樋口康雄×上田知華 LAST WORKS

上田知華 40周年記念コンサート
〜All About KARYOBIN〜
with 金子飛鳥ストリングス


梅雨明けの頃
この年の梅雨明けは、猛暑と共にいきなりやってきました。
当日演奏する曲目は、まだ決めかねていた知華さんですが、キーは以下のように決めました。1音下げがほとんどですが、中にはそれ以上下げなければならないものもあり、また、半音で良いものもありました。 この時点では、知華さんは「ピアニッシモ」は外そうと考えていました。また、「ピアノ・クインテット」を足すと曲数が多すぎるので、歌ものを中心に考え、「ピアノ・クインテット」を外すことも視野にいれていました。

・エイプリル・ラブ  Ab
(半音下げのA でもいけるかもしれないが、この方が無難)
・BGM  Am
(1音下げだとBmだが、上のAが4度下から飛んでいて、声を張るような箇所でもなく難しいので)
・二人のディナー  B
(半音下げで大丈夫だと思う)
・ガールフレンド   G
・メヌエット     Am
(頑張ります!)
・See You Again   |Cm
・卒業旅行      Dm
・ステンドグラス   F
・ひとり季節に取り残されて G
・バス・ステーション Gm (楽譜受け取り済)
※()は知華さんのコメント

この日、知華さんは、CDBOXの発売にあたり、樋口さんにブックレットにコメントを書いてもらえないかとお願いし、樋口さんもそのお願いを快諾しています。

知華さま

移調、了解です。順次やっていきます。本番まで、また変更があれば、いつでも言ってください。すぐにも対応可能です。特にキーを上げるのは非常に簡単。(弦楽器の最低音のことを気にしなくてよいので。弦のdouble stopの関係で、voicing変更が結構面倒です。オリジナルはその辺を考慮して上手く開放弦を使えるように作ってあるので、移調するとそれなりにやりにくくなります。弦楽合奏ならば無問題)

コメント、短いのでよければ書きます。いつまでに送ればよいですか?

P.S.それと、「オープン・ザ・ウィンドウ」も聞き取りで完成していますので、キーの指示をお願いします。「二十歳の献血」も一応キーを教えてください。それと「二人のディナー」のキーですが、B(ロ長調)というのは本当にいいですか? 演奏しにくくないですか?Bbにしたほうがよくないでしょうか。

樋口康雄


大谷くん復帰、おめでとうございます! 」という挨拶から始まる知華さんからのさらなる返信は、その日のうちに届きました。そのメールには、「オープン・ザ・ウインドウ」の移調は、2音下げでのFでお願いしたいと書かれていました。これはもともと、トップがBまであるからという理由です。また、「メヌエット」は、「恋せよ」の「い」がA というのは、かなり辛くて怖いけれど、少し力を抜く方法を考えてみると書かれており、「二人のディナー」のキーについては、追って知らせるということでした。

to be continued


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