【38〜47】頑張れ!岸和田競輪
【38=平成20年3月17日(月曜)】
 昭和23年に住の江競輪が始まったが、24年の春、「第3回住の江競輪」が開催中に、大阪府は大阪世論調査研究所に依頼して競輪の宣伝を含めて調査を実施した。内容は競輪のもつ意義と将来の普及性に鑑み、その宣伝を兼ねて諸制度に対する意見などであった。
 調査地域(大阪市内全域、衛星都市9市) @商業地区=北区、西区、東区、浪速区、南区  A工業地区=西淀川区、大淀区、福島区、此花区、港区、生野区、大正区、西成区  B住宅地区=旭区、城東区、福島区、東成区、住吉区、阿倍野区、天王寺区  C農業地区=東住吉区、東淀川区  D衛星都市=堺、布施、岸和田、豊中、吹田、泉大津、貝塚、守口、泉佐野

 調査見本数1000(調査見本の決定)1000の調査見本を次の4地区並びに衛星都市の人口比(昭和22年国勢調査集計表による)により按分、さらに職業別、性別、年齢別人口比に層化して見本を割り当てた。調査票の前半は回答案として回収し、後半は競輪についての常識を簡単に解説した「競輪の知識」とポスターを掲載。これを切り取り線から切断して被調査対象者に手渡すことによって宣伝普及の一方法とした。
 ◆質問と調査結果◆
 ―第1問―競輪は自転車の振興並びに府財政の収入増加のもとに行われますが、その動機についてどうお考えですか。
 全般的には別段悪くない33・5%、やむを得ない22・4%、その動機として賛成できぬ7・3%、別段どうだってかまわない36・8%。職業別では給料生活者や自由業、学生等に別段悪くないという者が多く、主婦は半数以上がどうでもよいという傾向を示していた。
 ―第2問―車券は100円ですが、これについてどうお考えですか。
 全般的には100円を希望しているもの60・5%で最も多く、わからないが20・3%、もっと下げるほうがよい10・3%。
 ―第3問―あなたは競輪が行われるということを何によって知りましたか。
 全般的にはポスター38・8%、新聞広告26・5%、ラジオ9・8%、看板5・8%、懸垂幕1・4%、わからない17・7%。市内や衛星都市、職業別に見ても変わらないが、農業のみ新聞で見た者がやや多かった。
《【39】に続く》

【39=平成20年3月21日(金曜)】
 ―第4問―競輪は現在、大阪では住の江一カ所で行われていますが、これをどうお考えですか。
 全般的には分からないが65・6%を占めているが、もう一つぐらい増設してほしいというものが17・7%、住の江だけで十分というのが16・7%。
 ―第5問―あなたは競輪と競馬とどちらがお好きですか。
 全般的には分からないが70・1%で、どちらも興味がない、あるいはどちらとも見てないから意見がないというものを包含しているが、総体的には競馬を好む28・6%、競輪を好む8・4%。
 ―第6問―あなたは競輪に行かれたことがありますか。
 全般的には行ったことがないが80・4%で圧倒的多数を示している。これを職業別に見ると、行ったことのあるものは工業34・5%、自由業33・4%、商業28・8%、給料生活者23・6%、主婦6・9%、学生なし、となっている。
 ―第7問―第3回大阪競輪は3月中旬、住の江競輪において行われますが御存知ですか。
 全般的には知っているもの22・0%、知らないもの78・0%となり、知らないものの方が遙かに多い。職業別では、知っている者は自由業42・4%、商業36・2%、工業34・5%、給料生活者33・2%、学生、無職、農業、主婦の順となっている。
 ―第8問―車券の場外発売を希望されますか。
 希望する8・7%、希望しない3・6%、どうでもよい87・7%となり、一般的に無関心である。
 この世論調査は大阪で競輪を開催して2ヶ月目に実施されたもので、競輪が何であるかを知らない人が多かったときのものであり、極めて興味深いものだった。

