高橋洋一氏が感じている社会的現象と文明を持ち備えている人間のはかない行動等ついての走り書き

現在の我が国の政府の総理大臣である小泉さんには、当初期待してたが、実際組閣された後に田中外務大臣を更迭した途端に様変わりしてしまった気がする。事実、新たな自由民主党の誕生だと思ったのもつかの間であり、やはり金権政治や言葉のまやかしばかりで初心を忘れてるような気がして成らない。
一昨日の国連の決議案無しでの米国ブッシュ大統領の主導に寄る対イラク攻撃の決断にはまるでまたもや金魚の糞の如く同盟国と言う事を旗印に欺瞞としか言えない答弁ばかり繰り返している。
勿論、日米安保の存在と現在問題に成ってる北朝鮮の危機問題の為には米国の存在が大きな事は、紛れもない事実であろう。しかし、今般の国連決議及びイラクに査察団まで送り込みブリックス氏自身は、未だ査察の継続の意義があると主張しているにも関わらず、なぜ故米国及び英国はそれ程までにイラク攻撃を性急に行わなければ成らないのだろうか。私は米国ニューヨークに本拠を置いているPeace Tomorrowとコンタクトを取っていたが、米国内に於いても多くの反戦支持者が多く、一部の人達は恐怖心から言うなりに成ってるのも事実であると言われている。
しまいには、米国内で放送されているドラマの中で反戦的な事を放送しようとすると第二次大戦の頃のように所謂「赤狩り」の様な事をされてハリウッドの役者やスクリーンライターまでもが迫害を受けている事を我が国の総理はご存じであるのか、些か疑問である。元々、ブッシュ大統領の48時間以内云々と言う事も国連憲章に全く違憲しているものであるにも関わらず、我が国の憲法の枠組みにはその国連憲章はいつ消滅してしまったのであろうか。あまりにずさんな我が国の外交には呆れるばかりであるし、小泉首相は、何時もの肝心な答弁は出来ないどころかまるで人事の如く薄笑いしながら国会での態度を見ていると結局は前首相と何ら変わりないではなかろうか。私は日本人として非常に恥ずかしい次第である。

米国ブッシュ大統領は、国連で多くの国々が反対している事を超大国の名を楯に通そうとしている。中東問題なのだが、現在フランスから多くの入植者が入り込んでいるイスラエルだがフェンスを作ったのもパレスティナにとっては非常に屈辱であるし、まるで刑務所のようにも感じられる。
また、何と驚く事にパレスティナの自爆テロが多いとの大義名分の基、ブッシュ大統領は勝手にアラファト議長以外の人を代表者にして、全くシャロンよりの外交手段を取ってるのは米国内からも非難を浴びているのを当の本人が解ってないのもお粗末であると思う。
第一、そんな事をすれば余計に自爆テロをする要因を増幅させるに決まっているのではなかろうか。米国のみならず我が日本においての外交も当然、先般の在中国領事館の様な事があるので最近の先進国の外交は全く理解に苦しむ。

数千年前と近代文明を持って、科学は基より人間の生き方、つまり哲学的発想に於いても進化している筈の現代社会について些か疑問視している昨今です。皆さんも色々と多くの不満があると推測するものですが、国内の経済的危機は勿論の事、内政の倫理観などは、果たして近代国家と言えるものなのか非常に疑問に思います。

最近やっとワールドカップと言う素晴らしいイベントにより、若者から年輩の方々へ短期間ではありますが幸せと言うものを提供してくれた関係各位に対して感謝したいと思います。僕は、職業柄スポーツには目がありません。特に最近では、MLBで多くの日本人が活躍されてる事を陰ながら応援しております。自分が20年ほど前に米国内の球場や資料館などに足を運んで歴史の深さを感じたのもつかの間であった事を今考えると夢のようです。何しろスポーツは何でもほとんど素晴らしいと思います。何故なら、スポーツに夢中に成ってる最中に戦争や外交紛争などは一切忘れて、皆が子供の目のような美しい目でエキサイティングする姿は非常に素晴らしいの一言であります。
僕自身、音楽などの仕事をしている立場の人間として、憧れてるのが実情であります。何故なら音楽のような芸術と言うものは人それぞれの主観的な感じ方は相違があります。しかし、スポーツはほとんどの種目で白黒がハッキリしてるのが好きなのです。もし、芸術にもそのような比較出来る事が出来たらと思う事が多くあります。
このような事は法曹界においてもそうではないでしょうか。そもそも法律そのものは、人間が作ったものであり絶対的なものではないからです。事実、我が国では三権分立は履行されてないと思ってる私であり、法治国家でもないと言う持論があります。その為に在日米兵が沖縄県で少女に対しての暴行事件の際、米国サイドは身柄の引き渡しを要求した位です。これは、前回の在中国日本領事館問題と同様ではないでしょうか。それに対しての抗議すら出来ない我が国の外交のお粗末さも呆れるしかないのではないでしょうか。

