突撃 ヒューマンもどき

0501
体高:28センチ
メーカー不明
ヒューマニズムのヒューマンだぞ!
ライセンスものに優るその造形、グッジョブ!

 昭和47年10月から日本テレビ系列で放映スタート。放映期間は3か月に満たない短命ヒーローだった。昭和47年といえば、怪傑ライオン丸、超人バロム・1、変身忍者・嵐、キカイダーなどが誕生した、特撮ヒーローの当たり年である。そんなライバルたちに混じって、一番目立たなかったヒーロー、それがヒューマンだった。なんたって名前がヒューマンである。ウルトラ「マン」と同じく「マン」だけれど、人情に満ちあふれているに違いない、ヒューマンなのである。
 このヒューマン、放映スタイルが異色を放っていた。イベント会場などで収録した中継を、そのまま公開していたのだ。だから子どもたちの歓声なんかが飛び交っていて、斬新ではあったが、舞台は舞台。テレビでは観るのはどうか……そんな番組だった。
 写真の小さい方はブルマァク製のライセンスもの。大きいのがもどきである。パチモン造形師の確かな腕を知ってもらいたくて、あえて並べてみた。手塗りで施したスーツの彩色がグッジョブ! である。


参考文献:竹書房『超人画報』・同『ウルトラマン画報(上下巻)』