お友達のAさんがメガネを作るというので、釜山のメガネ屋さんの話をしたところ一緒に釜山にいくことになりました。
私は二回ほど国際市場のメガネ屋さんで作った経験があるのですが、メガネ歴は浅く、価格が安ければ良いという考え方でした。
今回の旅で、Aさんはメガネに詳しくていろいろと教えていただき、私のメガネに対する考え方が変わりました。
その顛末を書いてみました。
釜山でメガネ屋さんに到着すると、お店の中では社長さんとお客さんがお昼ご飯を食べていました。
Aさんは驚いていましたが、この辺が韓国らしくて面白いですね。我々もカルグクスを勧められましたが、丁重にお断りしました。
さてメガネ選びですが、Aさんがメガネに詳しいとわかると社長さんも緊張して対応してくれ、高級なフレームなどをいろいろとお勧めし始めました。
結局Aさんは、乱視や遠近の度もきついようで、フレームもチタン使用で38000円ということでした。
私は、メガネがこんな高いものだと思っていなかったので、Aさんに聞いたところ日本でも最低45000円はするからと、購入決定です。
ちなみに以前私の買ったメガネは、老眼専用と遠視用の度つきサングラス二つで、一万円!のものでした。
今回そのお店で遠近両用を一万円でできないかと尋ねたですが、二万円はするとのことで諦めました。
その後、南浦洞を歩いていると、以前先ほどのメガネ屋さんで働いていた女性とばったり会ってしまったのです。
今は違うメガネ屋さんで働いているとのこと。
この偶然の出会いが、後ほど大変な事になるとは知る由もありませんでした。
「お茶でも飲んでいって・・・」と言われ店内に、するとAさんは「このお店は検眼機も最新だし、フレームの品揃えも良いし、日本でも一級の店舗と評価出来る」と言うではないですか。
彼女の移籍のご祝儀かわりにメガネでもつくるかと思い、無理を承知で遠近両用を一万円位で出来ないか聞いたところ、そこの社長さんが「彼女の知り合いなら何とかしましょう」というので買う事になってしまいました。
フレームをこの中から選んでくださいと言われプラスチックのものをもってきました。Aさんはこれもなかなか良いものだよと言っていましたが、あまり気にいったものがありませんでした。
するとここの社長さんが「これはどうですか?」と出してきたのがレノマのチタンフレームでした。
これがなかなかいいのです。軽いし、テンプルが頭を挟む感じでなく頭を包み込むような感じです。
すっかり気に入って値段を聞いたところ、二万円だそうです。
人がメガネにお金をかける気持ちがちょっとわかるような気がしました。
ここで社長さんが「時間かかっても良いなら、カラーの良いレンズにしましょう」との一言、これで二万円ならと購入決定です。
この社長さんは、お客の心をつかむのが上手なようです。
なぜなら、私が本当に欲しかったのはカラーの遠近両用だったからです。
遠視用の上部にカラーが付いて下部は無色で大満足でした。
釜山でメガネ買うときは、まずは価格よりもどんなメガネが欲しいかをお店に方に言ったほうがいいのではないでしょうか。
価格はその後交渉しましょう。
二週間ほどして送られてきたメガネです。
テンプル部分のカーブが気に入りました。
遠近両用も慣れないと使いにくいのですが、新聞などじっくり読むには老眼専用のほうが楽に良く見えるような気がします。
私はこのメガネを運転用に買ったので、実際にかけて運転してみるとこれがなかなかいい感じです。遠い表示は良く見えるし、スピードメーターの文字もはっきり見えました。
韓国のメガネは高いのか安いのかわかりませんが、送料14600ウォン込みで、2万円ならと納得。
目からウロコのメガネ選びを楽しめました。
(2010年3月記)