北条鉄道フラワ2000型


1999年から導入されているフラワ2000型は、富士重工製のLE-DCで、18mの最長 車体を持つグループの一つです。同型が、三木鉄道や樽見鉄道に導入されています。三木鉄道が廃止さ れた後、1輌は茨城に転出しましたが、もう1輌は北条鉄道に移籍し、フラワ2000-3として、活躍 することになりました。
 同じ車長を持つ一党として、天浜線のTH3500があります。窓の数や運転席と反対側の端に小窓が あり、床下機器の構成が全く異なる等の違いがあります。北条鉄道オリジナルの2000-1〜-2と-3 はほぼ同型と思われますが、-3はスノープラウの有無、バックミラーの形状、先頭部の小窓の有無に 違いがあります。

北条町にラストスパートするフラワ2000-2 「未来」 残念ながらお休み中だったフラワ2000-1「フラワー」
2000-2の正面。2000-1との外観の差は正面ステップの高さです。 2000-2と2000-3「ネッピー」の並び
停留していた2000-3のディティールを見ていきます。写真では見にくいのですが、屋根に上がるための側面ステップが2000-3のみ両端にあります。 イラストはゆるキャラの「ネッピー」と向日葵。前頭部に天浜線のTH3500 と同じ小窓が見えます。
床下機器の配置を見ていきましよう。スノープラウはしっかりと固定されています。 燃料タンク大きい方。ATS車上子の奥にはエアータンクが見えます。
ラジエターとタンクの間には、かなりの空間があります。 この手の気動車お約束の、V型配置のラジエターユニット
エンジンに装荷されたCP等の設備。外国製エンジンの天竜浜名湖鉄道のTH3500は別搭載でした。それが機器配置の差として表れています。 接触器箱はかなり目立ちます。
ドライブシャフトとATS車上子の位置関係。台車に装荷されているのは、 フランジ注油装置のカップでしょうか? DT44に似た空気バネ台車はLE-DC共通仕様のFU35B。しかし、軸距1800mm、車輪径762Φは動力の組み込みに考慮が必要となります。もっとも、小さい車輪径のおかげで下がったデッキをクリアしているという利点もあります。
かなりごつい作りのプラウ本体。少しぐらいの雪なら大丈夫そう。 続けて反対側を!
車椅子対応のシンボルマークが見えます。車内には確かにスロープ用の桁が設備されていました。片側の窓の無い部分に装荷されています。 蓄電池と小さい方の燃料タンク。連通管があるはずですが、確認することは出来ませんでした。車体中芯部にはエアータンク類が配置されています。
18mのため、余裕のある機器配置。 コンパクトにまとまったエンジンとラジエター。平地を走るなら、これで充分な実力(295ps,2100rpm)です。エキゾーストマニホールドの赤茶の耐熱塗装が目立ちます。
排気管の材質とマフラーの焼け具合をどう仕上げるか? でっぱった靴ズリにも注意が必要です。
近くに歩道橋があったので、屋根上が観察できました。 にぎやかな屋根上。配管カバーの留め金は結構厄介です。


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