ダイビングログブック 1996
1996
<用語集>:Diving Log Bookのなかに出てくるダイビング(カメラ)用語を解説します
Date '96/12/24
12月24日 沖縄ケラマ ニシ浜 晴れ 気温23度
水温:23度 透明度20m
今日がケラマの最終日。この時期の沖縄は北風が強く吹くが、今日は風はなくとてもおだやかだ。念願の4の根に行くことになった。エントリーポイントではヨスジフエダイが10匹くらいおり、餌付けされているのか寄ってくる。が、ある程度の水深になるとあきらめて去って行く。一気に4の根へ。アザハタ(写真)はあいかわらずで安心した。キンメモドキやスカシテンジクダイも「安室東」よりも大きく、よく育っているのでよい被写体になった。耳がチクチクするなと思ったらクリーニングフィッシュのホンソメワケベラが耳を掃除しようとしてつっついていた。結構痛い。アザハタは堂々と根の周りを泳いでおり、まるまると太っている。根の穴の中にはクリーニングシュリンプのアカスジモエビやサラサエビがおり、アザハタをはじめとする魚たちについた寄生虫やたべかすなどを掃除してくれる。深場なので15分ほどで戻る。一気に駆け上がり3の根でちょっと遊ぶ。カクレクマノミのついていたイソギンチャクにはハナビラクマノミがおり、カクレクマノミはすみに追いやられていた。エントリーポイントまで戻り、いったん浮上してレンズを交換してヨスジフエダイを自然光で撮った。
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Date '96/11/21
11月21日 ハワイオアフ島 KOKO CRATER 晴れ 気温26度
水温:26度 透明度20m
社員旅行でハワイに来た。ハワイでダイビングというのはあまり聞かない。しかし、ナイトマンタは有名だ。今日は同好会のメンバーと1日4本というハードスケジュール。ここのポイントはカメが出現するようだ。ポイントは港から10分くらいのところで西のほうにはダイヤモンドヘッドが見える。ボートから水面を見るともうすでに2匹ほどが出迎えてきてくれているようだ。ワクワクしてきた。水深は最大でも11mとかなり浅め。透明度はとてもよく、天気もいいため水中はとても明るい。アオウミガメ(写真)はとてもフレンドリーで向こうから近づいてくる。ここ以外のポイントのカメはダイバーがくるとすぐ逃げてしまうようだ。ガイドさんはカメには目もくれずひたすら岩の割れ目などを探していた。ふと海底がサンゴでないのに気づく。ハワイではサンゴはあまり発達しないらしい。ガイドさんはよくタコを見つけていた。餌付け用のサンマを持ってきたのでみんなは餌付けをしてスズメダイなどを集めていた。
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Date '96/09/18
9月18日 沖縄宮古島 東のドロップ 晴れ 気温31度
水温:28度 透明度20m 北東の風:10m
9月13日に発生した台風17号が進路を変更して琉球列島に近づいている。天気はよいが、風向きは東から北へ変わっており台風が着実に移動しているのが感じられる。直撃は避けられるものの風やウネリが強い。「渡口の浜」で1時間ほどの水面休息をとり、2本目へ。ここはドロップオフのポイントで水底は50−60mとのこと。ウネリの潮がドロップオフの壁に当たり、上下左右に流される。壁づたいにウネリの強さを感じながら進んだ。途中、根から根へ移動する際に水底がうっすらとしか見えない(見た感じで水底は40−50mくらい)ところを流れに逆らって泳いでいったので結構恐かった。スミレナガハナダイがいる小さな根に移動するとマンジュウヒトデを発見。ひっくり返してみると2匹ほどヒトデヤドリエビ(写真)がついていた。スミレナガハナダイがいるところが今回の最大水深(26.7m)。その後、ドロップオフづたいでボートのところまで戻った。途中、ケラマでよく見るウミウシや体色がきれいなサラサゴンベをみた。 ※写真はその時のものではありません
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Date '96/08/18
8月18日 東伊豆八幡野 ビーチ 気温28度
水温:22〜17度 透明度9m