あの9.11のニューヨークのテロ事件も非常に悲しいものであった事は事実ですが、何故あの様な事が起きてしまったかを考えないとまた勃発するのは必至でしょう。事実、イスラエルの極悪非道なパレスティナに対する攻撃も未だに行われており、国連も米国の言いなりなのが実情でしょう。
今回のテロなどでは5千人を越える死者を一度に出してしまった事だったので世界的にも各マスメディアの対象に成ってしまったのが事実でしょう。しかし、此の様な事は今に始まった事ではないことを念頭に置かなければいけないのではないかと思います。元々、テロ事件は最近ではオクラホマを筆頭に中東でのアメリカ大使館爆破事件など小規模なものを含めれば数えきれない程発生しているのです。そして、私自身も危惧してたのですがあのイスラエルとパレスティナとのギクシャクした状態が続けば必ず、アメリカの駆逐艦が自爆テロに遭遇したものの繰り返しが発生する事は間違いないと思ってたのです。事実その後に今回の事件が起きたわけですが、何故ゆえあのアメリカの様に情報組織が発達している大国が予知できなかったのは非常に理解に苦しんでおります。
この事は、私の様にアメリカと日本と始終行き来きしている者としては決して他人事ではないどころか、友人の多くがアメリカには住んでいるのです。勿論テロリズムは悪い事に決まっているのですが、では何故アメリカばかりが対象にされるのでしょうか。と言った疑問が湧いてくるのです。皆さんはどのように思われますか?
私自身、基本的には親米家であります。尤も大学留学や音楽的な面においてもアメリカなしでは考えられないからであり、友人も沢山いるのです。我国はもとよりアメリカのPBSを始め3大ネットワーク(もっとも現在では、CNNの加入で4大ネットワークでしょうが)は毎日の様にこの事件を放送しているのが実状です。我国では憲法第9条の法改正などで国会は紛糾してます。

正直言って私自身はそんな事よりもまずは何故ゆえ今世紀になってこんな事が起こってしまうのかと言う事が肝心ではないのでしょうか。またテレビゲームではないのですから報復攻撃の後に残る犠牲者の事まで考えているのか、些か疑問なのです。私に何か権限があったなら今にでも現地に飛んで行きたい気分であり、得策は決して票取り合戦ではない事の原点をもう一度考え直すチャンスであると思います。

こんな事を書くと「何を馬鹿な事を言うんだ」と非難を浴びそうですがあえて私の小さな脳味噌で述べさせて頂けば、被害者の方々には申し上げる言葉が見つからない程に辛いです。しかし、アメリカ人やその関係企業などが対象にされてしまったのは、一言でアメリカの中東における外交的な面での失墜であり、怠慢と言っても過言ではないものではないかと推察するのです。その証拠に1885年に勃発したソ連のアフガン侵攻の際にはアメリカはアフガニスタン側に武器を提供し、アフガニスタン側に就いてたのにも関わらず、現在ではその逆に成り、例えテロリストが居るからとは言え、パキスタンとの国境付近に食料などの物資を送っておきながら一方では軍事的な観点からアラブ諸国にゴマ擂りと言っても良い程に見えすぎた外交を今に成って慌てて行ってるのは非常に滑稽ですね。

最近は日本と米国のメディアを覗いているとほとんどのものから現地の犠牲者の方々、勿論マンハッタンの方も同様でしょうがアフガニスタン国内や難民の方々の多い事は報じられてます。しかし、重要なるその人命などの事をまるで品物の如く、報道されてる事を考えると同じ人間なのに、何故だろうかという疑問を感じるのは私だけなのでしょうか。

皆様はどのように思いますか。私も音楽というもので生活をしてますが、音楽だけでは人命は助ける事は出来ません。それに、まずはその心が一番先に立たなければ成らないと思っております。どうぞ、皆様のご意見を頂戴したいと思います。

 

 

高橋洋一 スナップ写真集

By Yoichi J.Takahashi, Ph.D.
高橋洋一氏の主観的な意見に対してのご意見を承りたいと思っております。下記までメールを頂きたくお願い申し上げます。
ご意見ご批判