ダイビングログブック 1998
1998
<用語集>:Diving Log Bookのなかに出てくるダイビング(カメラ)用語を解説します
Date '98/12/20
12月20日 西伊豆大瀬崎 湾内 快晴 気温10度
水温:16−17度 透明度:8−10m 風:南4m
朝は7時ちょっと前に起床。昨日の晩は風の音がすごかった。朝、外を見ると風はまだ結構吹いているようだ。どっちの方向からの風だろうか...。仁さんは一足先にサービスへ向かった。わたしも朝一でガイドだったのですぐ後を追った。サービスにつくと西よりの風で外海は潜水禁止とのこと。とりあえず風がやむか方向がかわるまでは外海は潜れそうにない。とりあえず湾内を潜ってみる。昨日、ダイビングフォトグラフィーの柿沼さんが来ていた。昨日イロイザリの写真を見せていたら「犬の漁礁」と呼ばれるところで見たとのこと。昨日藤本先生からもらった水中マップを見て場所を確かめる。今日はその「犬の漁礁」へ行ってみよう。朝一で赤堀さんが潜っているようなのであがってきたらいろいろと情報を入手しよう。今日も天気はとてもいい。赤堀さんが上がってきたので何がいたか聞いてみるとコンクリートブロックの近くの転石地でセミホウボウとシャコを見たとのこと。早速湾内にエントリーした。透明度はとてもいい。15mくらいは見えていた。潜る前に仁さんから黒いニシキフウライウオのだいたいの場所を教えてもらった。まずはニシキフウライの場所を探してみる。ちょうど別のグループのガイドがニシキフウライを見せていたので探さずに場所の確認ができた。その後、まっすぐ犬の漁礁へ行ってみる。ビーナスの沖の3つのコンクリートブロックを基点に水深20mを右へ流す。すると犬の漁礁が見えてきた。昨日はタイヤの上に乗っていたようだったが、今日はどこを探しても見当たらなかった。そのままイロイザリの捜索はあきらめ浅場へ進む。ゴロタのところの大きな鎖を目印にセミホウボウやシャコのいる転石地についた。途中砂地で70cmくらいもある大きなヨメゴチかトビヌメリを見た。転石地では他のグループも一生懸命なにかを探していた。ボンテンの近くを通りすぎたときに偶然シャコを見つけた。シャコのいる穴は2つあり、はじめは2匹いるのかと思ったがそれぞれの穴がつながっており1匹が2つの穴から出たり入ったりしていた。今回は24mmと60mmだったので60mmで思いっきり寄って撮ったりした。24mmでも最短距離で撮ったりした。60mmのフィルムが2枚ほど残ったので黒いニシキフウライウオを撮ってエグジットした。
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Date '98/12/05
12月5日 西伊豆大瀬崎 先端 雨 気温12度
水温:18度 透明度:15m 風:北東2m
昨夜は22時すぎに出発し、国道357号からレインボーブリッジ、第一京浜を経由して横浜新道、西湘バイパスを通って箱根峠を越えて大瀬に2時半ごろ到着した。夜はほとんど雨は降っていなかったが朝になるとパラパラと降ってきた。朝は7:30頃起床。寒くてなかなか車から出れなかった。浜にはほとんど人気はなく、平日のようだ。ゆっくりと準備をしたのでエントリーは9:30を回っていた。最近は柵下続きだ。他のポイントになにがいるかわからないからだ。仁さんも外海のほかのポイントは個人的にクローズしているようだ。陸は寒いが水温は前回とかわらず18℃くらいとのことだし、透明度がいいとのこと。エントリーすると確かに15m以上はあるようだ。まずはネジリンボウのところへいく。しかし、穴はあるものの出ていなかった。そのままゴロタと砂地の際を進む。途中でカイメンにオキゴンベがついていたのでそれを撮る。ライトを当てると逃げてしまうのでなかなか思うようには撮れなかった。少し進むと赤っぽいヤギにベニキヌヅツミガイがついていたのでバックをブルーに抜いて撮ってみた。F4のAで水の露出を測るとF8 1/2秒と出た。その近くのオレンジの大きなヤギにオレンジのオキゴンベがついていたので絞りを開け気味にして撮ってみた。また、キンギョハナダイの幼魚もいたのでそれも撮ってみる。