ダイヤモンド・アイもどき

1001
体高:15センチ
メーカー不明/透明怪獣シリーズ
白すぎる顔となで肩が目を引く、
等身大の正義の味方

『愛の戦士レインボーマン』の後続番組として昭和48年10月からNET(現テレビ朝日)系列で放映されたのが『光の戦士ダイヤモンド・アイ』である。原作もレインボーマンと同じ故・川内康範。月光仮面から続く、川内による子ども向け勧善懲悪シリーズの一作である。
川内による番組には、たとえばアンパンマンのような、「みんな仲良くしよう!」といった平和主義的勧善懲悪とはまったく異なる、笑いのないほの暗さが通底していた。もの悲しく、さびしく、足を踏み入れてはいけない危うい大人の世界を垣間見るような地味な臨場感は、子どもには高難度すぎる内容だった。
写真は「透明怪獣シリーズ」。テレビのダイヤモンド・アイは青かったはずなのだが…。


※参考文献:竹書房『超人画報』・同『ウルトラマン画報(上下巻)』