2015年7月11、12日 爺ケ岳



始めに言っておきますが、鹿島槍ヶ岳まで行くつもりでした。”楽勝だろ”とまで思ってました。しかしながら爺ケ岳が限界でした。


コース:扇沢~種池山荘~爺ケ岳 の往復


 雨、雨、雨。9日の木曜日までずっと雨模様でした。 10日金曜日に久々に晴れ上がり、天気予報もこの土日は晴れて暑くなるということで、久々に泊まりで山へ行こうと思いました。 真っ先に思い付いたのが種池山荘と鹿島槍。 テントが張れる稜線の小屋まで地図コースタイムでたったの3時間半、そこから初日か2日目に鹿島槍を往復するいう軽い気持ちの計画でした。
 朝4時半ころ家を出て扇沢に着いたのが6時ころ。大町温泉郷近くで撮った写真。右側に写っている双耳峰:鹿島槍ヶ岳をこのときは目指していました。







 コンビニで買った朝飯食べて駐車場を出発したのが6時45分ころ。ここは市営第2駐車場。







 第2駐車場から少し下って橋を渡り洞門を左に入ると柏原新道入口。運が良ければここに駐車できるわけね。扇沢は結構水量が多い。











 しばらく何も展望の無い樹林帯の急登ですが、扇沢駅と針ノ木岳が見えてきました。 ん、そういえばテント担いでの登山はいつ以来だ?もしかして針ノ木岳以来か。自身のホームページで調べてみると大正解で、なんと8年ぶりのテント山行でした。







 ケルンと書いてありますが、ケルンの形を成していません。えっ!?種池まで3時間半?全行程で3時間半じゃなかったけ? まっいいかと地図を確認する気にもならなかった。なぜかって?どこから湧いてくるのか、もっと短時間で行ける自信があったから。









 ケルンからもうしばらく登ると種池山荘が遠望できました。 あー、まだ遠いなと思いはしますが1万円のデジカメでこんなにアップできるなんて遠さよりもデジカメに感心してしまいました。









 どこからか湧いてきていた自信が崩れ去りました。なにしろ越される、越される、老若男女関係無く。 私の歩きは亀程度らしい。こういう過信が遭難を招くんだな、きっと。
 扇沢を挟んだ向こうの稜線と雪渓がじつに美しい。梅雨の合間の初夏特有の雰囲気だと思う。 なんて名前の花か知りませんが、この花を見ながら休憩していた女性グループ(俺よりずっと年上で、もちろんこの方々にも越された)からカットパイナップルをいただきました。 とてもおいしく、「なるほど、こういう行動食もいいね」と勉強させてもらいました。









 イエティ発見か?ではなくて雪渓のトラバースです。 雪渓上を歩くところが2か所ありましたがどちらも短距離で一応持ってきた軽アイゼンもストックも必要ありませんでした。







 富士見坂?つまり富士山が見えるってこと?後ろを振り返ると富士山は霞んで見えませんでしたが北岳が見えました。









 何度も書きますが老若男女関係無く越されに越されやっと種池山荘に着きました。4時間15分ほどかかりました。 休憩時間を含んでも地図のコースタイムをオバーした記憶はありません。







 ライチョウ入りのピザが売っていた、というのは嘘。そんなことしたら逮捕です。注文しようかと思ったけどクタクタで腹なんか空いてなかったんだよね。 食べている人は見当たらなかったから注文したら注目されてたろうね。







 向こうに見えるのが爺ケ岳です。テントの受付で行動予定を聞かれたので見栄をはって鹿島槍まで往復と言いましたが、爺ケ岳往復が限界とすでにあきらめ待てました。 鹿島槍まで行くなら冷池山荘まで行くべきなんだろうけど、あそこは小屋と天場が遠いんで、ウ○コしに15分もかかるなんて嫌だから種池山荘泊と決めてました。







 天場には1張り先行者があっただけでした。手前が私のテント。もう20年以上前のエアライズ2です。約2kgで、最新のものならエアライズ3の重さです。 先行者のテントは最新のエアライズ2でしょう。フライシートの色が鮮やかです。以前は中判カメラと三脚合わせてあと5kgくらい多く背負っていたけど、夢のようだね、もう無理。
 テントを設営してビール飲んでたら350mlの半分程度で頭がくらくらしてきました。ここ2年くらい晩酌もしなくなったので高山でのアルコールは効きすぎです。







 では、爺ケ岳へ出発。まだ少しだけ雪の上を歩きます。







 振り返ると種池山荘と剱岳。あ~、この風景がよくガイドブックに載っている景色かと感心しました。 山小屋という人工物と日本有数の名峰・剱岳がこんなにも融合するとは信じがたかったです。 いつもなら「小屋がじゃま」と感じるのに。







 鹿島槍ヶ岳。そんなに遠く見えないんだけど・・・。下の写真で稜線が剥げているところが天場。









 爺ケ岳への道はこんな感じ。登っていくと槍ヶ岳も見える。









 綺麗なお姉さん:「この花きれい!」、僕:「君のほうがきれいだよ」、なんて会話を想像しながら撮ってみました、46歳のオッサンが。









 つまらんことを想像しつつ特徴の薄い爺ケ岳に登頂!「南峰?では北峰でもあるのか?」と思いつつ探す気無し。疲れた。 関西弁の集団が道標の周りからどいてくれへんかったので少し離れたところで鹿島槍をバックに記念撮影。あれー、目をつぶっちゃってるじゃん。









 頂上から大町方面。豊科ICって安曇野ICに名前が変わったんだね。 そういえば数年前にスキーに来たとき「安曇野ICなんてあったか?どっかスマートICができたのか?」と惑わされたな。







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