また少し進むと紫色のヤギにトラフケボリタカラガイが1匹だけついていたのを撮る。流れがだんだんすごくなってきた。柵下方向なのでいままでは楽だったがそろそろ戻ろう。柵下はイイジマフクロウニが水深10mくらいのところでもいる。普通はもっと深いところにいるはずだが...。トゲだけをアップで撮ってみる。そのほかキンチャクダイ、イソギンチャクモエビなどをみる。ふと上をみるとツバメウオが9匹くらいで群れていた。また、浅場のほうでは幼魚が1匹だけで泳いでいた。戻る途中で黒と白と黄色のきれいなウミシダがいたのでひっくり返してみたら白黒のコシオリエビが2匹ついていた。また、名前のわからないエビもついていた。ネジリンボウのいるところへ戻ってみると誰かが写真を撮っていた。のぞいてみると確かに穴から出ている。撮り終えるまで待ってみる。待っている途中でオニカサゴの幼魚やヤマドリをみる。撮り終えたのか移動したので行ってみると引っ込んでしまっていた。くやしい...。出てくるまで待ってみたが出てこなかったのであきらめた。結局75分以上も潜ってしまっていた。
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Date '98/11/23
11月23日 西伊豆大瀬崎 柵下 晴れ 気温17度
水温:18度 透明度:6m 風:なし
朝は6:30起床。今日は天気はよく風がなくなった。富士山は昨日の弱い雨で山腹まで白くなった。今回はF先生とK氏がネジリンボウが見たいということだったので柵下のネジリンボウのところまで一緒に潜る。最近はすっかりウエイトも6kgで大丈夫になった。以前の8kgはなんだったんだろう。8時ちょっと前にエントリー。透明度は昨日と同様相変わらず悪い。ゴロタと砂地の際を進みネジリンボウのいるポイントへ。無事見せられたのでよかった。共生エビがせっせと砂を掘り出していた。エビは2匹いた。さらに先にすすんで例のところへ行く。途中でスタッフのKさんに会ったのでブツの有無を聞いたところあるとのこと。いさんで行ってみたものの見つけられなかった。15分以上探してあきらめた。ネジリンボウを再び撮りに行く。2枚くらい撮ったところで引っ込んでしまった。仕方がないのであちこち別のものを探しながら待つことにした。途中でイソカサゴが縄張り争いなのか噛付きあっていた。あわててカメラを撮りにいって戻ってみたらもう離れていた。結局ネジリンボウは10分くらいたって出てきた。しかし、1枚しか撮らずに引っ込んでしまったのであきらめてエグジットした。
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Date '98/11/07
11月7日 西伊豆大瀬崎 柵下 くもり 気温16度
水温:22−21度 透明度:10m 北東の風:3m
昨日は21時半すぎに幕張を出発。京葉道・首都高と行き用賀で降りた。今回も246号をひたすら沼津までいってみようと思う。瀬田交差点を22時半ごろ通過。246号は途中で3個所ほど工事渋滞をしており、大瀬に着いたのは午前2時すぎになってしまった。朝は7時起床。北よりの風がやや強く吹いており湾内は波立っていた。気温は朝で16℃くらい。風が吹いているのでとても寒く感じる。沖縄で送った器材が昨日届いたのでカメラのセッティングなどで時間がかかりエントリーは遅くなってしまった。1本目はいままで仁さんに連れていってもらえなかった柵下を潜る。今回は被写体がとても豊富だというので朝一に潜ってみる。柵下はアポロの脇をあがって右にずっといったところ。エントリーポイントは水際までコンクリートが敷かれておりエントリーしやすそう。その先はゴロタがつづく。潮の時間は満潮の引き始めくらいでエントリーはしやすかった。コンクリートのところは水がつかっている部分は藻が生えてしまって逆にゴロタよりすべりやすいかも知れない。まず沖へやや斜めに進む。しばらくするとゴロタから砂地にかわった。そのまま沖へ進むと急に傾斜がきつくなり、その先に柵下のショートドロップオフがある。今回はドロップオフの行き方を知りたかっただけなのでここまでとした。