室伏選手と金魚鉢  

(2013年11月9日)


 ハンマー投げで日本記録保持者の室伏広治選手がハンマーを振り回すとき両腕で約3000Nの力で引っ張っている。(→室伏選手のハンマー投げ
 ハンマーの質量は7.26Kgであるから、遠心力加速度は3000/7.26=410(m/s^2)となり、これは約40Gである。

 ここで室伏選手にハンマーでなくワイヤーの先に金魚鉢をつけて振り回して貰う。水が漏れないように簡単に蓋をして水と金魚を入れた金魚鉢の質量は7Kg程度にする。もちろん手を離して飛ばしてしまっては金魚鉢は割れてしまうから、数回回して40Gの加速度を数秒与えたら静かに降ろして貰おう。このとき金魚は死んでしまうだろうかというのが問題である。

 人間は8Gの加速度に3秒間程度が限界のようである。40Gに数秒間はとても持たない。しかし、この金魚鉢の金魚は何事もなかったように平気で泳ぎ続けているだろう。試してみたわけではないが、まず間違いない。なぜなら、金魚鉢が40Gの加速度を受けても水圧が精々0.4気圧程度上がっただけに過ぎないからである。水深に換算しても4m程度である。金魚がこんなに深いとこで泳ぐことはないだろうが、魚の一種であるからこの程度の水圧で死んでしまうことはないだろう。

 金魚鉢が小さくなって水の量が少なくなった究極を考えるとそれは、丈夫な貝殻に収まったさざえのような姿になる。室伏選手に金魚鉢の次にバケツにさざえを入れて振り回して貰おう。さざえも40G程度の加速度で死んでしまうことはないだろう。

 以上の事実は人間が高い加速度に耐えるための方法を示している。十分頑丈な鎧に全身を包み、中を水で満たせば良いのだ。呼吸のためにアクアラングを装備して潜水士のような格好で鎧を着こめば良いだろう。
 私はこの鎧を耐高加速度鎧(Anti−High−Accelleration−Armor)と名付けたい。

(了)


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