五色温泉 宗川旅館
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建物
五色温泉は、天武天皇の白鳳五年、修験道の開祖である役小角が諸国行脚中、森の木々の隙間から五彩の湯けむりが立ち上るのを見て発見したと伝えられています。
しかし、温泉としての形を整備したのは、上杉家の家臣である直江兼続によるものです。
兼続の嫡子である平八景明は生まれつき病弱でした。そのころは両目がただれており、様々な治療をしても効果が無く夫妻は心を痛めていたそうです。そんな中、眼を患った僧が五色の湯に入って治ったという話が、兼続夫人のお舟の耳に入り平八を五色で治療させたいと兼続に告げたとされています。 -
正面玄関
五色は、もともと海抜900メートルの高地で、眺望がよく、夏も涼しく、特に冬は積雪が3メートルにも達し、雪質も所謂パウダースノーで緩急のある山の傾斜もスキーに適していていることから、オーストラリア人のオゴン・フォン・クランツァらがこの地に泊まりがけでスキーを楽しんだのがきっかけとなり、明治44年に日本初の民間スキー場としてオープンしました。
平成10年にリフトの老朽化などにより閉鎖されるまで、毎年多くのスキー客で賑わいを見せていました。 -
露天風呂の建物
慶長14年、兼続は配下の松本助兵衛に命じ、うっそうと茂った森の中にあった五色に湯壷を開き、小屋を建てて浴舎としました。
湯治の甲斐があり、平八の眼病が回復したたことで、霊湯としての評判が広まり、上杉藩の守り湯として大切にされてきました。 -
展望露天風呂
展望露天風呂からの眺めは最高です。
特に紅葉時期は、素晴らしいと思います。
温泉質:炭酸水素塩泉(お風呂によって異なります。)
効能:切り傷・火傷・皮膚病・婦人病・貧血症・神経痛