今日は午前中に2本潜って帰る予定にする。そしたら久保さんが早朝に1本潜ってくれた。集合時間の7時頃にはすさまじい大雨になり大丈夫かなと心配したが、夕立のようにすぐに止んでしまった。早朝なのでダイバーの姿はまったくなく、とても静かだ。この時間は潮がとても満ちていた。そのためエントリーはしやすい。昨日水中でなくしたストロボのYS20を探してみたがやはり見つからなかった(その後とんでもないところで発見される)。浅場ではパンくずみたいな浮遊物がたくさんあり、透明度はあまりよくない。あじ根の沖の水深32mのところにイバラモエビ(写真)がいるとのことなのでそこまで中層を泳ぐ。30mを超えるあたりには水温が17℃くらいの冷水塊がありとても冷たい。イバラモエビはスナイソギンチャクについていた。よくみると抱卵しているようだ。久保さんが指示棒でイバラモエビを誘い出してくれた。赤と白の模様でとてもきれいだ。またスナイソギンチャクもきれいだ。その2mくらい先のスナイソギンチャクにはアカホシカクレエビがいた。ダイビングコンピュータが残り2分と出したので、一目散に浅場に向かった。残りのフィルムでホタテウミヘビやニジギンポを撮った。
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Date '96/08/03
8月3日 東伊豆八幡野 ビーチ 曇り 気温28度
水温:22〜17度 透明度8m
今日は天気も悪いしウネリも強い。エントリー前に砂地では沖出しの流れがあると聞いていたが、「それほどでもないな」と思ってしばらく泳いでいたら、水深20mくらいになって急に強く流れた。這っていかないと流されてしまうほどだ。残念ながら砂地ではこれといった生物に会えなかった。あじ根は裏のほうを回った。あじ根へ行く途中でオニカサゴ(写真)をみた。あじ根ではスジコウイカ・ガンガゼカクレエビなどをみた。帰る途中の根でもスジコウイカがいた。最低水温が17℃ととても寒く、途中頭が痛くなったが浅場にきたら直った。エグジット付近の砂地では缶の中のニジギンポを撮った。
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Date '96/07/20
7月20日 東伊豆八幡野 ビーチ 雨 気温26度
水温:19度 透明度8m
今年から7月20日が「海の日」で休日となったが、今年は土曜日だったのであまり関係ない。ただ、八幡野でのナイトダイビングは休前日のみなので昨日、今日とナイトダイビングができる。ここのところナイトダイビングではタツノオトシゴが同じ根に3匹も見られる。またイカ類、エビ・カニ類は夜行性のものが多く、ナイトでは定番の生物だ。タツノオトシゴはここのところずっと同じところにいる。しかもそれぞれが必ずといっていいほど同じ海藻にいる。今夜も前日潜ったときとまったく同じ場所、海藻にそれぞれがいたので思わず笑ってしまった。同じ根の壁にはヒメセミエビがいた。スジコウイカも夜行性なのか夜のほうがよく見られる。久保さんがミミイカ(写真)を見つけた。体長は2〜3cmくらいととても小さく、体の割には目が大きい。外套膜が羽のような形で泳いでいる姿も砂に潜っている姿もとてもかわいい。砂地にウミウシの仲間が2種類いた。途中でフィルムがなくなってしまった。ナイトは被写体に困らないとつくづく思う。
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Date '96/07/07
7月7日 東伊豆八幡野 ビーチ くもり 気温:26度
水温:16−19度 透明度8m 中潮
昨日はとても天気がよかったが、今日は曇り空。8時ちょっと過ぎに城ケ崎に到着した。ガイドの久保さんの話によればビーチにマトウダイの幼魚が最近来ているとのことなので、それを狙っていく。水中は透明度があまりよくなく、浅場では4〜5mといったところ。とりあえず、一気に深場の砂地へ行く。まず、最初に見たのはホウボウ。ひれを広げていたのでとてもきれいだった。その後、1mほどのカスザメを発見。砂を払ってもビクとも動かない。他にも砂地には体色がきれいなニシキハゼがいた。港内ではハオコゼを観察。結局マトウダイには会えなかった。
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Date '96/06/22
6月22日 東伊豆八幡野 青根 くもり 気温:26度
水温:15−17度 透明度10m 小潮
アオリイカの産卵狙いで「青根」に行くが水温が低く、まだ産卵に来ていないようだ。砂地にはアカエイ・ウチワエビ・ミノカサゴなどがいた。マダイが中層を泳いでいたが、若魚のようで小さかった。岩の割れ目にはウツボがおり、その近くにはクリーニングのためかオトヒメエビがいた。また、体長3cmくらいのかわいいウミウシもみられた。とくかく、水温が低く、まだまだ夏の気配は感じられない。
