プロ意識

3.作業時間

次に作業時間の意味を書いて見ます。
作業時間は、1級は4時間30分。(延長30分)5時間。
2級は、4時間。(延長30分)4時間30分。
このように決められています。が!
皆さんはこの作業時間をどのように考えていますか?
単なる試験の作業時間だと思いますか?
これはとんでもない事ですよ。
一つ間違えれば、お客様を失います。

技能検定試験はプロに成る試験です。
合格すればプロの職人の仕事となります。
普段の仕事を思い出してみてください。

この製作時間を、仕事の納期と考えれば解り易いと思います。
請け負った仕事には、いつまで掛かってても良いと言う仕事は有りません。
体外は、納期が決まっています。
或いは、いつまでも掛かっていては儲けに成りません。
そこで納期が決まっているわけです。
その納期に当たるのが試験の製作時間なのです。

一級の技能士の仕事(製作時間)に当てはめてみると、
一つの仕事を、納期は4日と半日で仕上げてくださいと請け負いました。o(^-^)o
それでは、今日から始めます、と受けました。p(^^)q
そして仕事に掛かります。
ところが、思っていたより手間が掛かり、納期に間に合わなくなってしまった。
結果、4日と半日でお客様に引渡しが出来なかった。(>_<)
当然、お客様は怒ります(`´)
「こんな事では頼むのではなかった!(`´)」と怒られます。
しかし、やりかけの仕事です。
お客様も、納得はしませんが最後まで終わらせて欲しい!(`´)
そこで、「後半日の猶予を与えます」という事で、最後まで仕上げる事になります。
「但し!半日の猶予を与える代わりに、時間が経つ毎に値引きして頂きます!」(`´)
というキツイ言葉を受けて、後半日請け負う事になります。
さて、急いで半日で仕上げなければ成りません。
但し、時間が経つにつれてどんどんと値切られていきます。(>_<)
そして半日後、やはり仕上がらなかった(>_<)
そうなると、お客様の怒りも頂点に昇ります。
(`´)
「もういい!(`´) あんたに頼まなきゃ良かった(`´) もう二度と頼まない!(`´)」

と言って、お金も支払ってもらえません。
当然、二度とお客様に成ってはもらえません。
お客様を失うと言う事は信用を失うのと同じです。
ここのところが、プロにとって一番怖いところです。

つまり、納期に納められなかったという事は、プロ失格という事です。
帰って、看板を下ろしてください。

作業時間というのはそう言う意味が入っているのだと思います。
4時間半で出来なければどんどんと減点をされて、5時間経っても出来なければ失格です。
納期(作業時間内)に間に合わせられない職人はプロではありません。
当然試験失格、不合格となり信用も無くなります。

では、どの様にすると時間に間に合わせる事が出来るのか?
それは、普段から段取良く仕事をこなしているか?
この仕事なら、これだけの時間で出来る。という時間配分が出来るか?
いかに自分の時間計画を持っているか?
つまり、周りに振り回されない事、雰囲気に飲まれない事。
お客様が自分の仕事を見ていては、手が振るえて仕事が出来ない。なんて事ではいけません!
自分の腕に自信を持つ事。
それには練習です。
そして、各作業毎の時間配分を自分でしっかり持っている事です。
せめて、製作時間の45分前には出来上がり提出出来る位に備えて欲しいです。
どうしても試験では時間が延びます。
練習で時間ギリギリで何とか出来る。という様では時間オーバーになります。
100点満点の課題を作っても時間で減点されたのでは勿体無いです。

時間内に出来なければ、帰って看板を下ろす!
それ位の覚悟で頑張ってください。p(^^)q