LEVERT


  「ハードエッジ・R&B」、90年代初期以前から"HIP HOP"と"R&B"の融合的なニュアンスで使われたシーンの言葉だけれど・・・私しゃ・この「スラング語」、覚えてないなぁー(^^;;;。ただ!、R&Bシーンに独自のヒップホップ感を用いれた・・・後の"NEW JACK SWING"に大きな影響を与えた一つのグループだったのは、まず間違えないところ(^^!!!。いやいや!、彼らこそがソウル感に一番近い所で"NEW JACK SWING"していたアーティストなのかもしれませんね(^^!!!。

 あえて・・・ファンク・グループと書きたい「レバート」(時に会話中で「リバート」と発音(^^))。84年・フィラデルフィアでデビュー、メンバーは「ジェラルド・レバート」「シーン・リバート」兄弟と「マーク・ゴードン」の3人組で、「ジェラルド」&「シーン」兄弟は「オージェイズ」のメンバー「エディ・レバート」の息子さんとして有名な所であります。まっ!・ここいらへんからかデビュー当時は「親の名の光グループ」と言われた台詞でしたが、3rd盤以降・むしろR&Bシーンの最先端の音楽を提供してきた彼らであります。うにゃー、89年辺りでは もぉー・お父さんグループのプロデュースも勤める程にもなったしねぇー(^^!!!。

 さてさて、左のアルバムは彼らの通算4作目になる"JUST COOLIN' [ATLANTIC '88]"、私はあえてこの盤を彼らのNo1アルバムにプッシュしますです。まず出だし#1"Pull Over"のストリート感覚がGOOD!。この手の空気の重さは、当時は「ヒップホップ」でしか感じられなかったが、あっさりと演出したあたりが凄い。それと共に#2"Just Coolin'"では、まだシーンで無名だった「ヘビー・D」がラップを勤めたストリート・ファンクの前身的ナンバー(^^!!!。もぉー・この2曲でこのアルバムは決まり!なのですが、中盤以降のバラード攻撃が圧巻(^^!!!。「オージェイズ」を彷彿させる#7"Feel Real"あり・・・、その中でも80年代屈指のナンバー#8"Smilin'"などは何回・聴いてもグッ!とくる次第(^^!!!。最後のボーナス・トラック"Addicted To You"は、正しく「NEW JACK SWING」の原型的・跳ねビート演出している(^^!!!。時に「ヒップホップとR&Bの融合的・楽曲」とか言われていましたが、私には「ニュー・ジャック」の原型を作った代表的アルバムの一枚を言って過言ではないと思いますね!。もしこの一枚のアルバムが存在しなかったら、「ニュー・ジャック」が平坦なビート優先の音楽になりかねなかった事も付け加えておきますです(^^!!!大胆発言!。

 さて、この盤で演出された跳ね感覚が・後にメンズ・グループ「トルゥープ」のデビュー盤に演出される・・・、また「クリストファー・ウイリアムズ」「ユージン・ワイルド」「ジェームス・イングラム」「ミキ・ハワード」等のアルバムに曲を提供、お父さんグループ「オージェイズ」のアルバムにもフル参加、90年代初期には第2のメンズ・グループ「ルード・ボーイズ」の発掘!、93年には女性グループ「ワン・オブ・ザ・ガール」を発掘!。またまた・グループとしての活動も順風満杯!・・・のはずが、92年に「ジェラルド・レバート」がソロでデビューをする・・・ここから・なにやら歯車が狂ってくる・・・。いやいや、グループ「レバート」名義はR&Bシーンの跳ね感覚を大事にした作品が多く・「ジェラルド」本人名義は流行よりソウル感を強く表に出した感じなんだけれど、シーンはドンドン・ソウル寄りに傾いていく90年代中期・・・。そんな中で「ジェラルド」ソロ名義のソウル感の方が、よりR&Bシーンに受け入れられていったと言うのが当時の流れだったように感じられます。

