鋭角について

 

 静岡は11m車用の鋭角ができたばかりで、とてもきれいです。縁石とアスファルトの白黒がはっきりしています。9m車用との違いは、内側の三角形の「切り」が50cmから1mになっただけで縁石とアスファルトを加えた部分の幅は5mのままです。11m車になって大変と思っているようですが、そんなことはありません。そのような考え方を持っている方に理由を聞いてみると、「鋭角は切り返し1回で通らないと、試験官に「印象」が悪くなる。」と思っているようです。私が合格したときは、3回切り返しましたから「絶対」にそんなことは無いと断言します。当たり前ですよね。鋭角は切り返し3回まで減点無しで、4回目でいきなり「試験中止」ですから。仮にも試験官は公務員です。法律で定められていないことを試験に持ち込むわけがありません。

 

 私は11mバスで「1回」の切り返しで通過するのは、よほど車両感覚がしっかりしていないとできないと思います。例えば10回やって10回とも1回で通過できたら、合格にしてもいいんじゃないですかね。でもそんな人は、いつまでも試験を受けるとは思えませんが。そこで、「2回」で通過する方法をお伝えしようと思います。

 

 鋭角で失敗する人のほとんどが、最初にハンドルを切るのが「早」すぎて内側の後輪が抜け出せず「お帰り」になっているようです。つまりどうしたら脱輪しないのかを考えます。最初にどこでハンドルを切るかでほぼ決まっています。早く切りすぎたと思ったら、「入り口」までバックしてやり直すしかありません。

 

 右進入から。進入したら右のミラーで黒いアスファルトの部分が見えなくなるまで寄ります(今は「黒」ではなく全体が「白」になってしまいましたが)。三角形の頂点から縁石を数えて67個目(縁石のブロック1個60cm)のところまで運転席が進んだら(前輪の位置として頂点から5m弱)ハンドルを左にいっぱい切ってください。次に反対側の縁石とバス前面を平行にして、縁石ギリギリまで進んでください。窓を開けて目視しながらでもかまいません。運転席の右側の窓枠の後ろの部分に縁石をあわせてもかまいません。

1回目の切り返しに入ります。ハンドルを右いっぱいに切ってください。バックする距離はタイヤ4分の1周です。

 

タイヤの直径は約1mなので   タイヤの円周= 1m × 3.14(円周率)= 3.14

 

よってタイヤ4分の1周は  7080cm

 

または、自分のお尻が縁石の上にくるまでバックしてください。このとき、後輪の脱輪は気にすることはありません。次に前進します。ハンドルを左いっぱいに切ってください。恐らく通過できません。右前輪を縁石ギリギリまで進めてください。

2回目の切り返しです。ハンドルを右いっぱいに切ってください。再びタイヤ4分の1ほどバックしてください。次に左いっぱいに切って前進します。恐らく通過できると思います。もしできなければもう一回同じことを繰り返します。

 

 左進入については、最初にハンドルを切る位置は、内側の三角形の辺の延長線が右前輪の後ろくらいにきたときです(言葉だけでわかりますか?)。9mバスなら延長線が右前輪ぐらいでよいのですが、11mバスだとギリギリになってしまいますから気をつけてください。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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