【40=平成20年3月22日(土曜)】
 大阪府下の競輪が5年目を迎えた昭和27年5月、競輪場も大阪(住の江)、中央、岸和田、豊中の4つに増え、大阪府自転車振興会では競輪ファンの職業、年齢、学歴などを4競輪場ごとに調査を行った。そのデーターを各種運営の基礎資料とした。
 ◆職業◆
 会社員37・6% 工員16・7% 商業13・9% 公務員5・1% 自由業3・4%
 職 人 5・5% 労務者5・5% 農業1・0% 無職 8・7% 不明 3・9%
 ◆学歴◆
 大学卒18・7% 中学卒44・8% 小学卒26・6% 不明9・9%
 ◆年齢別◆
 20代28・1%  30代32・9%  40代22・7%  50代9・9%
 60代 1・9%  不明1・4%  
 女子3・1%
 統計によると職業では会社員、工員、商業が圧倒的に多い。学歴では中学卒が約半数に近い。年齢では30歳代を中心に分布され、この当時すでに女子が3%を占めているのは面白い現象だ。
 現在では考えられない年齢層の分布だが、当時に競輪を覚えた方が、今でも競輪を支えているのは、間違いのない事実だ。場外発売所のサテライトとか、本場にも、熱心に足を運ぶのは高齢者が殆ど。若い選手の特徴などをテレビで覚え、慣れないマークシートに記入しながら応援する姿は、涙ぐましい努力のたまものだ。

【41=平成20年3月24日(月曜)】
 昭和29年の9月には、自転車振興会連合会が、競輪ファンがどんなサービスを希望しているか、施設などにどんな意見を持っているか、実態調査をした。大阪中央競輪場で行った実態調査はサービスや場内施設に大いに役立ち、改善や改革がなされた。
 調査対象は入場人員10876名中、712名(6・5%=男子702名、女子10名)で、入口、スタンド、その他場内のファンに面接して調査した
@ ファンサービスについて
 ◆交通機関のサービスはいかがですか=「一般的に良い」が過半数を占め、主要駅からのバスは無料にすべき(往復とも)が続いており、「非常に不親切だ」は僅か3・4%。
 ◆早朝入場者のサービスについていかがですか=「くじ付き入場券がよい」が最も多く「必要ない」次いで、粗品、軽食の順になっている(軽食サービスがよい14・7%、一般的によい53・8%、主要駅よりのバスは無料にすべき26・5%、交通サービスステーションを設けよ7・6%、非常に不親切だ3・4%、回答なし8・7%、くじ付き入場券がよい27・4%、粗品がよい16・4%、必要ない26・7%、回答なし14・8%)
 ◆あなたの行かれる競輪場で何処が一番サービスがよいですか=人気については中央―豊中―大阪(住の江)―岸和田の順。競輪場の中で「中央」は「入場料の引き下げ。入場券付き地下鉄乗車券の割引、無料バスの運転、ラッキーカード、投票所払戻所の有蓋通路の設備」等を実施しており、他は無料バスの運転(豊中はこのほか勝者記名投票を年2回位)を実施している。(中央36・8%、豊中19・7%、大阪5・6%、岸和田4・7%、その他16・6%、回答なし10・9%)
A執務員の態度について
 ◆執務員の態度は「親切だ」が最も多く「普通」と合わせると過半数に当たり、大体好評だ。(親切だ33・9%、不親切だ26・1%、普通23・0%、回答なし17・0%)

