緞帳の裏で
メインスタッフプロティール 風早美樹

1985年 青年座「弥次喜多」パンフレットより

樋口康雄(作曲)さん
 ニュー・ミュージックの一方の旗頭でありビートのきいた作風が若い人に受けている。ミュージカルは青年座の仕事だけで三篇あるが何と言っても小松版「ブンナ」の印象が強い。生涯を通じての代表作の一つになることは間違いないだろう。次の「三文オペラ」ではけいこ中に会った時、「結局ワイルの曲は『マック・ザ・ナイフ』につきますよね」と語ったことを思いだす。彼の第一作が丁度十年前の当時新人だった西田敏行を芸術祭優秀賞に輝かしめた、「私はルビイむであるだけ今回の「弥次喜多」でげんのいいこの二人にどんな歌を聞かせてもらえるか、楽しみである。

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