kemeさんの聴く会レポート

   
Kemeです。
感動してばかりだったので、レポートというより感想文になってしまうのをお許しください。

そもそものきっかけは、2002年8月の日経新聞の「ステージ101」の記事でした。
70年代前半に、あれほど夢中だったPicoのことも、1979年の2枚のアルバム前後まで。
80年代以降は、Picoのことは忘れていました(ごめん)。

それがあの記事を見て、最初は「今さら」と思っていたのですが、思い切ってサイトをのぞいたら、なんとPicoの「ABC」の画像が
あるじゃないですか!!
あんな古いアルバム(すまん!)を大事にしている人が、私以外にもいる、ということ。
そしてその「ABC」が、すでにCD化されていることにも、驚愕したのでした。
それからは完全にPicoフィーバー。
次々と再発CDを買っては聞きまくり、昔の記憶がぱんぱん蘇る、一種の覚醒状態(っていうのかな?)に陥りました。
ようやく落ち着いたのは、12月くらいでしょうか。
そんなときに『樋口康雄を聴く会』のお話がでて、即「行く!」と手を挙げたのでした。
そうしたら、なんと樋口さんがニューアルバムを出されるというお話。
『樋口康雄を聴く会』が、ニューアルバム発売お祝いパーティーとなって、これは話も盛り上がるぞ、と、わくわくでした。

そして当日。忙しくてあまり「music for atom age」を聞きこめなかったのが心残りのまま、名古屋から国際フォーラムへ。
モニター画面に「樋口康雄を聴く会」の文字が出ているのを見て、どきどきしながら6階の会議室へ。
入口にも電光掲示板で樋口康雄の名前が輝いていました。
四角く囲んだ机の前に15名。自己紹介でお顔とハンドルが一致して、ほっとしたのもつかの間。
いきなりトップバッターで私の持ってきたアイドルソング「ピコ・ピコ・ピッコ」など5曲をかける羽目になり、恥ずかしかったぞ!
音源はほかにもいろいろ持っているのですが、CD化されたものは今回除外。しかし「返事をおくれよ」は、CDとは違う雰囲気なので
かけました。そして英里子さんの当てブリ。か〜わ〜い〜い♪
でもあまりに早い登場で、お気の毒。こういうのは、後半にしないとね〜。
私も一緒にやりたかったのに、とても乗り切れず、申し訳なかったです〜。
そして、自分の番は終わり、ここからは楽しむだけ♪
「シルビアズ・マザー」「人生の壁」は、本当に30年間、ずっと聞きたかった。
しかし自分が思っていたアレンジとずいぶん違っていて、記憶ってあいまいですね。
記憶といえば、reikotさんがもってきてくれた「林美雄と石川セリ、Pico」の放送で、なにがびっくりしたって林さんの声がすごく若い!
関係ないところでびっくりしてどうすんだ、ですが。
それからアイドル時代のPicoの顔アップや、プロマイドもみせていただいて、びっくり!
あんな恥ずかしい(笑)ポーズの写真をとっていたとは! 今ではとても想像つかないっ!

  ・樋口さんへの質問  アイドルっぽい仕事は当時、楽しんでいましたか?

劇伴については素人ですが、ふなふなさんの持ってきてくださった「幕末未来人」の楽譜も感動!
やたら半音下がったり上がったりの音符。
聞いただけでは「あー、なんかひっかかる音」ってかんじだったのが、こんなにいっぱい使われていて、奥の深さに驚嘆しました。
なにより、樋口さん手書きの楽譜! 涙がでそうに嬉しかったです。
で、楽譜を見ながら26年ぶりに聞いた「幕末未来人」、いいですねぇ〜。
これを作った樋口さんは、当時25歳。やっぱり並の方ではないっ!

  ・樋口さんへの質問  この独特の音使いは自分スタイルだと意識されていますか?
   意識されているとすれば、いつごろからでしょう?

