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 '75リボンシトロンの歌(私の中の)
’75リボンシトロンの歌(私の中の)

2009年、リボンシトロンは発売100周年を迎えました。北海道のサッポロビール博物館では、記念展示も行われたようです(4/4のブログ参照)。

「’75リボンシトロンの歌(私の中の)」は、75年にオンエアされていたリボンシトロンのCMソングです。当時アイドルだった林寛子さんが出演していたためでしょうか。34年前のCMにも関わらず、案外、このCMを記憶している人は少なくないようです。

この曲は私にとって、ちょっと特別の曲です。今となっては、それがテレビだったかラジオだったかも忘れてしまいましたが、初めてこの曲を耳にしたとき、「これは絶対に樋口さんの曲!」と確信しました。この頃の私は、樋口さんの曲を聞き分けられる自信があったんです(今はない)。私は自分の耳を確かめずにはいられず、サッポロビールに問い合わせの電話をかけたのでした。中学生だった私にとって、これは、かなり勇気のいる行動でした。クリックすると拡大します結果は思ったとおり、作曲は樋口さんとのこと。
「楽譜ありますけど、送りましょうか?」「お願いします!送ってください!!」たしか電話口で、そんなやりとりをしたと記憶しています。

数日後、送られてきた楽譜の”作曲/樋口康雄”の文字を見たときは、うれしくて胸がいっぱいになりました。樋口さんの作った曲の楽譜が手に入った喜びと、自分の耳が間違っていなかったということが証明された二重の喜びで、天にも昇るような心地だったのです。「ねえ、おかあさん。あたしってすごいと思わない?音楽聞いただけでピコの曲だってわかったんだよ。」「へぇ〜、すごいわね」母の言葉に有頂天になり、すっかり自分の耳に自信をもった私は、この日を境に、ますます樋口さんの音楽に傾倒していきました。そんなわけで、この曲は、私にとって忘れることのできない1曲になっています。

「’75リボンシトロンの歌(私の中の)」は、その後、カセットテープに録音することができました。そして、それから10年ほどの間は、時々、テープを取り出しては、この曲を聞いていました。しかし、あるとき不注意からテープを上書きしてしまい、録音は消えてしまいました。それから、すでに20余年が経過し、この曲の記憶は徐々に薄れ、記憶はかなり曖昧になってしまいました。

はっきり覚えているのは、この曲はオケによる演奏だったということ。「とんでいったら、とんでいったら」の部分と同じメロディーのイントロがついていたということ。譜面では「とんでけ〜、とんでけ〜、わたしのなかのなかの・・・」という部分が2回出てきますが、実際のCMでは、2回目の「引っ込み思案」という歌詞は歌われていなかったということ。しかし、2番の歌詞にある「思い出遊び」と歌っていたような気もすれば、「弱虫、泣き虫」のあと、すぐにBメロの「小麦色の肌〜」に飛んでいたような気もするし、このあたりの記憶がどうもはっきりしません。また、8分音符の等価で書かれている「とんでけ〜」の部分は、実際はもっとリズを揺らして歌っていたような記憶があります。

録音が消えてしまった今、それらを確かめる術はありません。ネット上を検索しても、このCMを記憶している人はいても、さすがにCMソングまで覚えている人はいないとみえ、この曲に関する情報を得ることはできませんでした。

ところが、私以外にも、この曲を覚えている人がいることがわかったのです。その人は小西康陽さん。2005年に発売された「HOT WAX Vol.1」誌の「もう一度聴きたい曲、テレビ・ラジオ篇」のなかで、小西さんは、第9位にこの曲を挙げていたのです。以下、同誌に掲載された記事の引用です。

”第9位はその「電リク’76」のオープニングが終わると最初のCM枠でいつもかかっていた林寛子(?)の「リボンシトロン」のCM。「とんでけ、とんでけ、私の中の弱虫、泣き虫。小麦色の肌、汗かいて、ナントカカントカ(不明)、見せてやれ、ナントカカントカ(不明)リボン・シトロン」という曲。これがすごくポップでキャッチーな曲だった。樋口康雄?誰なんだろう。たぶん調べればすぐ判る大名曲。あの頃『三ツ矢サイダー』の影響で清涼飲料のCMはみんな最高にキャッチーでした。”
注・「電リク’76」は「電リク’75」の誤りである可能性が高いです

さて。フィナーレの譜面の音では、流れるようなオケのイントロや7thや9thのしゃれたコード感は再現できませんでした。でも、主旋律だけでも、十分、樋口さんらしさは感じとってもらえるのではないでしょうか? 林寛子さんは、アイドルのなかでは、歌唱力のある人でした。この曲もとてもうまく歌いこなしていたと思います。もし、どこかにこのCMの録音が残っていたら、もう一度、聴いてみたいなぁ…

※もとの譜面では、終わりから3、4小節目は4分の3拍子になっていますが、フィナーレでは曲途中の拍子変更ができないため、4拍子の譜面に音値を割り当てています。
※どう考えても、譜面の誤りだと思われるカ所を1音修正しています


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