Review 2010

2010年を振り返る

[ダイビング本数]

 2010年のダイビング本数は169本でした。ここ数年では結構頑張ったほうです。GWの沖縄本島からスタートで1,2,3,8月は潜りませんでした。エリア別では、大瀬崎71本、沖縄本島58本、柏島23本、須江9本、海洋公園8本でした。沖縄本島は4回、柏島は2回行きました。

 本数は10月の大瀬崎で1800本を迎えました。

 新しいエリアとしては、10月の沖縄本島で初めて本部方面へ行きました。それ以外は新規開拓はなく、過去に潜ったところばかりです。
が、新しいサービスはたくさんあります。10月の本部ではシーガーデンさんを利用しました。11月の柏島ではアクアスさんを利用しました。同じく11月に伊豆海洋公園でさかなや潜水さん、12月の須江では赤松ダイバーズさんを利用しました。さかなやさんと赤松さんはアクアスのお客さんの紹介でした。新しいサービスで潜ることで、同じエリアでも違う海が楽しめたと思います。

[ダイビング総括]

 今年のシーズンインはホームの大瀬崎ではなく、GWの沖縄本島からでした。GWはまだ太平洋高気圧が張り出す前なので、真栄田岬の海況は安定しないようで、日程前半は砂辺やレッドビーチが中心となりました。初日は潜水案内Okinawaの津波古さんに砂辺を案内していただきました。久しぶりの砂辺でしたが、沖の根のてっぺんには相変わらずカクレクマノミがついており、虫の目でたくさん撮りました。日程の後半は海況が安定し、ずっと真栄田岬に潜れました。

 5月から6月はホームグランドの大瀬崎がメインでした。カエルアンコウウミテングの幼魚が多かった印象です。あとは、トビヌメリの産卵でしょうか。結構大きさもあるので、迫力があります。また柵下でのスジハナダイ♂を24mmレンズでチャレンジしたりもしました。また、INONからスヌートというストロポのスポットライトアダプターが発売され、以前抱いていたスポット心をくすぐられました。レンズラバーフードと100円ショップのステンレス製ジョウゴを組み合わせた自作アダプターで出の良いミジンベニハゼで試し撮りもしてみました。

 7月は海の日を絡めて2回目の沖縄本島でした。梅雨も明けて海況はよく、最高でした。とにかく幼魚が多かったです。セルフなのでもちろんネタがあるわけではありませんが、毎回80分オーバーで被写体と向き合いました。

 8月は潜らず、9月に再び3回目の沖縄本島です。今回はだんじょうさんも参戦しました。台風9号が沖縄の西を北上するタイミングでしたが、結果的には初日こそ砂辺でしたが、その後はずっと真栄田岬に潜れました。逆に砂辺はその後数日間、サーフ天国になっていました。9月ともなると、すっかり幼魚は減ってしまいました。その代わりというわけではありませんが、大好きなテングカワハギが居てくれました。また、このときはアオギハゼの婚姻色にはまりました。日程の後半、だんじょうさんが500円玉大のニシキヤッコygを見つけました。小さい穴の中を一瞬姿を現すという難しい状況でしたがなんとか1枚撮れました。

 9月に大瀬に戻ってきたら、やたらと生物層が豊富になっていました。個人的なヒットとしてはキツネメネジリンボウでしょうか。出がよく、たくさんの人が見られたと思います。キサンゴにウミタケハゼ系がついているのも大瀬では初めてです。共生ハゼ類も豊富で、ヒレナガネジTHEネジリンボウをはじめ、ダンダラダテハゼクビアカハゼなども見られたし、ミジンベニハゼも大発生していました。外海ではキンギョハナダイコガネスズメダイのチビたちもわさわさいて、ヤギやトサカ、イバラカンザシなどと絡めてたくさん撮りました。また、ドロハゼエリアも初めていき、イトヒキハゼヤジリハゼをはじめて見ました。ハチマキダテハゼのヒレが意外にきれいということがわかり、何度かチャレンジもしました。

 10月に4回目の沖縄本島に行きました。初めての本部エリアでした。シーガーデンさんを利用し、瀬底島エリアと水納島エリアを潜りました。日程前半ははるか南の超巨大台風13号(最低気圧885ha)が秋雨前線を刺激して、北からのウネリが続いていましたが、最終日にはそれもなくなり、水納島に潜れました。白い砂地がケラマを彷彿とさせます。