ドロップオフの上ではスジハナダイやサクラダイが群れていた。横へ移動すると砂地とゴロタの境が見えてきた。その近くで仁さんがアカホシカクレエビのいるイソギンチャクを見せてくれた。そのすぐわきでテンスの幼魚を見つけた。この周辺ではたくさんのアカホシカクレエビとイソギンチャクモエビをみた。ゴロタのほうへあがると浅場でツバメウオが群れていた。もう1ヶ月くらいここにいるようだ。4,5匹の群れで見られた。またそこから離れたところではひれが縦に長いまだ幼魚のツバメウオも見られた。こっちのほうが寄れたのでニコノス20mmで10枚くらい撮った。ゴロタとの境へ戻る。途中でキリンミノの幼魚やトラフケボリタカラガイを見た。大きな岩のそばにはヤマドリがいた。最初はてっきりテグリかと思って一生懸命撮っていた。後でヤマドリとわかってガクッときてしまった。それほど深くなかったので60分以上も潜ってしまった。
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Date '98/09/28
9月28日 西伊豆大瀬崎 湾内 くもり 気温22度
水温:24−22度 透明度:6m 北東の風:2m
湾内の浜にはたくさんのゴミがあった。それは道路のところまできていた。16日に上陸した台風5号が大瀬を直撃した影響のようだ。しかし、当日は湾内のみだが潜れたようだ。おそるべし大瀬。このおかげかどうかはわからないが外海も湾内もにぎやかになっているようだ。はごろもの正面あたりにある3つコンクリートブロックにはシマヒメヤマノカミがいた。ブロックの壁に頭を下にしてじっとしており、写真はとりやすい。しかし、下を向いているのであまりいい角度では撮れない。そのまわりにはスカシテンジクダイが群れてたり、オキゴンベやコガネスズメダイ、キンチャクダイの幼魚などとてもにぎやかだ。シマヒメヤマノカミはニコノスでは接写枠を嫌いうまくは撮れない。何枚か撮り、そこを後にした。アオリイカの産卵床の手前くらいの砂地にミジンベニハゼのペア(写真)がいる。ここは水深が17mくらいなのですこしでも長く撮りたいひと向けだ。ここのミジンベニハゼは結構強気でハウジングが60mmマクロだったにもかかわらず、かなり寄っても顔をだしたり穴から出てきたりしていた。ハウジングで撮り終えたので、ためしに1/2倍のニコノスマクロで合わせてみたところ、枠にもこわがらずに顔を出していた。さすがに2匹いっしょにはなかなか出てこない。等倍でも撮れそうな雰囲気だった。結局フィルムを撮りきる前にストロボの電池切れでここを後にした。3本目ということもあり窒素もたまっていたらしく、減圧停止の指示が出てしまったので急いで浅場にあがり減圧しながら浅場の生物をみながらベストシーズンの到来を実感した。あとは透明度がよくなればなぁ。
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Date '98/08/29
8月29日 西伊豆大瀬崎 湾内 くもり 気温28度
水温:22−26度 透明度:7m 風:なし
25日に発生した台風4号が小笠原諸島を北上している。その影響で関東北部は大変なことになっている。箱根方面も一般道・箱根新道ともに通行止めのようだ。今日は同好会の活動。かきおと実香ちゃんとで大瀬へ向かう。午前3時半に起床し、午前4時に出発。沼津まで高速で一気に行く。途中、丹沢の山のあたりで激しい雨に見舞われたが沼津ではほとんど雨が降っていなかった。県道17号線からは富士山も見えるくらいだった。サービスには7時前に到着。2時間半強で着いてしまった。時折晴れ間も見え、予想以上の天気。いまだに湾内ではアオリイカの産卵が見られるとのこと。浅場は前日の雨の影響で川の水が入っており、透明度はメチャメチャ悪い。が、ゴロタの下まで潜ると5,6mくらいにはなる。まずは水神さまのところにノコギリヨウジがいるということなのでそこへ行ってみる。まわりにいたガンガゼのところに体長が2,3cmのちびノコギリヨウジ(写真)がいた。次に昔のアオリイカの産卵床のところに行く。ハタタテダイの幼魚が茂みの中にいた。ここの手前付近の砂地にウミテングがいるようだったが見つからなかった。マンボウよりの桟橋付近の転石群の奥にある産卵床にアオリイカが産卵しに来ていた。が、なかなか近寄らせてくれない。中にはオキゴンベなどもいた。帰る途中もう一度ウミテングを探してみたがやっぱり見つからなかった。その途中のムチカラマツに1cmくらいのガラスハゼとハギの仲間の幼魚がいた。浅場のゴロタにはカゴカキダイやチョウハンなども見られた。パイプの近くにある岩のコケギンポも相変わらずだった。
