V章、日本語の入力

 

(余談)<日本語の入力方法>

日本語の入力は、大多数の人がローマ字で入力します。例えば、「た」と入力したい場合、「ta」と入力します。日本語の仮名が、キーボードに刻印されていて、この形式で入力することも可能なのですが、なぜ多くの人がローマ字入力するかといいますと。

まず、キーボードの位置を覚えるのが大変な事が挙げられます。ローマ字で使うキーを覚えてしまえば、英語を打つのも簡単です。

それから、英語を打ちたいときに、間違えて日本語モードで打ってしまっても、英語に戻すことが可能なのです。これからキーボード入力を覚えられる方には、ローマ字で入力することをオススメします。

 

 

(1)   日本語入力モード

日本語入力するためには、まず日本語入力モードにする必要があります。この切り替えは、「半角/全角(漢字)」キーで行います。(これで切り替わらない場合は、「Alt」を押しながら、「半角/全角(漢字)」キーを押してみてください。)メモ帳に「ta」などと入力して、切り替わっているかどうか試してみてください。

 

(2)   ローマ字表

 

(参考)覚えていないローマ字を確認してください。

あ い う え お     (a i u e o)

か き く け こ (k)+(a i u e o)

さ し す せ そ (s)+( 〃       ) 「し」は(shi)でも可。

た ち つ て と (t)+( 〃       ) 「ち」は(chi)でも可。

な に ぬ ね の (n)+( 〃       ) 「つ」は(tsu)でも可。

は ひ ふ へ ほ (h)+( 〃       )

ま み む め も (m)+( 〃       )

や   ゆ   よ (y)+( 〃       )

ら り る れ ろ (r)+( 〃       )

わ       を (w)+( 〃       )

ん          (n)+(n)

 

ヴ           (v)+(u)

が ぎ ぐ げ ご  (g)+( 〃       )

ざ じ ず ぜ ぞ  (z)+( 〃       ) 「じ」は(ji)でも可。

だ ぢ づ で ど  (d)+( 〃       )

ば び ぶ べ ぼ  (b)+( 〃       )

ぎゃ ぎゅ ぎょ   (g)+(ya yu yo)

じゃ じゅ じょ   (j)+(ya yu yo)

びゃ びゅ びょ   (b)+(ya yu yo)

ぱ ぴ ぷ ぺ ぽ  (p)+( 〃       )

ぁ ぃ ぅ ぇ ぉ  (x)+( 〃       ) (x)の代わりに(l)でも可。

<促音> った(tta)のように通常は後ろの文字を2回続けるが、

「っ」だけ欲しいときは(xtu)(ltu)。

 

 

(3)   ひらがな入力

「あいうえお」と打ってみて下さい。下線付きで「あいうえお」と表示されていると思います。ここで、キーボード左上端の「Esc」(Escape(エスケープ))キーを押して見てください。消えてしまいます。実は文字を打ち込んだだけでは、日本語を入力したことにはならないのです。

あいうえお」と打ち込んだ後、「Enter」キーを打ってください。下線が消えて、「Esc」キーを押しても「あいうえお」は消えません。この「Enter」の役割を「確定」と言います。

五十音を何度も打ち込む練習をされると、良いと思います。このとき、左手の人差し指を「Fキー」に、右手の人差し指を「Jキー」に置き、親指は「Spaceキー」に置いておくのが標準位置です。

 

(4)   漢字変換

「山田太郎」と打ってみます。「やまだ」と打って、確定せずに「Space」キーを押します。目的の「山田」と表示されるまで、「Space」キーを何度も押して、表示されたら「Enter」で確定します。次に、「太郎」も同じ要領で、漢字変換して確定してみて下さい。

こんどは、「やまだたろう」と打って、一気に変換確定してみて下さい。「山田太郎」と打てたでしょうか。

 

次に、「ヤマダ太朗」と打ってみましょう。一気に「やまだたろう」と一気に打った後で、「Space」を何度か押すと「やまだ」の文字が「ヤマダ」になります。ここで、確定せずに矢印キー「→」を押し「Space」を押すと、「たろう」が変換されます。「太朗」が表示されたら、確定してください。

くどいようですが、ここでもう一度、「やまだたろう」と打って「Space」を一度だけ押してみてください。「ヤマダ太朗」が一発で出たはずです。これを「辞書機能」と言います。一度、変換確定した漢字は「日本語入力用ソフト」の「辞書機能」が覚えてくれるのです。

 

(参考)<日本語入力用ソフト>

Microsoft Windowsには、「IME」という日本語入力用ソフトが標準で搭載されていますが、ほかにも市販されている日本語入力ソフトがあります。一昔前に、「一太郎」というワープロソフトが有名でしたが、このソフトには「ATOK(エイトック)」という日本語入力用ソフトが付属していました。昔「ATOK」を使っていて、「IME」ではキー操作がやりにくいという方は、「ATOK」を入手してインストールしても良いと思います。

 

 

(5)   ファンクションキー変換

キーボードの上のほうに一列に並んでいる12個のキー(F1F12)のことを、ファンクションキーと言います。これらに、日本語変換の重要な機能が割り当てられています。

 

     F6・・・「ひらがな」に変換します。

     F7・・・「カタカナ」に変換します。

     F8・・・「半角文字」に変換します。(半角については、下に詳しく説明します。)

     F9・・・「英数字」に変換します。

     F10・・・ローマ字に変換し、さらにF10を押していくと、大文字になったり小文字になったりします。

 

 

<全角と半角>

日本語入力モードで入力された文字は、全角文字といい、日本語をOFFにした状態で入力された文字(もしくは、F8キーで半角変換された文字)のことを半角文字といいます。

 

(参考)<全角と半角について、もっと詳しく>

全角と半角、表面上はどちらでも好きに使えば良いように思えますが、コンピュータやソフト(もしくはプログラマ)から見た場合、全くの別物です。

例えば、全角文字は、日本語入力ソフトがなければきちんと読むことはできません。外国人の方が使用しているパソコンでは、もちろん日本語入力ソフトなど入っていませんから、読めません。ネットのホームページ上などで、「半角で入力してください」と書いてある場合は、気をつけてください。

 

 

(6)   ややこしい文章の変換

「3面の記事」と書きたいときに、普通に変換すると「三面の記事」となってしまいました。このようなときに、いちいち消してから書き直すのは面倒です。特に長い文章を打った後では、かなりイライラします。

消さずにうまく変換する方法は、矢印「→」(もしくは「←」)と、「Shift」+「矢印」(Shiftキーを押しながら矢印キーを押す)を使います。

 

さんめんのきじ」と打った後、「Shift ←」を使って変換範囲を変えて、「さんめんの記事」とします。ここで「さん」を変換して「3」として、「→」で変換位置を後ろにずらし、Spaceで変換しうまく変換されたら、確定します。

 

(7)   変わった文字の入力

例えば、「〒」のような文字は「ゆうびん」と入力して変換すると表示されます。「〃」は「おなじ」を変換します。「あ゛ぁぁぁ」と打ちたいときは、「あ」と打って「だくてん」を変換します。「々」は私も読み方を知りませんが、「くりかえし」で変換するか、「佐々木」と打って、前後の文字を消します。