アメリカ人に“Can you Speak Japanese?”とたずねたことがある。そしたら“Oh yes! スシ、テンプラ、フジヤマ、ハラキリ……と、延々と知っている単語を並べやがった。確かに日本語に違いない。その大らかさに、おそれ入った。
月光仮面である。昭和33年2月からKRテレビ(現・TBS)で放映。変身ヒーローの草分けとして、いまに語り継がれるテレビ活劇だ。ターバンにサングラスの出で立ちは、当時まったく無名だった主人公・大瀬康一の存在感を増すために考案されたという。大瀬はその後、隠密剣士や鞍馬天狗でも主役を務めるスターとなった。
番組中には、時々、なぞの外国人とか上半身裸の土着民族みたいな人が出てきたが、みんな日本語をしゃべっていたような気がする。いまよりもずっと、大らかだった時代の話である。
写真のパチソフビは、本HP掲載のシルバー仮面(0801)等と同じ体型を持つ。同じメーカー製に違いない。その袋タグには「仮面セット」とある。何がどれとセットなのかは意味不明だが、時代背景に照らして、これでいいのだ。
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