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Date '98/07/26
7月26日 西伊豆大瀬崎 門下 くもり 気温30度
水温:24度 透明度:8m 風:なし
1本目はそれほど深場にいかなかったので水面休息も短めにして2本目を門下で潜る。朝方はスカッと晴れていたが、次第に雲が広がり一時的に雨が降ったり晴れたり安定しない天気だ。風は1本目と同様ほとんどないため、とても蒸し暑い。「一本松」からエントリーしてオニギリ岩を目指す。ゴロタの上の中層ではネンブツダイがすごい群れをなしている。オニギリ岩の岸よりのゴロタにいたイロイザリはやはりいなくなっていた。ガラスハゼの卵がおしり岩周辺にあるということなので、そこまで行ってみる。事前に聞いていたとおりの岩を発見し、その近くを探してみると3匹のガラスハゼと卵が見られた。しかし、卵を守っている様子はなく卵とハゼを一緒に撮るにはハゼをそこまで寄せなければならなかった。卵のそばでじっとしていてくれないのでハウジングではまったく撮るチャンスはなく、ニコノスで何枚か撮った。また、その近くには体長10cmくらいのセンテンビラメの若魚?のがいたので、ハウジングで何枚か撮った。戻る途中のヤギでは久しぶりにトラフケボリタカラガイ(写真)を見た。大瀬でははずかしながらはじめて見た。オニギリ岩へ戻るとサンゴイソギンチャクに体長6,7cmのクマノミがいた。イソギンチャクに隠れているところをニコノスで撮る。ゴロタの上へあがるとネンブツダイの群れがますますすごくなっていた。数百匹の群れだ。ニコノスのフィルムが2枚ほどあまったので、イバラカンザシを撮ってエグジットした。浅場はウネリが入っていた。
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Date '98/06/08
6月8日 西伊豆大瀬崎 ゴミ捨て場 晴れ 気温23度
水温:21度 透明度:8m 北の風:3m
2本目は仁さんのガイドで「ゴミ捨て場」を潜る。遅めのエントリーなので今日は2本で終わり。午前に比べると風はだいぶ弱まり、湾内もいつもの静けさが戻ってきた。「ゴミ捨て場」にタツノオトシゴがいるとのことなのでそれを狙う。昨日今日でだいぶフィルムを消費しており、フィルム的にもこれが最後のダイビングとなるだろう。久しぶりの「ゴミ捨て場」だ。上げ潮の後半なのでエントリーしやすい。あらかじめウミシダについているエビカニをリクエストしていたのであちこち探してくれたが、きれいなエビカニ類はいなかった。まずはじめはホソウミヤッコ。体長は20cmくらいあっただろうか。結構大きい。次にタキベラの幼魚を見せてくれた。しかし、すばしっこくてなかなか撮りずらい。少し撮っただけだった。ふらふら泳いでいると、仁さんが見事タツノオトシゴ(写真)を見つけてくれた。5,6cmくらいの小さくかわいいタツだった。ちょっと撮りにくいところにいたのでちょっと移動してもらう。全体がしましまで頭の上の皮弁だけが赤くおもしろい。今回はこれだけを20分ほどかけて撮った。その間、ずっと仁さんは他のものを探していたがとくにめぼしいものはなかったようだ。浅場にあがる途中のゴロタの間にマツカサウオやハナキンチャクフグが見られた。浅場の砂地の近くでは見たことのないトサカの中に1cmもないほどの小さなタカラガイの仲間がついていた。しかし、すでにフィルムは残っていなかった。今日やっと300本を迎えた。
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Date '98/05/16
