X“自家中毒”(アセトン血性嘔吐症)
【どんな病気なの?】
嘔吐を繰り返す病気です。 |
【原因は?】
原因は不明ですが、感染症や疲労、寝不足などがきっかけとなり、おこります。食事を取らない(取れない)状態が続いてブドウ糖が足りなくなるとおこりやすくなります。嘔吐により、糖分が摂取できず病状はさらに悪化していきます。 |
ただし、この病気を診断するためには他の嘔吐するような病気と区別することが大切です。初期には他の病気と気づかれにくい場合もあり、経過の中で総合的に判断されます。
【どんな検査があるの?】
尿検査をします。 |
尿にアセトンという物質が陽性となります。
【どのように治すの?】
糖分の含んだ飲み物を少しずつ補給します。それでも吐くようなときはブドウ糖の点滴をします。 |
【家で気をつけることは何?】
何回も繰り返す場合には、疲れ、寝不足がきっかけとなりますので、規則正しい生活を心がけましょう。 |
【水分は何をどのようにとればいいの?】
量は「少しずつ」が原則です。一度に飲むとせっかく飲んだものをはいてしまいます。いろいろな種類のものを交替で飲むのが好ましいです。 |
スプーンで少しずつから始めましょう。はかなければ徐々に1回の量を増やし、30分くらいあけながら与えます。また、お茶ばかりでは体の塩分が不足しますし、甘い飲み物(スポーツドリンクも!)ばかりでは腸に刺激となります。医療用イオン飲料があります(病院や薬局にあります)。
【どのくらいで治るの?】
通常、嘔吐は半日で落ち着き、元気になります。ただし、1日以上続く場合は点滴を続けなくてはならず、入院が必要となります。 |