァンは町の孤児達のボス的な存在なのですが、その職業のイザコザで悩む彼と喧嘩したりして距離を縮めていく友情ルートです。ヘヴン(おかわりっ!)の滝ルートっぽい感じがするルートです。受け攻め以前に二人に恋愛感情ないだろ、と言いたくなるルート。何しろ、どのキャラにもちゅーくらいあるのに、イヴァンとはありませんから!ラストも「お前の傍にいたいんだ…!」的なノリではなく、うっかり残っちゃった感じです(笑)。ラストのケンカップルっぽいスチルが結構お気に入りだったり。個人的に言うならもうちょい恋愛要素が欲しかったところですが、これはこれでほのぼのしていて楽しそうなのでいいのかも。



 以上、個別ルート感想でした。攻略はちょっと面倒かもしれないですが、面白いので興味のある人は会員登録してやってみてください。




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