5月16日 西伊豆大瀬崎 湾内 薄曇り 気温21度
水温:18度 透明度:5m 風:なし
潮があげてくるのを待ったため、約6時間も水面休息を取った。さすがにこれから潜る人はあまりいない。天気は薄曇りになり、また日が傾き始めているため水中は結構暗い。ライトを持参。3本目は台車を使わずはごろもの前からエントリーする。砂利止めのゴロタの下の岩にはあちこちでホンダワラが1.5mくらいの高さになっている。そこを抜け、一気に18mくらいまで行き、そのまま横に移動してアオリイカの産卵床に向かう。アオリイカがあまりいなかったらボートのそばにいるらしいミジンベニハゼを撮りに行こうと思っていた。しかし、赤堀さんの言う通り(上げ潮のほうが産卵しやすいとのこと)なのかアオリイカ(写真)が5,6ペア産卵床の周りにいた。これはチャンスと思いシャッターチャンスを狙う。メスが産卵床の中に入るとオスがその上でボディガードのように見守る。ストロボをたくと逃げてしまうので一枚一枚慎重に撮った。しかし、いかんせん透明度が悪い。5mもないかもしれない。イカがちょっとでも遠くに行くと、まったく見えなくなる。今回はここ(産卵床)にずっといることにする。しばらく産卵シーンなどを見ているとどうやら卵を産みつけるところがみんなほとんど一緒なのに気が付く。また、そこは産卵シーンが撮りにくいところでもあった。たいていのイカがそこに産み付ける。産卵中に近づくと上にいるオスは体色を変化させ威嚇する。が、メスの産卵が終わるまでじっと待つ。待たないで逃げてしまうオスもいたが、これはわたしが近づきすぎたためだろう。しかし、一回ストロボをたくとその都度イカが散ってしまうので、再び集まるまで結構待つ。そんなことを何回か繰り返すうちに無減圧潜水時間がなくなってしまったため、引き上げた。もっと透明度がよければよかったと思う。
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Date '98/04/04
今日4月4日は年に1回の大瀬のお祭り。昨日は身延方面で桜を撮っていた。身延からは国道52号線を富士宮方向へ下り、東名富士ICから沼津へ向う。三津の港では祭りのために船は大漁旗などで飾られていた。県道17号線も桜があちこちで咲いていたので途中で止まりながら写真を撮ったりしていた。江梨の海岸では鯉のぼりが海岸の端からロープにかけられ、ずらりと泳いでいた。その向こうに富士山が見えるはずだが雲に隠れてしまっていた。日暮れすぎになって吟道の碑へ下見のためにあがってみることにした。明日はここから富士山と岬と桜を撮る予定だ。階段がかなりきつい。富士山は雲に隠れてしまっていたがちょうどいい場所が見つかった。お祭りは海の安全を祈願するもののようで、対岸の沼津や内浦地区の人たちが船で大挙して大瀬神社へお参りにやってくる。今回の目的は水中写真ではない。この祭りを撮りにきた。今年は週末とぶつかりとてもにぎやかになるようだ。朝、はやく目覚める。天気はとてもいい。昨日見た江梨の鯉のぼりを撮りに行く。朝日を浴びた富士山は真っ白な雪を輝かせていた。大瀬へ戻り、まずははごろもへ挨拶に行く。8時半頃に船がやってくるようだ。海岸では豚汁が配られ始めた。海岸で朝飯代わりの豚汁を食べつつ船がくるのを待つ。船がやってきた。船のへりでは若者が面白い格好をして踊っている。船の上にはお参りのためか一般の人たちがたくさん乗っている。マンボウの前の桟橋は大型の船のためか大きな浮き桟橋がつけられていた。その桟橋の前を船はぐるぐる回っている。ぞくぞくと船がやってくる。船は次々に桟橋の前を回り、船をつけ、お参りの人たちを降ろしていく。ひと通り撮り終え、桟橋を後にする。海岸でも踊っていた。今度は吟道の碑から富士山と桜を撮りにいく。吟道の碑ではすでに2組の人たちが写真を撮っていた。その人たちとしゃべりながら場所が空くまで待った。ここ数年、4月4日の天気はあまりよくなかったようだ。今年は週末でしかも天気がよかったのでとてもいい祭りになったようだ。
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Date '98/03/28
