デビルマンもどき

1101
体高:29センチ
メーカー不明/怪獣シリーズ
その顔、子どもには、
ちょっと怖すぎかも……。

昭和47年7月からNET(現テレビ朝日)系列で放送スタートした『デビルマン』は、当時のマンガとしてはちょっとエロチックで、家族で見るには気が引ける作品だった。でもそれだけに、少年ごころを揺さぶる「また見たい」作品だった。
原作は言わずと知れた永井豪。当初は『魔王ダンテ』というタイトルで「ぼくらマガジン」に連載されたが、雑誌休刊にともない休載。『デビルマン』として「少年マガジン」誌上で復活した。
写真はスマートなデザインのテレビ版よりも、劇画タッチでおどろおどろしかった原作者本人の作画による劇画キャラに近い。大きな目に不釣り合いな小さな瞳、耳あたりまでさけた口は、小さな子が見たら泣き出すことだろう。
上出来の本体に比べて、後づけのデビルウイングがいかにもチープで、それがかえってにくい。



※参考文献:竹書房『超人画報』・同『ウルトラマン画報(上下巻)』