TASHAN


  彼を「マービン・ゲイ」の再来と唱ったレーベル「デフジャム」。ヒップでホップな中に、どことなく70sの臭いを感じさえてくれる・・・そんな雰囲気を持った彼でありますです。

 ニューヨーク州の外れ・ホーフキープジィ出身の「ティシャーン」こと本名「ティシャーン・ラッシャード」さん、音楽活動をするとするために20代前半でNYに出る。そして、80年代初期にラップグループ「フーディーニ」のソングライターと勤め、「アフリカ・バンバーダ」の紹介でグループ「シャンゴ」に加入、後に「ファット・ボーイズ」のレコーディングにも参加したという・・・完璧なるヒップホップ路線の方でありましたです。まっ!地道なラッパー路線の活動が実ってか?「デフジャム・レーベル」と契約、先行12インチ"Chasin A Dream"から86年の1stアルバム・リリースと相成りましたです。ただ!、80年中期当時の「デフジャム・レーベル」はメンズ・ボーカリスト「オラン・ジュース・ジョーンズ」を筆頭に歌えるシンガーの発掘をしていたさなか・・・、「ティシャーン」の歌声と曲作りに惚れ込み・全面・歌モノのアルバム化となりましたでーす(^^)。
                 
 さてさて、左のアルバムは通算2枚目の"ON THE HORIZON [OBR/RUSH '89]"、この時点で「デフジャム・レーベル」は歌モノ専門のレーベル「OBR」を旗揚げして「ザ・ブラック・フレイムズ」等の新人ボーカリストを世に送っていた時代でもありましたです。うにゃ、レーベルの勢いと共に「ティシャーン」本人も勢いを増したって感じの・・・正しく2nd盤は、ヒップホップ感溢れる楽曲に70sの息吹を感じさせる作品になっていますです。まず出だし・1曲目の"Black Man"ではアーバンナイトでなく攻撃的なYNを好演出しているし、多分・アルバムのメインであろう・#2"How Ya Livn' On"はキング牧師の演説をコラージュした曲・・・、また「マービン・ゲイ」を思わせる#9"Great Feeling" & 「アリソン・ウイリアムズ」さんとのデュエットナンバー#10"Do You Wanna Know"と、ヒップでホップな中にも・どことなくファンキー感を臭わせる・・・70sの良きソウル時代を感じさせる作品だと思いますね(^^!!!。うにゃ、こんな感じを締めくくるかのように、CDボーナスの最後の曲は正しくファンクの王様「ジェームス・ブラウン」の世界じゃ(^o^)。
                 
 さて、93年には「ティシャーン」ファンが待ちに待ったって感じで3rd盤をリリース。ただ「デフジャム・レーベル」内・歌モノ「OBR」は消えてしまい、彼もレーベル移籍を余儀なくされて・ちょこっとマイナーな「チェス・レコード」に移行。まっ!この盤を最後に表舞台での活動は目にしていませんが、元々はヒップホップ系で有名になった彼のこと・・・たぶん・ラッパーのソングライターとして活動をしている事でしょうね、きっと(^-^)。

<その他、アルバムレビュー>

 CHASIN' A DREAM [DEF JAM '86]

 デビュー・アルバムでーす。うにゃ(^^)・・・おいらは最近になってゲッチュしたので「ティシャーンの1stだぁ(^o^)」とレジに直行しましたが、これ・・・いきなりだったら手に取りづらい盤かもねぇ(^-^;;;(デビュー時は「アフリカ・バンバーダ」系列に所属していたから、当時の方はなおさらかも(^-^;;;)。でも、中身は凄いぜ!。もぉー、ヒップでホップで・・・アダルトでセクシーな作品ですよーん(^-^vvv。
 FOR THE SAKE OF LOVE [CHAOS '93]

 通算3枚目のアルバムで、「デフ・ジャム」系から離れ・確か(^^?イギリス録音でのアメリカ盤だったような気がしますです。もぉー・この時点ではUSよりもUKで人気があった彼・・・、無骨な部分が薄れ・時代と共に流れるようなメロディ・ラインが妙に気になった作品の一枚でしたですね。ちょこっといろいろ物議を醸しだした作品も・・・むしろ、小気味良いメロディでの「ティシャーン」ってのも私としては接しやすかった感じでしたよーん(^-^)。

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