3月28日 東伊豆八幡野 ビーチ 晴れ 気温20度
水温:15度 透明度:7m 南の風:2m
久しぶりの寝坊。5:30頃起床し、慌てて出発。途中はそれほど混雑せず、8:30すぎにYSSマリンサービスに着く。八幡野は去年の12月以来だ。今回は桜の下見がメインで来た。桜は途中の川奈近辺では1分咲きくらいで来週くらいが見頃か? 陸上の機材もあったため、ハウジングとニコノス1台のみとした。前の週までは15mくらいあった透視度が春濁りが始まったようで今日は7mとなってしまった。ビーチにトラフケボリタカラガイとシマヒメヤマノカミがいるということなので、それらをリクエストした。砂地と岩場の際をずっと進む。かなりの距離を泳いだ気がする。しばらく進むと左手が急に落ち込んでおり、その縁に沿って泳いでいくと、トラフケボリタカラガイのいるヤギに到着する。ヤギは水中ではブルーに見えるがライトをつけると濃い紫に濃いピンクの触手だった。そこには全部で5,6匹ものタカラガイがついていた。この日はウネリが強く、ヤギも大きく揺られており、ハウジングでの撮影はなかなか苦労した。反面、ニコノスの接写は枠を当てるだけなので、触手に触れないように注意しながらバシバシ撮れた。今年の干支がトラなので1枚はいいものを撮っておきたく、ちょっとねばってしまった。砂地のほうへ向かうと、岩場との境近くのオウカンカイメンの中に体長4,5cmのシマヒメヤマノカミ(写真)がいた。とてもかわいいのとともにカイメンの近くに寄り添っているため、よい被写体となった。ハウジングのフィルムはここでほとんど使ってしまった。ここでもねばってしまったためこのダイビングではこれ以外のものはほとんど見なかった。
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Date '98/02/15
2月15日 西伊豆大瀬崎 ゴミ−門下 みぞれ 気温5度
水温:14度 透明度:22m 北東の風:10m
午前2時ごろから風が強く吹き、雨もふってきた。朝起きると雨からミゾレに変わっていたので、潜らずに帰ろうかと思ったが、外海は潜れるようだし水中に入れば陸の天気はあまり関係ないので、潜ってみる。昨日は異常に暖かく20度を超えていたようだが今日はなんと5度。早々に準備をし、9時半ごろ「ゴミ捨て場」にエントリーする。外海は北よりの風には強く、特に問題はなさそうだ。水中は暗いが透明度はよさそうだ。ゴロタが落ちるところまではブダイやアオリイカなどがいた。ゴロタのところではイシダイが3匹で目の前を通り過ぎていった。昨日と同様、引き潮の最中のため「ゴミ捨て場」から「柵下」方向にやや流れがあった。おかげで「門下」方向にはかなり楽に進むことができた。やけに透明度がよく、かなり深場の根までみえた。そのため結構深場まで行ってしまった。「ゴミ捨て場」では深場のほうを流しながら進んだので生物はほとんど見なかった。流している途中でマトウダイを見る。昨日見たやつよりはくすんだ色をしていた。門下ではおおきなオレンジのウチワのあたりでスジコウイカ・イラを撮った。その近くのヤギのようなものの上にはガーベラウミウシやスミゾメミノウミウシなどがたくさんついていた。ニコノスの等倍で10枚くらい撮った。またまたその近くにはホンソメのクリーニングステーションがあり、サクラダイのオスがクリーニングされていたのでそれを撮る。そのまま浅場にあがると小さなウツボが口を大きく開けていたのでそれをハウジングで撮る。浅場のゴロタではヒメギンポの婚姻色(写真)を撮って「門下」でエグジットした。
エグジット後、とてもきれいな虹が出た。
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Date '98/02/01
2月1日 西伊豆大瀬崎 一本松 晴れ 気温7度
水温:13度 透明度:8m 北東の風:2m