 その後、思い立って11月の文化の日をからめて柏島に行ってきました。柏島はここ数年利用サービスが固定せず、ふらふらとしているので、初めてのところにしてみようということで、知り合いも多く潜っているアクアスさんにしてみました。今回初めて東京から高知までの夜行バスを使ってみました。JR四国が運行しているこのルートはその昔は周遊きっぷがつかえるルートになっていてかなり安かったのですが、現在は廃止となってしまいました。それでも、時間とコストを考えると十分に安いです。行きはなかなか寝付けませんでしたが、帰りは疲れもあってまぁまぁ寝られましたし、家にはいつも起きる時間に着き、そこからシャワーをあびて、定時に会社に行くことができました。海はとても充実しており、初日からずっとホムラハゼSPが見れましたし、浅場も充実。ゆかりさんのサポートをいただきながら初カエルアンコウモドキを撮ったりしました。その他印象的だったのはピンクのイソギンチャクの中を泳ぐクマノミ。白化したイソギンチャクに褐虫藻が戻ってくる一時期、イソギンチャクがピンク色になるそうです。そこにいるクマノミを撮るとなんともいい感じになります。他にもホムラSPの2匹撮りや、レンテンヤッコyg、ホヤに卵をうみつけたセボシウミタケハゼなどを撮りました。宿は前半2日間は徳田旅館、後半の2日間は柏島島内の民宿が修学旅行生で貸切ということで、はじめてベルリーフ大月に行きました。コテージ風のロフト付きスリーベッドルームを1人利用で満喫しました。この時はゆかりさん、とむやむ君、まさこさんと知り合いになりました。
調子づいて同じ月の勤労感謝の日をからめて、もう一度柏島行きました。ルートは前回と同じで、直前でも予約が取れるので便利でした。水中ネタに大きな変化はなく、ホムラSPなども行けば見られる状態でした。ただ、水温が2週間で2度下がり、20度になっていました。そのせいか、共生ハゼ系は全くと言っていいほどだめでした。この時はnabiさんやとんかちさん、もとやんさんと知り合いになりました。

 柏島の後も引き続き大瀬でウハウハしながら潜っていたのですが、アクアスのガイド拓ちゃんが遊びでIOPに来ることがわかり、さかなや潜水さんをはじめて利用しました。IOPは2年前にディーフラットさんでマダラハナダイ幼魚を見せてもらった以来です。今回もマダラハナダイ幼魚狙いで行きました。ブリマチの根を案内してもらいましたが、周囲にはスジハナの幼魚もいたりと、かなりツボにはまってしまいました。しかし、深場は集中力が欠けるので、いい写真に収めるにはかなりハードルが高いです。2011年もぼちぼち通って、いろいろとやっつけていきたいと思います。

 天皇誕生日の飛び石連休は3年ぶりに須江に行ってきました。IOPで久しぶりにお会いした須江ダイビングセンターの赤松さんが独立した、赤松ダイバーズで潜りました。須江ではキシマハナダイが激アツのようでした。水深37mと普段の生息環境からすると比較的浅場でオスが4,5個体くらいいるそうです。初めてみましたが、思ったよりも小さく、比較的ゆっくりとした性格なので、非常に撮りやすかったです。4日間の日程中、3日連れていってもらいました。内浦ビーチでは定番のハナゴンベミジンベニハゼとともに、クルマダイ幼魚が充実していました。こちらも4,5個体ほどいるようです。クロイシモチと同居していたり、ミジンベニハゼと同居していたりとバリエーションも豊富でした。アジ玉は一回しか見れませんでしたが、見事でした。

[陸上撮影]

 2010年の前半は横浜スカイウォーク※をはじめ、自宅や千葉の内房から富士山撮影がメインでした。特に千葉の内房では富士山の頂上に夕日が沈むダイヤモンド富士を狙いました。
※横浜スカイウォークは2010年9月26日をもって営業休止となりました。

 春には恒例になった秩父鉄道のSL、パレオエキスプレスを菜の花や桜と絡めて撮影しました。また、今年の大瀬祭りは日曜日ということもあり、行ってみました。あいにく富士山は望めませんでしたが華やかな飾りをつけた漁船は見事でした。

 夏も恒例の板橋花火大会を自宅で楽しみました。たくさんの色が散りばめられた花火が好きです。D300は長秒時ノイズに強いので、数秒のシャッタースピードならばノイズ低減処理がかからずチャンスを逃しません。連写機能や長時間露出、AF追従性能、10ピンターミナルなど、細かいところですが、上位機種の威力をときどき見せてくれます。

 秋はこちらも恒例ですが、那須茶臼岳の紅葉に行きました。レンズの調子が悪く、望遠撮影はピントがあまく失敗が多かったです。2010年の夏は猛暑だったので紅葉は心配でしたが、グッと冷え込んだらしく、ここ数年では良い紅葉だったようです。

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