プロジェクト

ネパールの恵まれない子供達の人材育成及び自立的産業振興


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我々は「 認定NPO法人 恵まれない子供達の自立を支援する会」と称し、           

千葉県より平成25226日に認定(千葉県生文指令289号)を受けました(認定証添付1)。

  ネパール連邦民主共和国のストリートチルドレン、孤児、貧しい子供達の養育及び、

全員が義務教育を受けられ、市民権を持ち、生活できるように支援するものです。

ネパール連邦民主共和国は、日本人になじみの深い又精神的にも影響を受けている、

お釈迦様の生誕地であり、その国の子供たちを支援することは、何かの因縁かもしれません。

 ネパールは国連統計局によると2015年度の人口は2800万人、UNICEF世界子供白書2014年度

によりますと小学校の総就学率男子130%、女子141%、出席率は男子、女子とも76%、中学では

総就学率男子58%、女子62%、大学進学率は14.94%となっています。

ネパールの西部地方の山岳地帯では、EMIS(注意1)によると小学校の総就学率が約63.7%と、

他の地域と比べて極端に低くなっています。またこの地方はマオイストの発祥地でもあります

地方の農家に囲われている、学校に通学していない親のいない子供(女の子が多い)が非常に多数

います、この子供達のデーターは全くありません(ネパール赤十字会長の話)。

最近は項目Bの表のように難民申請、インドレストラン(ネパール人経営)が急増しています。

自国に失望しているということです。

外国人がネパールの子供達の支援をしても、到底は何人かの子供を救えるだけです、ネパール人が自ら

国を変えなければ、子供の教育も、美しい山も、ゆったりした人間性も、最低の生活も維持できません。

我々プロジェクトは、困難を乗り越えたストリートチルドレンが高度な、新しい知識と技術をもって

帰国し、その力を発揮できれば、ネパールに新しい一歩が踏み出せると考えます。

子供達が力を発揮してくれば、日本に農産物の提供、建築技術の相互交流、観光部門の交流等

ネパールとの交流が盛んになります。

 

我々のプロジェクト名は[ネパールの恵まれない子供達の人材育成及び自立的産業振興]と名ずけ

ネパールの基幹産業(建築、農業、観光)を発展させ、その収益で貧困児童の救済するものです。

今までの自己資金は現在の活動に充てているため、新プロジェクトに対する資金が不足となり

助成金申請することになりました。

 

ネパールの主産業は農業、観光です、それに弱点の建築の技術を改善すれば、ネパール国および

ネパールの子供達の生活はだいぶ改善されるものと確信しています。

農業においては、輸出できる農産物の栽培を開発し、外貨を稼ぐ、建築に於いては、日本の1級建築士

の免除を取り、日本式の建築を導入し、ネパールに普及させる事により、地震から建物を守ることが

できます、観光は日本で観光についての考え方を研究し、ネパールの自然、歴史、民俗、食文化など

総合的に考え、改善してゆけば、外国から多数の観光客が訪問し、外貨を稼ぐことができます。

これらの部門にストリートチルドレン等大変な困難を乗り越えてきた子供達に教育と技術を与えれば

困難を乗り越えネパールのパイオニアとして、帰国後成果を発揮するものと確信します。

これらの農業、建築、観光の成果を職業学校の創設、運営に充て、ストリートチルドレン等高等教育

の受けられない、子供達に伝えてゆけば、その子供達がそれらの専門知識、技術を、社会に

伝えていけば、ネパールの経済事情が変化し、貧困児童もなくなり、無就学児童はなくなると

考えます。
                                              
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我々は平成18年認証を受け、平成22年に創立以来、着実に組織を固め、ネパールの

ストリートチルドレン等に食事、住居を提供し、現地にNGO NSCPCを設立し、そのNGOを通し、

現地の子供達をお世話しているNGO APCと強力な関係を築き、日本とネパールの関係一体化を

図ってきました。今回のプロジェクトもすでにできた関係の中で行われますので、

我々認定NPO法人は法人としては小さくとも、現地との関係を見れば大きい組織となっています。

又現地カトマンズの区長より、感謝と推薦状を、現地NGO APCより感謝状を貰っていますので、

その信頼性は確実な物です。

我々NPO OSICはネパールカトマンズ市の信頼を受けており、次のような感謝状を

ネパールカトマンズ市区長 Mr Nil Kaji Shanyaからもらっています。 

 カトマンズ25区長の訳文                                3

 ネパール連邦民主共和国 中部開発区域 カトマンズ郡 

カトマンズ メトロポリタン市 第25
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日本国の認定NPO法人 OSIC(恵まれない子供達を支援する会)は西暦2005年以来、

