鋼製客車オロ30


70年代のバラキットを使い、オロ30を組むことにしました。 古いきがらや模型のバラキットで、実物資料が無く着手できなかったものです。ピク誌にオロ 30の写真が掲載された事で製作可能になりました。記事を書かれた、友の会・客車部会の方々に感謝しています。

キットの構成は堅実なもので好感がもてます。ダブルルーフは3ピースで、簡単に形になりそうです。ただ、1番と2番で縦の帯位置が異なり、便所脇の帯は無いようです。 改造可能かどうか、検証してみました。TMS1970-6月号に編集部が書かれた記事が載っています。
かなりの追加工作が必要になりますが、まずは側板から始めました。エッチングのリベットが無くなる部分は削れば済む話ですが、増設部分は埋め込む事になります。正月休み中かかってやっと穴開けと真鍮線の差し込みが終わりました。(0.3mmのドリルを何本も折るはめに・・・・)また、デッキ横の外板と柱材の段差を表現するため、その部分のリベットも内側に移動しました。下が1番で、上が2番です。 裏を見るとこんな感じです。2本を1本の線で通す事により、強度は充分です。(江戸川鉄道模型製作倶楽部で教えていただきました)後工程でハンダが溶けて脱落するトラブルも抑える事ができます。折り曲げが大変ですが、軟質材(丸めて売っている)を使う事により、縫い糸のように使う事ができます。強度が無いので差し込むのは少し厄介になります。アングル取り付け位置は、指定の1.5mmから2.5mmに変更する予定でケガキをいれています。
数日かかって、シルとヘッダー、縦帯を取り付けました。ヘッダーに縦帯が重なる部分が厄介です。 下の1番がキットのままの位置で、上の2番は窓1個ずれています。 妻板は、折り曲げがほとんど判らず、ホロ取り付けのための返しが 邪魔なだけです。アンチクライマーが付く前提の下端の欠き取りも無くす必要があります。このまま 改造するか、新規部品を自作する必要があります。貫通路上端と上側のリベット位置も低いようです。 思案のしどころなのですが、リベットの数は少しでも減らしたいし・・・・まず1枚加工してみることに しました。
デッキ周りの寸法が寸詰まりなため、丸屋根客車のパーツに置き換える事にして、加工を始めました。 2輌分の仕切り扉の加工を終了しました。廻縁は1.0×0.2の帯板です。


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