樋口康雄×上田知華 LAST WORKS

上田知華 40周年記念コンサート
〜All About KARYOBIN〜
with 金子飛鳥ストリングス



納品
7月7日、すべての楽譜を完成させた樋口さんは、スコアおよび各パートのPDFとフィナーレのファイルをアップロードしました。ダウンロードを終えた知華さんが楽譜をチェックしたところ、異名同音や以前のものからの変更箇所、そうではないところなど色々と質問があったので、それらはまとめて電話で聞くことにすると樋口さんに伝えました。と同時に、伊藤アキラさんにもブックレット用のコメントを頼みたいので、伊藤さんのメールアドレスを教えてほしいと頼みました。思えば、作詞家の福永ひろみさんとの縁も伊藤さんを介してのことであり、人と人との繋がりに感謝する知華さんなのでした。

一方、樋口さんは、知華さんからのメールを読んで、頼まれていたブックレット用のコメントを送るのをすっかり忘れていたことを思い出し、慌てて送りました。受け取ったコメントを読んだ知華さんからは、「私と大して変わらない歳なのに“もう歳だから・・・”というところは気になりましたが(笑)、あんなに褒めていただいて恐縮です」という返信がありました。

選曲
東京は危険な暑さが続いていました。7月中旬のそんなある日、知華さんから「今、コンサートの構成、選曲をしているが、『Only imagination 』と 『Today』の譜面起こしは無理だろうか? もちろん、何かを入れれば、どれかが抜けるので、難しいところなのだが…」というメールが届きました。樋口さんは、「その2曲の譜面起こしは『オープン・ザ・ウィンドウ』のようにマルチトラックからの落としがあれば可能性はある。お客 さんの要望が強ければやる価値はあるかもしれないが、そういう意味でいうと別の曲かもしれない。時間はあるようでないのが常」と返信、それを読んだ知華さんは、「おっしゃる通り。時間がありませんね!」と、今できているものでやると決めて取り組むことを決意したのでした。

それから数日後、知華さんから「先日のボックスCD用のコメントに、なんでもいいので、タイトルを付け加えてほしい」という依頼がありました。なんでも樋口さん以外の人のコメントには、皆、タイトルらしきものがついていたので、そこを統一したいということなのだそうです。スタッフは「ビックリした」でも良いのでは?と言っていたそうですが、ここは樋口さんが提案し、知華さんも賛同した「今度は何なんだ」が採用されました 。


to be continued


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