ネパールのNGOと協力し、カトマンズ市のストリートチルドレンに対し救援活動を

行っています。

OSICの活動は設立以降、着実に成果を上げており、その活動は信頼でき、とても

価値のあるものです。

またこのことは感謝にたえません。

我々はOSICを価値ある非営利団体と考えますと同時に、このプロジェクトは将来の

ネパールを創る子供達を育てるために、非常に意味のあるものと確信しています。

現在もカトマンズ市の為子供達を支援していることは勇気のあることです。

そして、これから日本財団の助成による子供達の支援プロジェクトに対しカトマンズ市

として支援します。 

シャキャ ニルカジ

 カトマンズ市25区長  

目標

ネパールは観光、農業を主産業とする国家であり、地震の多い国ですので建築に関しては

非常に重要な産業であります。ただし現状は、農業、建築、観光とも満足とはいかず

観光資源の山は荒れ放題、農業は土地が山岳地帯の為、生産は十分ではなく、お米が国民に十分な

量はなく、建築は地震が来ると崩壊といった現象が起きています。

この原因は、今までの方法でなく、新しい施策が取れないことが原因であります。

 

観光に於いては、2名の養育生を、大学及び日本の大学院で勉強し、観光国日本で、新しい考え、

施策を研究、先進国の社会性を身に着け、帰国後、政府または関連機関に就職、

その知識を発揮することです。

建築に於いては、2名の養育生を日本の高専に入学し、1級建築士を取得、ネパールに帰国後

ネパールの建築免許を取得、建設会社を設立することです。又その技術を広めれば2015年の

大地震で首都カトマンズは大打撃を受けましたが、そういうことも起きないと考えます。

農業においては、2名の養育生を大学卒業後、日本で輸出農産物の(例えばトリュフ、松茸、

カカオ、冬虫夏草等)生産実務を経験し、帰国し生産体制にこぎつけることです。

できれば、日本及び人口13億人の両国を販売先にすれば、ネパール国にとって大変な外貨獲得

になります。非常な努力が必要と思いますが、困難を乗り越えたストリートチルドレンはこの

可能性をすでに持っています。

 上述のような活動で得た収益で職業学校を設立し、建築士、農業の開拓者、観光、日本語ガイド

を育成すれば、ネパール国の躍進も現実となります。そして、このシステムは循環し、

少しずつ自立していくはずです。当然、恵まれない子供達も減少していきます。

 自己資金の健全化を図るため、プロジェクトが順調にスタートした段階で寄付金の確保、

プロジェクトの広報を行います。

 プロジェクトの詳細

  下記の子供達はすべてストリートチルドレン、又は親のいない子、貧困の子供です
  彼らを高度な教育をして、ネパールに帰国し、リーダーとなり、恵まれない子供達を
  救い、産業発展に努力いたします。

   項目

目標

建築

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1級建築士希望者はHSS12グレード卒業後、日本高専3年編入する。

留学前1年間日本人のアドバイザーの指導を受け編入試験に添える。

日本語はHSS 11グレードよりネパール出国まで週3回日本語学校で勉強する

高専建築科3年編入、建築科専攻2年合計5年間勉強する、

卒業後3年間建築会社で実務を勉強し、1級建築士を取得し、ネパールに帰国する。

帰国後はネパールの建築免許を取得し、建築会社を立ち上げ、建築の日本方式を確立し、

3年以内に利益を上げる

日本建築企業の下請けから開始し、一般建築、政府の受注を行う

利益の一部は職業学校に寄付する

農業

2

現地の中学グレード10以上を卒業した後、養育開始する。HSSグレード12卒業、

ネパール大学農学部に入学、大学在学中1年、2年、3年の長期冬期休暇20日間を利用し、外貨を稼ぐための農産物(冬虫夏草、カカオ、トリュフ、松茸、カルダモン等)を調査する。