【42=平成20年3月25日(火曜)】
B場内施設について
 ◆スタンドについていかがですか=「充分だ」と「屋根を設けよ」との意見がほとんど同数であるが「非常に悪い」は40・0%で大体において好評。(充分だ38・1%、座席を増やせ16・3%、屋根を設けよ33・1%、非常に悪い40・0%、回答なし8・5%)
 ◆食堂、売店の設備についていかがですか=「公営食堂を設置すべきだ」が最も多く「完備しているが不衛生」「高くてまずい」がやや同数でこれに続いていたが、「非常に悪い」は7・5%だった。(完備している11・5%、完備しているが不衛生だ21・7%、非常に悪い7・5%、公営食堂を設置すべきだ28・8%、高くてまずい20・8%、回答なし9・7%)
 ◆休憩所はいかがですか=非常によい23・9%、休憩所の施設は悪い27・9%、休憩所に緑地帯を設けよ33・1%、回答なし24・5%
 ◆湯茶接待所はいかがですか=「少ない」との意見も多いが「この程度でいい」「完備している」を合わせると約半数になっており、若干増加すれば完全といえよう。(完備している14・6%、この程度でよい31・6%、不衛生だ10・4%、少ない34・3%、回答なし9・1%)
Cその他について
 その他として「子供遊園地、ファンサービスセンターを設けよ」の意見を聴取したところ、他の競輪場同様関心が無く、「子供遊園地」については反対の意見も相当あった。(子供遊園地を設けよ7・4%、ファンサービスセンターを設けよ9・1%、回答なし83・5%)
以上
 今は家族連れやカップルが来場しやすいような環境作りをしているが、当初は殺伐とした“賭博場”そのものだったのだ。先輩に聞いた話では、休日に子供孝行のため「動物園へ行ってくる」と言って家を出たが、帰宅後に子供が「お馬さんしかいなかったよ」と告白するのだから、競馬場へ連れていったのはバレバレだった。それでも夫人に睨まれるだけで済んだらしいが、競輪場だったら離婚問題にまで発展しかねなかったとか。そんな時代背景では競輪場へ足を運ぶのも一攫千金を夢見るファンだけだった。

【43=平成20年3月26日(水曜)】
 大阪府自転車振興会では、よりよき競輪の運営を目指し、あらゆる施策の面に総力をあげて研究検討を続けてきた。そんななかでファンに伝達する宣伝機関の合理性を知ると共に、交通機関やファンの分布を把握するため昭和31年11月16日から19日までの4日間に渡って大阪中央競輪場で世論調査を実施した。この調査の結果を踏まえて“愛される大衆競輪”の実現への指針とした。
 サンプル作成の基本を建てるのに、大阪中央競輪場での年間開催64日間、入場64万人、一日平均入場者1万人と計算して、4日間4万人、この基本数字の37分の1の縮図を作り、1159名を調査対象とした。調査は大阪市大、学大の女子学生10名と振興会職員2名、計12名をもって行い、4日間毎日、午前10時半から閉門に至る間、37名に1名の割で面接質問を行った。
 質問形式ののなかで面接法は、記入法、郵送法と比べて、一番、信憑性が高い。しかも、この調査は入場者の37人目の1人をランダム(無作為)抽出法でとらえ、面接質問をしているので中央競輪場年間64万人入場者を代表するもので正確度は高く、学問的には誤差5%前後と見て差し支えなかった。
 4日間の調査対象人員は総入場者42、938名中1159名(2・6%)で男子1091名、女子68名。回答者は男子1044名、女子59名、回答拒否76名(男子76名、女子9名)。
《調査事項と回答》
 ◆あなたは今日競輪のあることを何でお知りになりましたか。
 @新聞49・7%Aその他12・4%Bポスター9・4%C立て看板8・0%Dラジオ6・9%E車内広告4・8%F人の話3・8%G回答なし7・3%
 競輪開催日や競輪場を知る機関は新聞が約半数を占め絶対的である。新聞内容は把握できなかったが、部分的判断ではスポーツ紙が多数を占めている。A位の「その他」は質問対象にない招待券や競輪そのものを日ごろからよく知っている者だった。
 ◆こちらへおいでになるのにどんな交通機関を利用なさいましたか。
 @地下鉄35・5%A国鉄(阪和)32・4%Bその他18・3%Cバス6・4%D近鉄3・9%E市電3・1%F京阪神2・4%G南海2・1%H阪神1・3%I京阪0・9%J回答なし7・3%
 「その他」は徒歩、自転車、自動車でやってくる人達で、各方面から郊外電車に乗って開催ごとに340〜350名が集まってくる。
《【44】へ続く》

