\\BENRI\  BOSEラジカセ修理 メニュー

   BOSE.html 更新 2012.7.15



1980年代に発売されたBOSEのAW-1は本体20万円、バッグなどの付属品を
含めると27万円というラジカセでは高価な値段。
音質的には素晴らしいもの。
日本ではボーズ感性工学リサーチ株式会社が訪問販売していた商品。
  BOSE-0
最近、BOSEのラジカセを修理して頂けないかと、懇意な方からの依頼。
良いですよと簡単に引き受けて、ドカッと置かれたBOSEを見てびっくり!!
想定外の巨体のラジカセである。
ここのところCD、付きのいわゆるラジカセのMDが機能しない相談が3台続き
BOSEも同じ手合いかと思っていた。
しかし、BOSEのケースを開けると、素晴らしい
30〜40年前の自作真空管ステレオアンプを思い出した。
懐かしい、
しかし持ち帰って中を開けてみると・・・・?????
なにしろ、回路図がない。 BOSEをネットで調べても存在しない。
こまった、
一度はやめようと思い車に乗せたが、2〜3日考えてシャクの種
再度、開梱して分解を開始。
大きいプリント板で作業はしやすい。

BOSEのロゴのケースに入ったBOSE
  BOSE-1




上側のラジオ回路とカセット機器の分解
  BOSE-2




ラジオチューナーとカセット部の下面のプリント基板
電解コンデンサは67個あり、新規コンデンサが高さがあり1個は交換せず
  BOSE-3




上のプリント基板を写真に撮り、コンデンサに番号を付与
 下図は写真です (マウスを写真に置くと拡大)
  

ボリューム部
  BOSE-5




電源回路の部品交換
  約40ケの電解コンデンサを交換
  BOSE-6




  BOSE-7




  BOSE-8




購入した電解コンデンサ類
  BOSE-9




外した交換品
  BOSE-10




愛用の半田鏝の1つ
  BOSE-11




交換リストと納入リスト
  BOSE-12




EXCELで数量集計して手配
  BOSE-13




完成
  BOSE-14


半田付けして交換後に電源ONでみごと復旧
当初は片側スピーカからの音が途切れる現象でしたが、チェックの結果、
1ヶ所の半田付けが不具合、半田まわりが悪いのを修正でステレオ回復

電解コンデンサは100個以上であり、購入価格は部品のみで約2000円
電解コンデンサは10円〜30円程度であり高くても100円前後
ネットで手配して送料と手間賃が800円でした。

ネットで調べたら一般的にBOSE AW-1の修理は15000円程度

延べ2時間程度で3日ほどの夜なべ作業でしたが、楽しく修理できました。