城崎の石仏 【兵庫県・城崎群】  2003.8.24


 久しぶりに城崎へ行くことになり、ネット検索で宿泊先を予約。当館は城崎一の歴史を誇る温泉旅館とか。JR城崎駅に11時過ぎに到着。時間が十分あるので城崎温泉の裏山、8世紀中ごろ道智上人が大願を発した温泉寺のある大師山(231m)に登ることにした。途中雲行きがおかしくなり稲光が走った。いくつかの石仏にめぐり合いようやく山上に到着。大師山山上は激しい雷雨。下りはロープウェイと決めていたので、安全のためストップしたロープウェイを待つこと一時間余り、しばらく山上から城崎の街を眺めていた。   

 旅館に着いたころは天気もすっかり良くなり先ずは外湯めぐり、一の湯・まんだら湯・鴻の湯・・・、夕食後は柳並木と大谷川の通りに面した部屋から、夜の城崎の風情を楽しんだ。

 翌日は石仏を求めて 来日山登山である。登山の前に近くの玄武洞観光をすることになった。玄武洞は人が玄武岩を採掘した跡だが、見事な六角形の柱状摂理と人のなす業の偉大さに感動した。

 来日山(567m)は城崎でもっとも高い山とあって山頂はNTT・DDI・NHKなどのアンテナが林立する但馬地方の無線の中継基地。又、この地方の伝説や市歌・校歌にも登場し豊岡市民に愛されている山である。低い山であるが一気に登るとかなりキツイが、山頂まで一定の間隔に置かれたお地蔵さんが道案内をしてくれる。ほとんどの石仏が日本海の厳しい環境にさらされて風化が激しくお顔を拝見しにくいが、地元の人々の信仰の山であったことが伺える。山頂は360度の展望、北に日本海、南は但馬の山々、眼下には円山川が悠然と流れ豊岡盆地が開ける。秋には条件が合えば雲海が見られるとか、その季節にまた登りたい。