【44=平成20年3月27日(木曜)】
 ◆今日は駅前から競輪場まで無料バスを利用されましたか。
 利用した43・3%、利用しない49・4%、回答なし7・3%
 ◆あなたのお住まいはどちらですか。
 @大阪市内68・5%A府下14・5%B兵庫県5・2%C奈良県1・3%Dその他1・3%E京都府1・1%F和歌山県0・8%G回答なし7・3%
 府下居住者では布施、堺が多い。
 ◆あなたの職業をお聞かせください。
 @商工サービス業29・8%A事務職21・9%B労務職21・2%C無職14・9%D農林漁業2・7%E自由業管理職2・2%F回答なし7・3%
 注目すべきは無職が相当数現れていることや、社会問題と結びつく要素を含むグループと思われる。
 ◆あなたの年齢はおいくつですか
 @30〜39歳=24・5%A40〜49歳=22・2%B50〜59歳=20・0%C20〜29歳17・0%D60歳以上=8・6%E20歳以下=0・4%F回答なし=7・3%
 30歳代から50歳代が大部分を占めている。20歳代の青年層が予期したよりも少ないことは、個人的経済の面から頷け、競輪の健全性が立証されている反面、スポーツ性を強調する現代において関心の薄い点は今後の施策に検討を要すべき問題である。
 ◆総合的な傾向判断=宣伝の重点を新聞に集中すること
 ☆交通機関の宣伝サービスを地下鉄、国鉄(阪和)に中心を置くこと=ただし中央競輪の場合
 ☆無料バスは数字の上では約半数に近いが交通連絡の上から絶対必要である
 ☆ファンの分布図は市内が中心であり、府下がこれに次いでいるから新聞、その他の宣伝の重点を市内、府下に集中する
 ☆ファンの職場は商工、事務、労務という大衆が基礎であることが明瞭となった。宣伝なども対策をここに置くべきである
 ☆ファンの年齢は壮年層が大部分であるから、この年代を目標にすべての宣伝企画を指向させること
 ☆中央競輪場は想像していたよりも女性ファンが多く、4日間で約2600人入場している。競輪の将来のために十分検討されるべきである。

【45=平成20年4月1日(火曜)】
 大阪府自転車振興会では、昭和31年1月4日午後6時30分から25分間にわたり新日本放送を通じて、プロスポーツ界の30年度チャンピオン花形5名を集めた放談会を放送した。
 この放送は兵庫、京都両振興会賛同のもとにプロスポーツファンのために新春の贈り物とした。題して「チャンピオン初姿」。出席メンバーは日本一の豪華版だ。
 松本勝明(昭和29年、30年度全国争覇競輪覇者)
 金子繁治(東洋フェザー級チャンピオン)
 別所毅彦(昭和30年度日本シリーズ最高殊勲選手)
 力道山(プロレス、アジア選手権保持者)
 千代ノ山(横綱、昭和30年度春場所優勝者)
 司会はラジオファンおなじみのブーちゃんこと市村俊幸、オブザーバーに日刊スポーツ編集長の春山泰雄氏、以上の豪華な顔ぶれに、関西ファンは新春の宵のひとときをチャンピオン連中の愉快な話題に楽しく過ごすことができた。
 放送の後にコマーシャル・メッセージとして競輪のあり方、売上の使途及び京阪神地区開催の案内などが織り込まれ振興会設立以来のヒットとして各方面に大きな話題を提供した。放送内容は1956年の新しい年へ大きく踏み出したプロスポーツ界のチャンピオン5人男を集めての放談会だけに興味があり、各人各様の正月予定、酒の話し、プロレス人生観、カケとスポーツ、ファンレター、ジンクスの話しなど、巧みなブーちゃんの司会で明るく颯爽とした雰囲気が漂っていた。
《【46】に続く》

