「量率グラフ」普及推進本部


「量率グラフ」とは?

○ 自作の量率グラフ作成プログラム「量率グラフMaker v2.2」を使って,量率グラフの魅力を紹介します。(Win95/98/XP対応,2000については未確認だけれどたぶん大丈夫。Macはだめです。Winのエミュレータについては未確認)

○ VB6でプログラムしたため,本体は200KBほどですが,各種ランタイムなどがついて全部で1.5MBぐらいのファイルサイズになります。セットアッププログラムによって,自動的にあなたのパソコンに登録されます。

○ 量率グラフとは面積グラフの一種です。割合と面積による量の表現が両立できるグラフです。割合だけでは錯覚を起こしやすいデータでも,量も同時に直感できるために深い理解を得ることができます。このグラフを簡単に描画できるプログラムが他に見あたらないので,自分で作ってみました。量率グラフという名称は,松崎重広さんの『社会を見なおすメガネ 量率グラフで見る日本』(国土社1985年初版)で初出しています。巻末の板倉聖宜さんのすいせんの言葉によれば、千葉の塩野広次さんの発案によるそうです。(以前に板倉聖宜さんの命名としていたのは、私の誤りです。板倉さんが便利に使いこなしているのを見て、その有益性に感動して塩野さんが命名したそうです。10/25/2004訂正)

○ v2.2にバージョンアップしました! 白黒のパターンでグラフを塗りつぶせるようになりました。これで、モノクロの印刷物にもつかいやすくなりました。以前から要望があったのですが、VB6はハッチパターンが8個しかないし、別の開発言語にしなくちゃ、とかうじうじしているうちに時間だけがすぎてしまいました。でも、少ないパターンでも取り合えずつくっておこうとやってみたら簡単にできてしまいました。取り合えず暫定版ということで。それと、終了ボタンを押すとすぐ終わっていたので、児童に使ってもらうと間違って消してしまい、初めからデータを打ち直すという事態が多発したので、確認メッセージがでるようにしました。(2004-09-13)

○ v2にバージョンアップしました! 文字・数値データの保存と読込ができるようになりました。これで,グラフデータの更新が簡単にできるようになりました。最初のバージョンでは,同じグラフでも数値や文字を修正しようとすれば,一から入力し直さなければなりませんでした。これで,細かい修正が小刻みでできるようになりました。とっても使いやすくなったと思います。

○ 文字・数値のデータはテキスト形式(拡張子は.txt)のカンマ区切りファイルとして保存されます。Windowsアクセサリにある「メモ帳」などテキストエディタで読み込んで直接編集することもできます。Excelなど表計算ソフトの扱いに慣れている方は相互にデータを互換する事ができます。

○ グラフの画像はビットマップ形式(拡張子は.bmp)で保存されます。同じくアクセサリにある「ペイント」で読み込んで編集することができます。また,「コピー」ボタンをクリックするとクリップボードへコピーされて,ワープロなど他のWindowsアプリケーションへ張り付けることができます。

◎ 本プログラムは「わかやまソフトウェアコンテスト2004」のプログラム部門で入選をいただきました。

▼ご意見ご要望をいただけるとうれしいです。メールはこちらまで→ozaki@nnc.or.jp


量率グラフMaker v2 ●Win95/98上で動作します。
2000は未確認。Macは不可。
●お使いのPCに"RRGMv2"ファイルをダウンロードしてから解凍してください(ファイル名をクリックするとダイアログボックスが出るので指示に従い適当なフォルダへファイルを入れてください)。自己解凍ファイルですので,クリックすればフォルダを作って自動解凍します。3個のファイルができます。
●次に"setup"ファイルを実行(クリック)すると自動的にインストールされ,スタートメニューに「量率グラフMakerv22→量率グラフMakerv22」として登録されます。
●削除する場合は,コントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」を使ってください。
自己解凍ファイル 「量率グラフMaker v22」 ●ファイル名をクリックするとダウンロードできます。

★ このソフトの使用によっておこる損害,不具合などには一切の責任を負えません。自己の責任においてご使用ください。私のPC上ではなにも不具合は起こっていません。

操作・入力ウィンドウ【量率グラフMaker v2】

操作ボタンの説明

*グラフ描画」:別ウィンドウにセルのデータに従ってグラフを描画する。
*「コピー」:描画されたグラフをクリップボードへコピーする。
*「数値を消す」:セルの数値データを削除する。
*「全てを消す」:入力された全てのデータを削除する。
*「データの保存」:全てのセルに入力されたデータをカンマ区切りのテキストファイルとして保存する。
*「データの読込」:保存されたテキストファイルを読み込んでセルに表示する。
*「グラフの保存」:描画されたグラフをビットマップファイルとして保存する。
*「グラフの読込」:保存されたグラフ画像を読み込んで表示する。
*「印刷」:描画されたグラフを印刷する。
*「終了」:プログラムを終了し,ウィンドウを閉じる。
*「グラフのサイズ」:描画したグラフを標準・縦長・横長に変形する。目的に合わせていろいろ試せる。


「量率グラフ」サンプル

●進路未定者がすごく多くなっているらしいというマスコミ情報があったが,和歌山県では,10年前にはるかに未定者が多い時期があったようだ。

●進学率が一時減ったが,和歌山県ではぐんぐん増えている。ただ他県に比べてもともと進学率は低かった。県内には大学が少ないという事情があって,若者がどんどん県外に流出していることになる。そこで,市立大学を作ろうという構想も出てくるのだろう。

●戦前と比べると戦後は死亡率が半減していることがわかる。

●1950年から1960年の間に結核に対する画期的な治療法が普及したことがうかがえる。では,胃腸炎は同時期になぜ劇的に減ったのだろうか。

●戦後すぐの一時期を除いて,産業の割合がどういう変化をしているかの傾向は戦前戦後を通じて一貫していることがわかる。
●1975年以降,エネルギー需要の増加分は,原子力と天然ガスが担っていると言えるかもしれない。

●1935年頃と比べると人口は2倍にもなっていないから,一人当たりのエネルギー供給の増加量はすさまじいものがある。

●日本を支えている人が誰かよく分かる。

●15歳未満人口が急激に減る一方,就業者数が増えてきている。老年になっても働き続けているということか。

●もう一つ増え続けている非労働力人口の「その他」というのは何だろうか?・・・て,無職の老人かな。

●これをみると,非労働力人口に対する,労働力人口の割合はむしろ増えているのだから,高齢化社会もあまり心配いらないのかもしれない。


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