樋口康雄×上田知華 LAST WORKS

上田知華 40周年記念コンサート
〜All About KARYOBIN〜
with 金子飛鳥ストリングス



リハーサルの準備
また暑さがぶり返してきた8月下旬。楽曲提出を終えた知華さんは、再び猛特訓に戻っていました。9月10日のリハーサルまでにやっておきたいピアノだけのリハは、10日のリハと同じ新宿区内のスタジオで9日の13時〜17時に行うことに決まりました。
樋口さんは、知華さんから依頼のあった「BGM」のイントロとラストの部分を増やした楽譜を添付して送りました。イントロの増やしは好きにやってもらってよかったのですが、とりあえず楽譜はまっとうに増やして送りました。また、終わりはチェロの入りを少し変え、他のパートも多少の修正を加えました。

制作スタッフとの打ち合わせはまだ先でしたが、知華さんはオープニングをどうするかを彼らとも相談したい思い、思案していました。ちなみに頭の中でのイントロは、「BGM」だとわからない方が良いかなと考えていました。また、ここへ来て「ガールフレンド」と「二人のディナー」をやめて、代わりに「ピアノ・クインテット」を入れようかと思い、メンバーへはセットリストに入れておくように指示しました。まだ諸々完璧ではありませんが、あとひと月半、なんとか当日はリラックスしてできるようにしたいと思う知華さんなのでした。

9日のピアノだけのリハが終わると、樋口さんは早速、修正した楽譜のフィナーレのスコアとvoc & pianoパートを添付して知華さんに送りました。翌日のリハに、これらと弦カルの楽譜をプリントアウトしたものを持っていきますが、ピアノパートは知華さんが書き直したいだろうと思い、あらかじめ送っておいたのですが、知華さんは当日中に譜面修正を済ませていたので、樋口さんから送られてきた譜面と突き合わせて、正しいかどうかの確認を行いました。

・リハーサル
10日(第1部 樋口作品)、11日(第2部 樋口作以外)とリハは順調に行われました。10日のリハを見学した樋口さんは、飛鳥さんが弾くなら、多少アドリブができるのではないかと思い、『See You Again』にインプロビゼーションを入れようと考えました。そこで、「練習番号Cの前にフリータイムでできるような楽譜を作りましたので添付します。今日の練習の最後にでもやってみてください」と知華さんにメールしたのですが、あいにく電波の入らないスタジオにいた知華さんが、このメールを読んだのはリハが終わったあとでした。

翌日、知華さんは樋口さんにメールを読めなかったことを詫びるとともに、飛鳥さんのアドリブについては、2部の後半の「スクール」という曲に、そのような箇所を設けてあることを伝えました。

・2部のリハの報告
さらに知華さんは、11日のリハの様子を次のように樋口さんに報告しました。

2部の楽曲の演奏はどの曲も問題なく(自分だけが心配だということがわかり)、とりあえず安心した。
②最後に、どうしても難曲である「ひとり季節〜」だけ、みんなで考えながら修正したが、こちらもうまくいった。 10日のリハは、弦のポジションが迫りすぎていて、ピアノもほとんど明瞭に聞こえない中で演奏していたのだが、昨日は少し離れてもらったので、それが功を奏したのかもしれない。
③うまくいった理由について、もう一つ、自分の体力の問題もあったのかなと思いついた。つまり、「メヌエット」や諸々の曲を弾き終わってからの「ひとり〜」と、2部のようにずっと軽い曲が続いた後の「ひとり〜」では違うのかなと。楽曲が決まった中での再考は限界があるので、もう一度構成を洗い直してみようと思う。
④上記のことも踏まえ、「See You Again」のアドリブについては、引き続き考えてみる。
⑤飛鳥さんを筆頭に女性3人は、幅広くポップスの現場で仕事をしているが、チェロのKさんは読響なので、ちょっと違う。最初のリハからKさんには少々不安を感じていたこともあり、昨日は、彼のソロをビオラに変更して楽譜を作り直していったのだが、その際も「はい、僕はクビですね」と自分から言ってくれた(笑)。いい人なので、気を使わずやりやすいのが救い。ビオラでできる人はあまりいないので、Sさんはやりやすい。
⑥女性陣曰く、樋口さんのように弦に対して詳細に指示してくるポップスの編曲家は、いまだ少ないらしく、新鮮だった!という話だった。皆、楽しんでいたようだ。
⑦自分は、これから少なくともピアノは頭に叩き込むこと、その上で譜面をどうするかなど、やらなければならないことは山積しているが、ともかく来てくださった方たちに楽しんでいただけるように頑張る。

知華さんの報告を受けた樋口さんは、こんな返事を書きました。
知華さま

昨日のリハを聞いて感じたのは、当時そういうサウンドが出ればよいなと 思っていたものが実現しているなと感じたことです。アスカはともかく、他の人たちがしっかり弾いてくれているのでピアノを含めた全体のサウンドはとてもよかったです。ほとんど歌が聞こえない状況でこれでしたので、あと歌が入ればかなり行けるのではないでしょうか。 あとは、5人が(年配者が多いとしても)爽やかな音楽グループに見えることが大切かと思います。まあ、にこにこ明るくやってもらえれば、それでよいのだとは思いますが。みんなが楽しくやれればそうなりますね。
次のリハを楽しみにしています 。
それでは。

樋口康雄



to be continued


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