【46=平成20年4月7日(月曜)】
  ☆「チャンピオン初姿」=話題の主な内容
 ◆各人の正月予定=力道山は東京湾にカモ撃ち。松本競輪王は2日から後楽園に出場なので休めない
 ◆お酒の話し=正月休みは10日ぐらいまでで、その後は酒を止めてトレーニングに備えなければならぬと嘆く別所投手
 ◆プロレスと人生観=選手なりなんなり攻められているときは、その攻められている手に力を入れればかえって痛い、攻められたときは力を抜いて次の攻撃に備えるべし、と力道山。それにブーちゃんも大いに同感。“人生もすべからくそのごとし、悪いときには焦らずにじっと息を抜いて耐えることですね”とスポーツから人生哲学にまで花が咲く
 ◆カケとスポーツ=マニラではフィリピン人の殆ど全部が金子にカケていたので、金子が勝ったときはフィリピン側の負けたことよりも金子の勝ったことによって得る自分の賭け金に観衆が歓呼の声を上げた
 ◆ファンレター=近ごろめっきり女学生のファンが増えたと別所。力道山は小学生のレターが多い。金子選手は真剣な激励び手紙が多い
 ◆ジンクス=負けた道は二度と通らないという別所投手。@とG、BとEなら必ず勝つという松本選手。ジンクスも空手チョップで打ち破るという力道山。このほか5人の各選手とも31年こそは、さらに飛躍、それぞれのスポーツ界のために最善を尽くしたいと固い決意のほどを示していた。

【47=平成20年4月8日(火曜)】
 昭和32年の初春は、元日から6日間、中央競輪場で豪華レースを展開、引き続き岸和田、住の江でも年頭を飾る競輪を開催した。いずれもファンが多く詰めかけ好スタートを切った。
 正月レースに呼応して大阪自転車振興会、兵庫自転車振興会が関西の不安に“お年玉”として、1月3日午前8時からのレースガイドに引き続き、10分間「お年玉競輪音楽」をNJB新日本放送を通じて放送した。各家庭では卓を囲む人々、コタツを囲む人々らが、団らんの一時に心温まる贈り物として大好評を博した。
 放送内容は演奏・浜口庫之助とアクロバーノ、そして「アフロキューバン、シズターズ」の一団、曲目は競輪の鐘についで「競輪マンボ」「闘牛師マンボ」、それに浜口庫之助お得意の「16トーンズ」、おしまいに「明朗競輪の歌」をマンボ調に編曲して、この4曲をメドレーで放送した。
 そして競輪の社会的役割を簡単にわかりやすく解説。
 「競輪は輸出のホープ自転車産業を育てる上に役立ってまいりましたが、この他に競輪は、あなたの生活とどんな関係にあるのでしょうか、それはあなたの御子達にガラスの破れていない温かい教室を、病気のお友達には設備のゆきとどいた病院を、そしてあなたには長靴の要らない道路を、衛生的なお住まいを、と、今までに360億円に上る額があなたの街を明るく、美しく、住みよい所とするために使われてまいりました」
 この放送は従来行われてきたマンネリズムのものと異なり、いまや若き世代の寵児となっているマンボ調による競輪の美しさ、楽しさを音楽を通じて送られたことと、競輪の社会的使命なり、役割が子どもたちにもりかいできるような平易な、くだけた言葉で表現されていたことが特徴であり、お正月の家庭団らんの頂点ともいうべき3日の朝、ゴールデンタイムを背景にしている点で、宣伝効果は100パーセントであった。
 当時の大阪自転車振興会は、競輪を世間に認知してもらえるように、あらゆる努力をしていたのがよく分かる。売上の低迷が続く昨今の競輪界に、どうすれば浮上するのか、を、教えてくれているような気がする。