Le Velvets(ル・ヴェルヴェッツ)という男性ボーカル・ユニットが、8月29日、ワーナーミュージックからメジャーデビューする。全国の音楽大学からオーディションを経て集まった5人で結成されたこのグループは、高い音楽性とルックスがウリで、大手通販チャンネル
QVCからデビューしたことで、一時期、かなり話題となっていたので、ご存じのかたも多いだろう。かくいう私も、このニュースは、どこかで耳にして知っていた。
Le Velvetsのプロデューサーはロビー和田氏である。コーラスアレンジを手掛けているのは惣領泰則氏である。そして、サイトがリニューアルされた現在は見ることはできないが、旧オフィシャルサイトには元シングアウトのメンバーでロビー和田氏の妻・江崎和子さんが経営する「ペーパー・ムーン」へのリンクがあったのだ(笑)。いや、別にそれが悪い事だとは思わないが、アーティストのHPからスイーツショップへのリンクが張られているというのは、事情を知らない人から見たら、かなり奇異に映ったに違いない(笑)。
さて、肝心の「SOLO」というCDだが、このアルバムを聴いても、正直、樋口さんが何をしたのか、さっぱりわからない。なんせ、このCDには、プロデューサーと名のつく人が6人もクレジットされているのである。あえて挙げれば、「It's only a paper moon」と「Fly me to the moon」が、樋口さんっぽいアレンジに聴こえなくもないが、音楽プロデューサーは、樋口さん以外にも存在しているので、そもそも、樋口さんがアレンジしているかどうかも、よくわからない。わかるのは、クレジットに共同音楽プロデューサーとして樋口さんの名前があるということだけである。
聴けぱわかるとおり、彼らがカバーしていた曲の半分は、いわゆる"フィフィス・ディメンション"の文脈で語られるソフトロックではなく、一般的なロックミュージックである。ちなみにここで紹介できなかった「New
Dimiension」は、Up With Peopleのカバーである。原曲には、いずれもブラスは入っていないが、シングアウトは、これらの楽曲をブラスを加えたアレンジで演奏していたのである。