2015年9月21,22日

剱岳(早月尾根ピストン)


<2日目>早月小屋~剱岳~下山

 持ってきたのに着なかった自分が悪いのですが、夜中に寒さで目が覚めました。 寝袋はモンベルダウンハガー800#3です。ツタヤで立ち読みした本では3シーズン用として大人気のようだったので。 「コンフォート温度3℃、リミット温度‐2℃」なんてうたい文句は信じていませんでしたが。 だって日に透かす片寄ってダウンの入っていないところが透けて見えるのですから。 目が覚めたときのテント内の温度は10℃、これで寒いって目が覚めるんだから秋にはやっぱし薄めの寝袋かと思いましたが、上下とも肌着を着たらよく眠れました。 肌着の重要性を再認識しました。

 朝5時に出発。4時15分に起床したときにはもう登っている人たちのヘッドライトの灯りが山の中に見えました。 昨日の「8:30には山頂でガスが出てきた」と聞いたことから、早めに出発すべしと決めていたので私には珍しいことですがヘッドライトを使用して登山開始です。






 しばらく登ると前剱?、一服剱?、剱御前?、そして立山方面、また眼下に早月小屋が見え視界が開ける稜線歩きとなりました。








 6:00、2,600m地点。小屋から1時間で到達です。2,400mくらいから小さな霜柱があったので昨夜は氷点下近くになったんでしょうね。






 おっ!立山地獄谷が見えてきました!






 いよいよ鎖場の始まりです。






 先行者が登ってる、登ってる。さあこの先どんな岩場が待っているのでしょうと少し緊張しましたが、結果的にはそれほど危険なところはありませんでした。






 別山尾根の連なり。こんな眺めが見えてくると、「キター!!」と2ch的表現をしたくなってきます。






 振り返ればこんな感じ。日本海も見えます。






 別山尾根との合流点がすぐそこ!合流点からは多くの人でにぎわっていました。








 7:30に登頂。小屋から2時間半ですね。 昨日の様子を聞いた人たちも6時に出て8時半に着いたと言っていたので同じく2時間半。 特に急いで2時間半で着いたわけではないので地図のコースタイム3時間半はだいぶ余裕を見込んで書かれているようです。






剱沢、立山方面の眺め。






 富士ノ折立の後ろ遠くに槍ヶ岳。






 後立山連峰と手前には「こんなとこから登ってくるやつもいるんだなあと」感心してしまう長次郎谷方面の尾根。






 8時20分ころ下山を開始しました。山頂ですばらしい眺望を満喫し、愛する妻へ無事の登頂をLINEし。 「剱岳」なんて言ったってどこのどんな山なのかもわからないはずなのに、私の緊張感が伝わったのか今回の登山を心配していたようです。 珍しいどころか初めてのケースです。

 落石させないように慎重に下ります。






 下りながら見る早月小屋と、さらにその先には富山湾です。








 剱尾根、小窓尾根(地図と見比べてもよくわからないので合っるかな)、迫力あります。






 10:15、早月尾根に帰還です。あんなにあったテントがこんだけ~。明日が連休最終日とあってこの日に登ってくる人は少ないようです。






 11:00、早月小屋と剱岳にお別れです。ヘリポートを過ぎるとすぐにクズバ山方面が見えるのですが、単独行の女性が遭難があったようだと言いました。 ヘリコプターの音が聞こえてきて、よく見るとアガレ谷あたりでヘリがホバーリングをしているのが見えました。






 14:00、無事に下山。荷の重さがこたえました。早月小屋と山頂を往復したときは軽荷だったので何ともありませんでしたが、荷物一式担いでの下山はこたえました。






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