N 麻疹(はしか)
【どんな病気なの?】
発熱があり、赤くて小さなぶつぶつがからだや手足にでる病気です。 咳もでて、だんだんひどくなってきます。 |
・発病時には発熱、咳、鼻水、目やになど風邪の症状しかみられません。この時点では麻疹と診断するのがむずかしい状態です。
・その後1度解熱し、再び高熱とともにぶつぶつがでます。くびの後ろから下へと下がって出てきます。4−5日高熱が続き解熱します。ぶつぶつはうす茶色になり、だんだんうすくなっていきます。
【原因は?】
麻疹ウイルスによるものです。 |
ウイルスは電子顕微鏡でないと見えない非常に小さな病原体です。感染して10日前後の潜伏期の後に症状がでます。非常に感染力が強く、空気感染で伝染します。
【どのように治すの?】
自然に治るので特別な治療法はありません。一般的な発熱の対処をしながら様子をみます。 |
【入浴はいつから?】
熱がなく元気になれば入浴は可能です。 |
【一度かかればもうかからないの?】
2度とかかりません。 |
【家で気をつけることは何?】
発熱している間は脱水症にならないように水分補給を心がけましょう。麻疹はとても重い病気で、抵抗力も弱り、肺炎・中耳炎になったり、まれに脳炎にもなる目が離せない病気です。様子がおかしい時は再診してください。 |
【予防法は?】
予防接種は最も重要です。1歳になったらすぐに受けましょう。 |
周囲に流行があれば1歳未満でも予防接種は可能です。ただし、任意接種となり、1歳過ぎたら新たに受け直す必要があります。先生に相談してください。予防接種を受けていないで接触した場合にはガンマグロブリンを筋肉注射すると防ぐ(あるいは軽く済む)ことができます。
とにかく麻疹は重症となりますので、かかる前に予防接種を受けるようにしましょう。 |