Pianissimo オフ会
2023/11/11(Sat)12:30-16:30
レンタルスペース ドットブリッジ八重洲

【はじめに】
3回連続で樋口さんの舞台作品を鑑賞する予定だった前回のオフ会がコロナ禍によって2回で頓挫したのは、2020年3月のこと。それから実に3年8か月ぶりに当サイトのオフ会が開催されました。

これまで「聴く会」という名称で、貴重音源をファンで共有することを目的に開催されてきたオフ会ですが、開催当初(2003年)とは事情が一変、この20年間に主要な樋口作品の大半がCD化されただけではなく、YouTubeなどインターネットを通じてオンラインで鑑賞できる作品も数多く存在するようになりました。また、NHKの「番組発掘プロジェクト」などで古い映像の発掘が進んだことで、音だけでなく映像とともに樋口作品を鑑賞することも可能になりました。
一方で、ファンである私たちは高齢化が進み、家族の介護や自身の健康状態の悪化など、年々外出が困難になる傾向があります。そこで、「元気で集まれる今のうちに」、「お互いに相手の顔を見て思う存分、樋口さんやその作品について語り合いたい」と思い、今回のオフ会はこれまでとは趣向を変えて、おしゃべり中心の回として開催することにしました。また、これまでのオフ会は、管理人がほぼ一人で企画・運営してきましたが、参加者一人一人が、主体的にオフ会に係わっていただきたいと思い、「持ち込み企画」という形で会を盛り上げていただくこととしました。

 そんなこんなで開催された今回のオフ会の概要を簡単にご報告します。



【オフ会報告】
2023年11月11日土曜日、当サイト「Pianissimo」のオフ会が、東京駅八重洲口からほど近いレンタルスペース「ドットブリッジ八重洲」で開催されました。当初、12時開場の予定でしたが、9月に下見をした際に入口のリモートロックが誤作動し、解錠できないトラブルがあったため、解錠に手間取ったときのことを考えて、開場時間は12時15分~30分としました。しかし、12時前に既に玄関前に数人の人影が…。幸い、今回はスムーズに解錠できたので良かったのですが、12時15分にはすでに8人中6人が揃っておりました(^^ゞ

 入室後、室内清掃を手伝っていただき、会場の準備が整ったところで各自持参の昼食をいただきながら1人1分ほどの近況報告をしていただきました。その後、管理人の開会挨拶に続いて、持ち込み企画の発表にはいりました。

トップバッターは、兵庫から初参加してくださった西田緑さんの「考えてみた! 樋口さんに1人1つプレゼント」。参加者ひとりづつが、その場で書いたメッセージは、緑さんが樋口さんにお贈りすることを考えて選んでくださったステキなレターボックスに収められました。西田さんのお話をもう少し聞きたかった気もしましたが、その分、準備に時間を費やしてくださったのだろうと思いました。これはお預かりした管理人が、後日、樋口さんにお渡しします。

二番手は、今回は福岡から参加してくださった桐秋さん。テーマは「私が樋口さんのマネッコ曲を作りながら考えたこと」。定年退職後の余暇を充実させるために最近購入したという「Muse Score」を駆使して、鶴吉以降の1980年前後の樋口作品の転調を真似た自作曲を披露してくださいました。


三番手は、金沢から参加してくださったJunkoさん。テーマは「私が樋口さんと同年代で東京に住んでいたなら」。民放が少ない、舞台のチケットが入手できない、レコードが手に入らないetc‥‥など、地方在住者ならではの悲哀をユーモアと感情豊かな表現で聞かせてくださいました。ぴったり10分でまとめあげた巧みな話術に脱帽!

前半ラストバッターは、青森から深夜バスで初参戦してくださった、くまりんごさんの「50年前の沼を語る 北の街から」。青森という情報も少ない街で、こんな感じで樋口さんにまみれていた‥‥という自身の樋口ファンとしての足跡を津軽弁で語ってくださいました。得意のイラスト入りのスケッチブックのフリップも秀逸でしたが、劇団に舞台の録音を頼んで送ってもらう、ラジオ番組に「ABC/ピコファースト」を持ち込んでオンエアしてもらう・・・といった暴走気味のエピソードが圧巻でした(笑)

前半4人の発表が終了したところで、フリートークの時間へ。発表を聞いた感想や質問などを話し合っていただきました。また、えりさんにお願いしてMuse Scoreで作成していただいた、JTBのCM曲を皆さんに聴いていただきました。

さて、持ち込み企画、後半1番手はreikotさん。テーマは「鶴吉におけるPICO出演回これだ!」でした。樋口さん自身は忘れているようですが、「ふりむくな鶴吉」に樋口さんが出演した回があり、少なくとも4人のファンがそれを記憶しています。しかし、誰も、それがいつの回だったか覚えていません。そこで、台本やアーカイブスの発掘映像、過去の掲示板の発言などの資料を基に、樋口さん出演回を特定すべく、reikotさんが大胆な推理を展開してくださいました。

続くミツコさんのテーマは「自由俳句で詠もうピコ愛」。俳句を趣味としているミツコさんが詠んだ句のほか、他の参加者が詠んだ句も披露してくださいました。プレバトの夏井先生が激怒しそうな句もあれば、なかなかよくできた句もあって面白かったです。

そして、トリを飾ってくださったのは、えりさんの「今日から歌える“私はルビィ”」。“私はルビィ”は、樋口さんが最初に手掛けた舞台音楽ですが、この舞台を実際に見たファンははごくわずか。そこで、舞台を見ていない人でも、この曲が歌えるように、プログラム掲載の楽譜をMuse Scoreに落として歌唱指導をしてくださいました。結果、皆歌えるようになりました。お見事!

このあとは、再びフリートークとティータイムに。毎回、オフ会では地元グルメの持ち寄りが恒例になっていますが、この日も北は青森から南は九州まで、全国の王道アイテムから地元民のみが知るマニアなアイテムまで勢ぞろい。おいしいお菓子やお惣菜を堪能させていただきました。

そして、楽しいティータイムのあとは、本日のメインイベント「樋口杯争奪 クイズ大会」を実施しました。これは、樋口さんに係わる筆記問題20問とヒアリング問題1問(220点満点)を出題し、最優秀成績者に樋口さんからのプレゼントを進呈するというもの。筆記問題は3択ですが、残念ながら全問正解者はおらず、190点を獲得したえりさんが最優秀成績者に選ばれました。また、「持ち込み企画」には、Pianissimo賞が授与されました。こちらは、各々の発表を自分基準で採点してもらい、一番良いと思った企画に投票していただきました。結果、ダントツの1位でくまりんごさんの「50年前の沼を語る 北の国から」が選ばれました。えりさん、くまりんごさん、おめでとうございました。

なお、クイズと持ち込み企画の採点時間を利用して、reikotさんから、樋口さんへのバースデープレゼント送付の経緯などが報告され、樋口さんからのお礼メールも披露されました。

そんなこんなで、あっという間に4時間が経過し、最後はみんなで記念撮影、室内清掃をして、オフ会は滞りなく終了しました。

ご参加の皆さま、楽しい時間をありがとうございました。またいつか皆様とお目にかかる機会がありますように。