経過が長かったこと、また、飼い主さまのご希望もあり、
吸入全身麻酔下で 脊髄造影検査を実施しました。

第3−4腰椎間の左側に脊髄神経の圧迫病変があることが脊髄造影で確認できました。
吸入全身麻酔下にて その部位を切開し、椎間板物質の摘出および脊髄造窓手術を
実施しました。

手術後約2週間で 後足が動くようになり、除々に歩行ができるようになりました。
手術後2ヶ月で ほぼ正常に近い歩行が可能となり、日常生活を送るのに
問題のない状態にまで回復しました。
今回の症例は 症状の発現から手術するまで 長く時間が経過しており
術後の状態が心配でしたが、幸い順調に回復しております 。
(一般的には 椎間板ヘルニアのような神経系疾患の場合、症状が出てから治療を開始するまでの時間が長くなるほど 予後は悪いと言われます。)
※術後の経過には個体差があります。
また、症例によっては手術適応とならない場合もあります。
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