8時前からエントリー。満潮の時間が朝方なので朝のうちに外海に潜る。今朝は風もなく、外海は多少波立っているが問題はない。が、水中は昨日に引き続き透明度が悪く、山の影で日もまだ出ないため全体的に暗い印象。一本松からエントリーし、沖出しの岩に出る。そのまま沖のほうへ進む。以前、赤タツが見られた岩のところのウミカラマツでウミカラマツエビを撮る。一眼レフでは両手がふさがるのでこういうときはニコノスのほうが撮りやすい。ちょっと沖の深場へいってみる。ミノカサゴがいてもいままでニコノスでは撮れなかったので無視していたが、ハウジングでいろいろと撮ってみる。この時間はなぜかトサカなどの腔腸類はポリプを開いており、とてもきれいだ。閉じているときもあるので、潮の時間とかが関係しているのだろうか? 白と黒と黄色のまだらのウミシダには白と黒のコマチコシオリエビ(写真)がついていた。また、ウミシダカクレエビもいたが途中で見失ってしまった。ピンクのウチワの上にウツボが乗っていた。上から魚を狙おうとしていたのか。見たことのないシーンだったので何枚か撮る。帰る途中で、ヒメギンポの婚姻色の個体を見た。体がオレンジで顔が黒くきれいだった。
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Date '98/01/24
1月24日 西伊豆大瀬崎 湾内 晴れ 気温7度
水温:14度 透明度:16m 西の風:10m
夜は無風だったが朝になるととても強い風になっていた。湾内では水面が波立っており、ときおり水しぶきが遠くに飛ばされていた。今日は西よりの風が強く吹いているため外海はもちろん潜水禁止。なので湾内のみで潜る。早朝を仁さんにガイドしてもらう。顔を水につけるとかなり冷たいが、透明度はいいようだ。今回はミジンベニハゼを見せてもらい、他にキアンコウやメガネウオ系の魚を探すことにする。バイクの近くでウデフリツノザヤウミウシやミジンベニハゼを撮る。ミジンベニハゼはけっこう臆病であまり近くには寄らせてくれなかった。空き缶にはカサゴが寄り添っており、まるでミジンベニハゼのボディガードをしているように見えたので、それを撮ってみた。その後、同じ水深を横に移動しながらキアンコウを探す。アオリイカの産卵床の沖まで来たが、結局キアンコウは見つからなかった。岸よりにあがって行き、メガネウオ探しを開始する。仁さんが見事メガネウオ(写真)を見つけてくれた。まずは砂を払わずに隠れている状態を見せてもらったが、エラがかすかに動いているのがわかるだけでほかはまったく分からない。砂を払うと顔が出てきた。その状態で何枚か撮る。ゴロタのそばをパイプのところまで行き、浅場にあがった。ふとゴロタをみると体長5mmくらいのヒロウミウシが浅場のウネリにゆられていた。2年前に八幡野で見た以来の再会に興奮したが水深が3mと浅いため、うまく撮れなかった。水温は14度台と3週間で2度も下がった。ウェット派としてはもうすこしでシーズンオフか?
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Date '98/01/02
1月2日 西伊豆大瀬崎 門下 くもり 気温10度
水温:17度 透明度:14m 北東の風:3m
今日は357号線からレインボーブリッジ、15号線、鶴見から国道1号線に入り、横浜新道、西湘バイパスと通ってきた。途中あまりにも眠かったので西湘バイパスのパーキングと箱根峠の下りのところで仮眠を取った。朝は8時ごろ起床。夜は星も出てて晴れていたが、朝になると雲が出てきた。今日はのんびり準備し、1本目は10時ごろエントリー。「ゴミ捨て場」は結構波立っており危なそうだったのでやめて、「門下」を潜ることにする。ちょっと深場のオレンジのウミウチワにキンギョハナダイygやコガネスズメダイygがついていたのでそれを撮る。その後ほかのダイバーが白いタツノオトシゴ(写真)を撮っていたので、そこが空くまで白いイザリウオとキミシグレカクレエビを見に行った。白タツのところが空いたのでニコノスやハウジングでいろいろと撮った。沖出しの岩ではきれいな色のウミシダや赤っぽい模様のあるカサゴの仲間を撮って、「一本松」でエグジットした。
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