2015年10月3,4日

上高地~岳沢~前穂高岳~奥穂高岳(ピストン))


<1日目>上高地~岳沢小屋

 いや~、参りました。朝5時に家を出るつもりが、嫁さんに5時15分に起こされました。 土曜日なのに携帯電話の目覚ましの設定を「平日」にしてしまっていたので目覚ましが鳴らなかったんですね。

 家を出たのがほぼ6時。でも、元々はこのくらいの時間かそれよりも遅くの出発でいいと初めは思ってたんです。 なぜなら今日は岳沢小屋までなのでコースタイム2時間半だからです。 しかし遅く着くと沢渡の駐車場が混む、いい天場が取れない、という問題が発生するので早めの行動をと思っていたわけです。




 沢渡大橋駐車場に着いたのがほぼ8時。途中の電光掲示板が示す気温は5℃で、「こりゃ寒いな」と思いましたが車から降りてみるとさほど寒く感じません。 でも駐車場のおじさん曰く、「今朝は2℃でとても寒かった」と。「温泉割引き」の看板に魅かれてバス停より少し下の駐車場に止めました。 でも結局下山後にここの温泉には混んでて入ることができませんでした。おっさんたちがチンコをタオルで隠しながら並んで洗い場待ちのありさまでした。 昔、乗鞍の温泉での同じ光景を思い出しました。






 今回の登山の目的はもちろん紅葉です。 TSUTAYAで立ち読みした登山誌で岳沢の写真を見て、「へえ~、岳沢ってこんなん綺麗な紅葉するんだ!」と思ったことがきっかけで今回の目的地が決まりました。 岳沢と前穂高は行ったことがなかったし。

 でも岳沢小屋のスタッフブログには残念ながら紅葉のピークは過ぎたと。 毎日更新されて現地情報が得られるのはとても便利なのですが、紅葉のピークが過ぎたのなら行くのやめようかなと私は思いました。 でも新しいザックを買ってしまったので背負い心地を試したかったんです。4日前に仕事を終え速攻で富士吉田のモンベルショップまで行って買ってきたんで。






 バス停に向かって歩いていたらちょうどバスが来ました。上高地に入る場合、「つう」はバスの進行方向左側の席に座ります。 なぜならということのほどでもありませんが左側の席が焼岳、大正池、穂高連峰がよく見えるからです。 で、バスの中から撮った写真です。バスが揺れるので穂高連峰と大正池が傾いてしまいましたが、天気は上々です!!








 上高地バスターミナルに到着。思ったほど混雑してないし、思ったほど寒くない、と感じました。






 さあ、あの河童橋を渡って岳沢へ向かいます。






 河童橋を渡って右へ行けばいいのだろうと思ってましたが、「岳沢はこっち」みたいな標識が無かったので河童橋正面のここのお土産屋さんで方向を確認しました。 バスターミナルとは打って変わって朝からお土産を買う人でいっぱいでした。お忙し中、道を教えていただきありがとうございました。9:15、ここを出発です。






 しばらく散策路を歩きます。梓川支流の流れが清らかです。まるで純真な私の心のようです。








 遊歩道を10分ほど歩いた9:25、岳沢への分岐点。そして登山口です。








 静かな山登りでした。見晴らしのきく沢に出るまで誰にも会いませんでした。さほど急でもなかったので上高地もわずかながら下に見える程度です。








 沢は涸れていますが石の多さから積雪時の雪の重みや雪崩、雨が降った時の増水など自然の力強さを感じます。






 時折、左手に西穂方面の紅葉が見えます。残念ながら黄色ばかりで赤が無いです。






 10:30、5合目です。10~6合目の表示ってあった?気が付きませんでした。






 おお~、氷河地形って感じがします。やはり穂高は他の山とは違うと感じます。






 10:45、4合目。約2時間半の行程が10ピッチなので、単純計算で1ピッチあたり15分。烏帽子小屋のときと違って、この絵から小屋は0合目とわかります。






 11:20、1合目、小屋見峠です。岳沢小屋が見えました!








 沢を渡って対岸側の小屋に向かいます。向こうに見える山は乗鞍岳かな?






 11:30、岳沢小屋に到着!こじんまりとしたきれいな小屋でした。河童橋から2時間15分でした。 天場代1,000円、私の経験上で最高額です。というか今は1,000円が相場なんですね。私が盛んに登っていたころは500円が相場でした。 環境保全のためにぼっとんトイレではなくバイオトイレとかに改善されてきているんでその管理料もかかるからでしょう。 清潔なトイレで感心しました。しかも山小屋で洋式。でも便座がめちゃ冷。








 で、小屋からまた沢を渡り返して前穂高方面の登山道沿いがキャンプサイトです。 キャンプサイト入口にも水場があります。上部の雪渓から水を引いてくれているようですがあまり冷たくありません。 たぶん水がパイプを通っている間に日光で温まってしまうのでしょう、と予想します。








 天場の様子。私が到着した時には数張りでしたが、その後続々と増えていきました。上に向かって延びる天場で、もちろん上に行くほど小屋から遠くなります。






 水場より少し上の天狗岩を見られるところにテントを張れたので、朝起こしてくれた嫁さんに感謝です。 今日はもうやることないのでビール飲んでお昼寝でした。もう10月なのにテント内は暑くて居られなかったので木陰でお昼寝。






 夕刻の様子です。17時半ころですが、下山してきてテント張る人、登ってきてテント張る人、まだいました。 場所が無いようでウロウロしている人たちが多かったです。沢に張っているグループもありました。








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