1年生―コメの栽培方法、場所、土地、収穫量の調査、日本との比較

2年生−冬虫夏草、カカオの生産方法、ネパールの適地を調査

3年生−トリュフ、松茸の生産方法、ネパールの適地を調査

日本語は大学在学中に、3年間日本語学校に週3回勉強する

大学卒業後は日本で農産物の研究を2年間経験する。2名で各種1年ずつ研究、実務を行う。

1名はカカオとトリュフ、もう1名は冬虫夏草と松茸を担当する。

1年目カカオとトリュフの実務、研究、2年目冬虫夏草と松茸の実務、研究

ネパール帰国後は研究した農産物の栽培を実用化する、3年以内に収穫を確実な物にする。

販売先は日本、中国、インドを主として販売網を広げる。

観光

2

HSS終了後、ネパールの大学で観光科を専攻する

大学在学中に、1年から3年の間に3回、冬期長期休暇を利用し、2週間、ネパールの

観光地、地域文化、食文化を念頭に調査を行う。

1年目はカトマンズ周辺、

2年目はカトマンズより東部地方、

3年目は西部地方を調査する

日本語は大学在学中に、3年間日本語学校で週3回勉強する。

日本の大学院で観光、地域文化及び食文化を2年研究し、実務2年経験後帰国する。

ネパール政府関係の仕事に従事し、ネパールの観光に新しい考えを導入し、実施する。


E  ネパール帰国後、卒業生の各部門での仕事  

 @ 各専門を勉強した卒業生は、ネパールに帰国し、各専門分野で目標を達成させる。

項目

 

農業

2

ネパール帰国後は政府関係の機関に就職し、研究した農産物の栽培を実用化する、

3年以内に収穫を確実な物にし、その後1年以内に輸出できる品質と量を確保する

と同時に中国、インドおよび日本の販売先を確保する。

日本人アドバイザーを置き目標達成する。

建築

2

帰国後はネパールの建築免許を取得し、建築会社を立ち上げ、初め日本方式の建築方式で日本企業の下請けをし、技術を磨き、2年後より政府の仕事を行う。

開設資金は500万ルピー、日本NPO法人OSICより200万ルピー、

ネパールの日本企業、一般募集で300万ルピーを確保する。

利益が出た時点で、職業学校の開設資金、運営資金を提出する。

日本人アドバイザーを置き目標達成する。

観光

2

帰国後は、ネパール政府関係の仕事に従事し、ネパールの観光に新しい考えを導入し、自然の保護を考慮した、観光政策、建築部門と合同で、リゾート政策を開発する

 

 

A ネパール駐在の日本人アドバイザー

  高専受験、農業、建築専門の日本人アドバイザーをネパールに駐在してもらい、
  養育生を支援します。

  高専受験対策に赴任したアドバイザーは養育生全員の日本語、試験対策を行う
  

 

期間

目的

高専受験対策

アドバイザー

平成321月― 3310

19か月

高専留学前の日本留学試験対策を実施

農業、建築志望の養育生にも日本語及び文化を教える

農業

アドバイザー

平成364月―403

4

ネパール政府、JICAとの協力を依頼、農業目標の技術支援運営資金の確保を行う

農業の指定農産物の栽培に協力し、赴任後3年で農産物を採算ベースに乗せ、さらに1年後、品質、量とも輸出できる体制にする

販売先はインド、中国及び日本に販売網を確保する。

建築

アドバイザー

平成4110月−453

36か月

ネパールのライセンスを取得する                当初、ネパールの日本人建築会社の下請けを行い、技術を磨く                                     政府より受注をもらい採算ベースに乗せる           設立3年後には採算ベースに乗せ、独自で建設できるようにする

観光担当の養育生に、政府の採用、仕事上の対外的な支援をする

学校設立アドバイザー

平成444月−453

1

設立資金が確保できるのを確認後、学校を設立する

B 職業学校の設立
   利益を確保できるようになった時点で、職業学校を設立し、現地NGOを卒業した子供達に専門教育を
   1年―2年間行い、社会で働き、産業基盤を確立する。
   子供達は生活を確保し、ストリートチルドレンも減少するものと考えます。  

  〇 資金 平成45年設立、アパートを借り運営する。

   職業学校は、NEPAL NGO NSCPCの付属機関とします。

   設立資本金は500NRPNPO OSIC200NRP)、日本企業、建築会社、

一般募集より集める。

  〇目的はストリートチルドレンなどの貧困で学校へ行けない子供たちに、技術を身に

着けてもらい、ネパール社会で活躍できる力を身に着ける。具体的にはネパールに

あるNGO APC, NGOCPCSより中学卒業生を引き受け、1年間で、

社会の労働力となるようにする.

具体的にはネパール建築免許、日本語市内ガイド、山岳ガイド免許の取得、

農業は指定農産物の栽培法の取得

  〇 1年生及び2年生の全寮制で無料、初め生徒5-10名を予定しています、有料の生徒も

通学方式で受け入れる.

    部門は建築、農業、観光の3部門、共通科目は日本語及び文化、英語、マナーです。

    先生はNGO NSCPC理事長、帰国した養育生、日本人アドバイザー、市内ガイド

がなります. 

将来的には航空機整備、情報処理部門を新設する。