 っで、97年に通算7枚目がグループ「レバート」での最後のアルバムみたい・・・、残念かな!今年01年にはベスト盤がリリースされてしまいました。「ジェラルド・レバート」さんは元気そのもの!最新アルバムも絶好調(^^!!!。ただ、メンバーで楽曲の中心だった「マーク・ゴードン」さんの跳ねビートが聴けなくなったのが残念でなりません。多分・シーンの裏方で活躍しているはず!、それ以上に「ジェラルド」名義のアルバムにも是非・参加して欲しいアーティストの一人ですねぇー。あっ!、「シーン・レバート」さんも一緒にね(^^)(・・・取って付けたのでは無いが(^^;;;大汗)

<その他、アルバムレビュー>

   I GET HOT [TEMPRE  '85]

 ファイデルファイア・マイナー発の彼らの1stアルバムです。正しくファンク・グループ(^^)、メンバー3人の他に5人のバンドを従えての・・・アルバム後半は、レッツ・グルゥーブだぁー(^^vvv。
 BLOODLINE [ATLANTIC '86]

 2nd盤にしてメジャー初アルバムになる作品です。なにはともあれ・#1"(Pop, Pop, Pop, Pop,) Goes My Mind"の大ヒットでいきなりシーンのトップに躍り出た彼ら・・・、お父さんが要所要所で参加しているモノの、これから先・プロデューサとしても名を馳せるのがうなずける曲のオンパレードです!。でも・・・ファンク・ナンバーは80s・そのまんまぁー(^-^) 。
 THE BIG THROWDOWN [ATLANTIC '87]

 3rd盤です。この盤から自社プロダクション「TRAVEL」を旗揚げした感じですね。このアルバムのメインはファンク・バンド「ミッドナイト・スター」のメンバー「キャロウェイ兄弟」が書いた#1"Casanova"!。斬新な刻みを取り入れたアップ・ナンバーで、チャートでも2週連続No1に輝いた曲であります。でも・・・、シングル・カットはされなかったモノの、同じ「キャロウェイ兄弟」のペンによる#8"Temptation"の方が度派手なエレクトリック・ファンクが効いているし、こっちの方が私しゃー好きだけどなぁー(^-^)。
 ROPE A DOPE STYLE [ATLANTIC '90]

 通算5枚目のアルバムです。シーンは"NEW JACK"の真っ直中!、そんな中で独自のメロディ&刻みを斬新に演出された・・・4曲のアップ・ナンバーでーす(^-^)。正直・・・、オーソドックスなナンバー・#4"All Season" & #8"Baby I'm Ready"辺りの方が良いように感じるんだけどねぇー、おいらはv(^-^)v。
 FOR REAL THO' [ATLANTIC '93]

 通算6枚目のアルバムです。まっ、93年というシーンでも微妙な時期にリリースされた作品なだけに、どことなく掴み辛い作品に感じましたです。ちょっとコアな部分が見えたり・・・アップでは「トルゥープ」みたいな軽さもみれたり・・・。なんか歯切れがわるいながらも、でも・やっぱスロー&バラードは心地よい一品ですね(^-^)。
 SEAN LEVERT / THE OTHER SIDE [ATLANTIC '95]

 「シーン・レバート」さんの、オリジナル・アルバムです。まぁー・・・メンバー内でもあまり目立つタイプではなかっただけに、「レバート」内・どのパートを歌っているのかを再確認できた一枚でありますです。ただ・・・それだけの一品でしたが(^-^;;;
 THE WHOLE SCENARIO [ATLANTIC '97]

 通算7枚目のアルバムです。時として・96年に大ヒットした「ブラックストリート」の"No Diggity"に影響を受けた曲が全体的にみられますが、まっ!そんな中でも#5"Soory It"のようなオーソドックスな曲はやっぱり美しいですね(^-^)。ちなみに、この盤がグループとしての最終版になるのかなぁー(--???
 THE BEST OF LEVERT [PHINO '01]

 アルバム全部 持ってるに〜、何でベスト盤〜・・・って感じなのですが(^^;、88年のヒット曲"Just Coolin'"のリミックスバージョンのみで購入したと言っても過言ではありません〜(^▽^)アハハ。欲を言えば同年のヒット曲"Smilin'"のリミックスナンバーも入れて欲しかったのだが・・・。


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