「ふりむくな鶴吉」も、オンエア以来。これも感無量。
そして「さらばかぐわしき日々」。おしゃべりのあとにいきなり始まって、「え、これなに?」状態!!
桐秋さんやふなふなさんが、感動の嵐になっているのを見るのも楽しかった(笑)

ビデオ上映のところでは、いきなりSACHIKOさんがテレビにかじりついたのが、かわいい! 目がハート状態。
私? 私は、後ろで冷静にみてましたよ。

「アリナミンA」のシリーズは、エリマキトカゲや石回しなどで有名なCMでしたが、樋口さんの作品とは!
そのとき浮かんだのは坂本龍一。十分向こう張ってると思った。あとで桐秋さんもBBSに書いていらして、同感でした。
「西武百貨店」のCMは、みんな「すごい時代だったね」と、うなずきあうばかりでした。

とにかく今まで聞いたことのない音が聞きたいってかんじで、休憩も惜しい。
全員で写真撮影し、樋口さん差し入れのケーキをいただきました。
私はモンブランみたいなのを食べました。みなさんからのお土産もたくさんあって、おいしかった!
そして女将さんによる「Music for atom age」に関するクイズ。若いACOYAさんが当てました!
皆さん、よく聞いていて、そっちに感心でした。

  ・樋口さんへの質問  アルバムでは編曲は手がけていらっしゃいませんが、
   プロツールの問題があるとしても、今後やる予定はないのでしょうか?
   あと、アルバムの満足度は、100点満点でどのくらい?
   人材教育が楽しそうなご様子ですが(笑)、今後の予定は?
   ご自身のソロアルバムの希望はありますか?あるとしたら、どんなものを出したいですか?

ふたたび聴く専門。「ジャズカントリー」も、当時聞きそびれて、ずっとききたかった。
セリフのあとにいきなり「The other side of Life」を歌いだすPico。衝撃で、涙です。
なんでみんな、こんなにいいもの持ってるの? この会に来てよかった。

最後近くになって「不二家ルックチョコレート」。2回もかけてくれて、しかもみんなこっそり歌っているのが、ものすごく嬉しかった!!
みなさんとこうしてまた聞ける、ということにも感動しました。
30年も昔の音楽を共有しているだけで、初対面の人ばかりなのに、懐かしさがあるのがとても感動的でした。
音楽を聴きながらのオフは、いいですね。

  ・樋口さんへの質問  今回のアルバムもボーカル曲が1曲しかなかったのですが、
   どうしてもっと増やさないのですか? せめて2曲とか(笑)?

5時になったので、聴く会はおしまい。
うーん、聞きそびれた音源がいっぱいあるじゃないですか!!
またの機会を願いつつ、ここで4人の方がお帰りになりました。
2次会は中華料理屋さん。いきなり結構飲んでしまう。
というか12人全員、お酒飲むのにびっくり。樋口ファンは飲めないといけないのか?
生ビールに赤ワイン、おこげ料理にシュウマイなど、気がつけば食べきれないほどの量でした。
ここからは裏「聴く会」。皆さんお持ちの情報が出てくる、出てくる。
桐秋さんは、おバンパワーに、ちょっと引き気味。
それにしても妹の切さんもかわいらしく、すてきなご兄弟です。
ちなみに私は今日まで桐秋さんとhirutanさんを女性だと思っていました。すみません。

ここからさらに3次会の沖縄料理屋さんへ。ここでは6人になって、泡盛飲みまくり。
それにしても皆さん、親戚のようにPicoを応援しているんですね。
ご本人にしてみれば余計なお世話でしょうが、Picoファンは質が本当に高いと思いました。
10時ごろ、私は先においとましましたが、本当なら朝までしゃべっていたかったです。

また是非再会を願います。そういやPicoにも、もう30年会っていない…。いつ会えるのかな?

  ・樋口さんへの質問  樋口さんの服装は、自分で選んでいるのですか? こだわりはある?
   音楽以外の趣味はありますか? 最近、はまっているものは?