2.プロ意識

 1、作業範囲(作業スペース
)

試験での作業範囲について書いてみます。
試験を受けるときに作業スペースが決められています。
皆さんは、その作業スペース、作業範囲をどのように理解していますか?

試験では作業範囲からはみ出してたりしていると減点される可能性が高いです。
また、作業スペース内で材料を始め道具や切りくずが散乱してると、作業がし難くありませんか?

これを普段の仕事として考えてみてください。
作業スペースは、仕事の作業現場です。

例えば、作業スペースの周りが壁で囲われているとします。
すると、丸棒(鉄管)や材料などがはみ出ていると、隣の家の壁を突き破って壊しているのと同じ事に成ります。

また、屋根だと考えるとします。
すると、スペースから自分がはみ出していると屋根から転落しているのと同じです。
道具や材料がはみ出していると、下の道路を歩いている人の上に、材料や道具を落とす事と同じです。
非常に危険であり、隣に迷惑を掛けた弁償は大きいです。
大きな事故や怪我の元にも成りかねません。
幾ら保険に加入していても足りません。

また、作業範囲内が材料や道具、切りくずが散乱していると作業がしにくいです。
仕舞には材料を踏んでしまいます。
これは製品の出来に大きく影響します。
足跡の付いた製品をお客様に売りますか?
とてもプロの仕事とは思えません。

まず、作業をしながらでも整理整頓を心がけなければいけませんね。
そして作業が終われば、きれいに片付け掃除を行い、作品を提出します。
普段の仕事で言えば、作業現場が散らかっていると、どこでどんな事故が起きるか分かりません。
そして、仕事の終わりには片付けますね。きれいに掃除をしますね。
そしてお客様に製品を引き渡します。

いつも作業現場、工場はきれいに整理整頓が出来ていて、作業のしやすい現場、職場で無ければ成りません。
試験はプロに成る為の試験ですから、その作業スペースで実際の現場で通用するかが験されている訳です。

だから、試験で決められた作業スペースにも深い意味があります。
そこを解ってもらいたいし、そういう意味を実際の仕事で生かせる技能士に成って頂きたいのであり、
また、そう出来なければプロとは言いません。