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以下はダイビングログではなく、日記風です
Date '96/05/22
そろそろサンゴの産卵の時期になってきました。6月の満月の前後2日の間、水温が24度以上になった深夜に産卵は行なわれます。卵子と精子が入っているカプセルは水面で割れ、受精が行なわれます。たまごはそのほとんどが海岸に打ち上
げられてたり、魚に食べられてしまいますが、これもまた海の生き物たちの壮大な食物連鎖の一躍を担っています。
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Date '96/04/19
FM文字多重放送もNHKが加わり、首都圏では東京FM、J−Waveと3チャンネルになりました。交通情報などは 車の中で是非活用したいものです。
さて、去年の会報を見ていたら、今の時期はケラマ遠征をプ ランニング中でした。そろそろ塩に漬からないと体がいうこ とをききません。
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Date '96/04/11
春の交通安全運動は4/15日まで行なわれています。幕張近辺を走っている限りあまり感じられませんが、都心では首 脳会談を控えて警備が厳しいそうです。シートベルトをしめ
てご安全に。
お花見は今週末まで持ちそうですね。まだ行かれてない方はぜひどうぞ!
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Date '96/04/04
小笠原諸島への唯一の交通手段である「おがさわら丸」が就航1000回を迎えました。小笠原は伊豆諸島同様に火山岩 におおわれたところでありながら、沖縄のようなサンゴ礁を
形成している亜熱帯地域です。船でなんと片道28時間という気の遠くなるような遠さで、下手な海外より時間がかかります。しかし、小笠原はそのダイナミックさ、野生のイルカ
に会えるなどダイバーをいつも魅了しています。
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Date '96/03/28
南房総の花摘みはもう終っちゃったんでしょうか?とうとう今年は行けませんでした。しかし、もうすぐお花見です。今年、気象庁は桜の開花日を3月31日と予想してましたがいかがでしょうか。上野動物園のゴリラも春の到来にさぞよろこんでいることでしょう。
突然話は変わりますが、西表のパイナップルは本当においしいそうです。いちどは食べてみたいものです。
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Date '96/03/21
地下鉄サリン事件から昨日で1年です。みなさん忘れてはいけません。花粉症の方、お見舞い申し上げます。花粉症の方はいっそう春を感じる今日このごろ、ふとカレン
ダーを見ていると今年は連休が多いですね。伊豆2泊3日、6本ダイブなんて考えていたら、「行きたい病」の発作が..う、うぅー...でもお金がないー。
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Date '96/03/14
前回のは文責が誰だかわかりませんでしたね。すみません。みなさん、お元気ですか?ここのホームページを作っている植松と申します。 さて、今年から祝日が一日増えました。おわかりですか?7月20日が「海の日」としてお休みになりました。
みなさんこの日は絶対海にいきましょう。 そういえば今日はホワイトデー。お返しがあめ玉というのは古いですか?
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Date '96/03/07
お元気ですか?冬眠生活に入ってはや2ケ月が経ちました。ようやく「潜りに行きたい病」も発病しなくなり、他のこと にでも没頭しようかなと思っております。 さて、水中では今(3,4月)がもっとも水温が低く、まさに冬本番です。伊豆の海では水温12,3度といったところでしょうか。ダイビング業界は今が閑散期です。
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