流星人間ゾーンもどき

1701
体高:15センチ
メーカー不明
小振りだけれど、
男前の顔立ちがいい。

昭和48年4月から日本テレビ系列で放映。制作は東宝映像と萬年社。東宝は円谷英二の出身母体である。ウルトラ兄弟としても通用しそうな容姿はそのせいだろう。番組にはゴジラ、キングギドラ、ガイガンといった豪華キャストが名を連ね、当時、ゴジラもかなわなかったキングギドラを倒したことで、ゾーンは史上最強のヒーローといわれた。
ゾーンは地球を守る防人(さきもり)との設定。防人は大化改新後に九州沿岸の防衛を目的に設置された国防軍で、万葉集におさめられた防人の歌はよく知られるところ。その防人をモチーフにするあたり、大人の鑑賞にも耐え得る内容かと思いきや、ジャンケンや輪投げで闘うなど、かなりふざけたシナリオだった。
写真はグレーとブルーのソフビを組み合わせ、要所に手塗りで彩色を施したパチソフビ。ゾーンのコスチュームをよくとらえている。シューズだけは吹き付け塗装が施され、この点は「透明怪獣シリーズ」のミニソフビ的だが、造形の趣が異なる。顔立ちやバランス、それに素材の質感は、作品ナンバー1701のキカイダー風人形に似ている。


※参考文献:竹書房『超人画報』・同『ウルトラマン画報(上下巻)』