新造人間キャシャーンもどき@

0601
体高:14センチ(手先まで)
メーカー不明/透明怪獣シリーズ
手も足も身体も、
どこまでも、いびつだった。

「キャシャーンがやらねば誰がやる」の『新造人間キャシャーン』は、昭和48年10月からフジテレビ系列で放映されたSFヒーローアニメだ。
制作は『ハクション大魔王』や『タイムボカンシリーズ』『ガッチャマン』など数々の名作を手がけたタツノコプロ。そのシリアスなストーリーは大人の鑑賞に耐えたという意味でガッチャマンにも通じる。今日でも根強い人気を誇り、平成15年には実写版映画『CASSHRN』が製作された。
写真は「透明怪獣シリーズ」の一作。両手をあげたポーズは、躍動感とか迫力をだすためだろう。その意図はくめるが、作品を見る限り、成功したとは言い難い。


0602
体高:10センチ
メーカー不明/怪獣シリーズ
ロボット犬・フレンダーで、
満足度3割り増し!

 たったひとつの命を捨てて 生まれ変わった不死身のからだ
 鉄の悪魔をたたいて砕く キャシャーンがやらねば誰がやる

 時代劇を思わせるような七五調のリズムにのせた、抑揚を抑えた納谷悟朗のナレーションなくして、キャシャーンは今日にも語り継がれる名作アニメとなり得ただろうか……。
「スパイ大作戦」の>>実行不可能な指令を受け、頭脳と体力の限りを尽くしてそれを遂行する、プロフェッショナルたちの秘密機関の活躍である<<(大平透)、また、「大江戸捜査網」の>>隠密同心心得の条。我が命我がものと思わず。武門の技あくまで陰にて、己の器量を伏し、ご下命、いかにても果たすべし。なお、死して屍、拾う者なし。死して屍、拾う者なし<<(黒沢良)
 と並ぶ名ナレーションとして末永く記憶していたい。
 写真の青い犬は、キャシャーンの相棒・ロボット犬フレンダー。相棒がいることで、パチモンながら、充実感3割り増しのソフビセットである。


※参考文献:竹書房『超人画報』・同『ウルトラマン画報(上下巻)』