1980年代に発売されたBOSEのAW-1は本体20万円、バッグなどの付属品を
含めると27万円というラジカセでは高価な値段。
音質的には素晴らしいもの。
日本ではボーズ感性工学リサーチ株式会社が訪問販売していた商品。

最近、BOSEのラジカセを修理して頂けないかと、懇意な方からの依頼。
良いですよと簡単に引き受けて、ドカッと置かれたBOSEを見てびっくり!!
想定外の巨体のラジカセである。
ここのところCD、付きのいわゆるラジカセのMDが機能しない相談が3台続き
BOSEも同じ手合いかと思っていた。
しかし、BOSEのケースを開けると、素晴らしい
30〜40年前の自作真空管ステレオアンプを思い出した。
懐かしい、
しかし持ち帰って中を開けてみると・・・・?????
なにしろ、回路図がない。 BOSEをネットで調べても存在しない。
こまった、
一度はやめようと思い車に乗せたが、2〜3日考えてシャクの種
再度、開梱して分解を開始。
大きいプリント板で作業はしやすい。
BOSEのロゴのケースに入ったBOSE
上側のラジオ回路とカセット機器の分解
ラジオチューナーとカセット部の下面のプリント基板
電解コンデンサは67個あり、新規コンデンサが高さがあり1個は交換せず
上のプリント基板を写真に撮り、コンデンサに番号を付与
下図は写真です (マウスを写真に置くと拡大)
ボリューム部
電源回路の部品交換
約40ケの電解コンデンサを交換
購入した電解コンデンサ類
外した交換品
愛用の半田鏝の1つ
交換リストと納入リスト
EXCELで数量集計して手配
完成

半田付けして交換後に電源ONでみごと復旧
当初は片側スピーカからの音が途切れる現象でしたが、チェックの結果、
1ヶ所の半田付けが不具合、半田まわりが悪いのを修正でステレオ回復
電解コンデンサは100個以上であり、購入価格は部品のみで約2000円
電解コンデンサは10円〜30円程度であり高くても100円前後
ネットで手配して送料と手間賃が800円でした。
ネットで調べたら一般的にBOSE AW-1の修理は15000円程度
延べ2時間程度で3日ほどの夜なべ作業でしたが、楽しく修理できました。