ぽーれんさんの「聴く会」レポ

4月8日、時折強い雨が降りつける中、第2回樋口康雄を聴く会が開かれました。
メンバーの中の数人と前回お会いしたのは昨秋のミュージカル「ゴッドスペル」の終演後のカラオケ屋さんでした。
それ以来の再会です。

会場は駅近くの路地を少し入った落ち着いた雰囲気の喫茶店。
都会の真ん中にあると思えないような静かな午後、総勢11人が押しかけました。
入り口から見て左手がキッチン、カウンターを挟んで右手にかなり大きな木製のテーブルが二つありました。
11人で二つに分かれて座るには十分なほどのゆとりでした。
その後ろの板壁には樋口さんを始めとした(漢字で赤マジックで書かれています)著名な芸術家達の気取らないサインが直接ここかしこに書かれています。
突き当たりの棚にはCDと世界各国のビールがぎっしり。
オーナーさん曰く、音楽とビールなら何でもありますよ!と。あんなにビールの種類があるとは知りませんでした。
気に入ったのは、ベリーの入っているフルーツ系のビール。女性なら多分みんな好きになりそうです。


いよいよオフ会開始です。私の左隣は桐秋さん。
marionetさんが音源を披露すると同時にテーブルに小さなレコーダーを手早くセットして録音を始められました
(だからあの日の私たちのおしゃべりは全部残ってます(^^;)。
さすが小学生時代に鶴吉の劇判を録音されて、今では貴重な音源の所有者でいらっしゃる桐秋さんです。
三つ子の魂…ということわざが頭に浮かびました。

そのお隣は本日の主催者であるmarionetさん。
私が彼女を“すごい!”と思うところは、主催であるからにして、音源の準備・会場選び・メンバーへの連絡など多忙な毎日の中、この会の為にありとあらゆるご苦労があるにもかかわらず、それを私たちに感じさせず、ご自分が最も楽しんでいらっしゃる(ように見える)ところなのです。
お陰さまで私たちは何の気兼ねなくどっかりと椅子に座って樋口作品を堪能することが出来たのでした。

その向かいに座っていらしたのがえりさん。
いつもネットで鋭い観察眼と深い知識でうならせてくれる方です。今回も時折ナイスな突っ込みをされてました。

ここから席順は時計回りにまいります。お隣には阿木曜子さん似のJunkoさん。
遠くにお住まいなのにいつも出席されるおっとり美人の熱い樋口ファンです。

次はreikotさん。
reikotさんも小さなお子さんがいらっしゃるワーキングママなのに、いつも素敵なんだな。
私が子育てしていたときはワーキングママならぬウォーキングママでしたもの。
CM作品についてお詳しいです。

お次はおうめさん。
おうめさんは、樋口作品ももちろんお好きなのですが、ある作・編曲家の先生の熱烈な応援者で、お二人の作品について楽しい意見を伺いました。

そのお隣はまーくん。
前々回のオフ会の時、出席されているのですが、私は早退、まーくんは遅刻して、悲しいかなすれ違い。
顔を合わせるのは今回が初めて、という間柄。体調がいまひとつ優れなかったところを調整していらっしゃいました。
今回のレポを真っ先に読ませていただいたのですが、文章と共にご本人もきちんとした印象の方でした。

お隣はSACHIKOさん。
彼女はいつも元気です。樋口さんの作品が大好きで、ユニークなご意見も持っていらっしゃいます。
ミュージカルがお好きなようで、いつかゆっくりお話ししましょうね。

次は少し後からいらしたguさん。
guさんは、お見かけした感じとお話した感じのギャップが楽しい方で、いつも笑いを振りまいています
(ご本人は多分そんな気はないと思いますが)。

そろそろ一巡です。私の右隣は最初に登場した桐秋さんの妹さんの切さん。
黒目がちの大きな瞳がお兄さんとよく似ています。兄妹でこういう会に出席されること、羨ましく、素晴らしいと思います。

さて、私に戻ってきました。
今回は初めて聞かせていただく曲がほとんどで、ファーストインプレッションよりも、好きな作品は聞き込んで大好きになっていくタイプの私は、何回も繰り返して聞いてみたい、と強く思いました。
中でも好きだなと思ったのは『トランペット協奏曲』です。
樋口さんのトランペットは、まるで教会のステンドグラスからまっすぐ射してくる太陽の光のように(すみません、最近ダビンチ・コード読んだばかりなので教会づいています。イギリスに建つ古くて天井の高い教会の内部を想像してください)感じられるのです。
『月の光』の聞き比べは、難しく、私がいかに樋口作品を自分の感覚だけで聞いているかということを知らされました。
といってもこればかりは勉強するものでもありませんしね(開き直ってます??)。


無事に会が終了して、お店を出たあとの空を見上げると、見事に青く晴れ渡っていました。

今回のオフ会は、メンバーの大部分が、家族の介護や看病に携わらなければならない年代となり、家を空けることが困難になりそうな環境の人が多く、もしかしたら今回が最後になるかも、とのことでした。
可能なら、これからもこのような会を開いていただきたいな、というのが切なる願いです。一人の作曲家を通じてこのような繋がりが出来ることは人生そうそうあることではないと思うのです。
個人の事情はいつもさまざまですが、ぜひまた皆さんにお会いできることを楽しみにしています。

marionetさん、今回も本当に楽しかったです、心よりお礼申し上げます、ありがとうございました。