E インフルエンザ

【どんな病気なの?】

3940℃の高熱が突然出ます。その後に咳や鼻水の症状がでてきます。からだのだるさや手足節々の痛みや下痢、吐き気などおなかの症状を伴うこともあります。

症状に個人差はありますが熱は5日〜1週間続く場合があります。高熱によりうなされる場合(熱せんもう)があります。微熱と軽い風邪症状で終わる場合もあります。一度解熱した後に再発熱することがありますが、それもまもなく下がります。

【原因は?】

ウイルスによるものです。

インフルエンザウイルスよるもので、飛まつ感染によりうつります。インフルエンザウイルスにはA、B、Cの3つの型がありますが、多くはA型とB型です。ウイルスは変異を起こし易く、A型、B型のなかでもそれぞれいろいろの型があります。(例えばA型ではソ連型、香港型など)

【検査は?】

鼻から綿棒でぬぐって調べる迅速検査があります。

発熱後すぐでは反応が弱いため、陰性とでてしまうことがあります。その場合には時間をおいてもう一度検査しなおすか、あるいは最初から半日から1日おいて検査をするようにします。

【どのように治すの?】

自然に自分の免疫力で治る病気で、一般的な発熱の対処をしながら様子をみれます。抗ウイルス剤があり、その使用により早く治りますが、実際には平均して解熱が1日早くなるという程度です。

咳や鼻水のある場合にはそのお薬が処方されます。細菌の感染合併している心配がある場合には抗生物質が処方されることもあります。

【家で気をつけることは何?】

発熱している間は脱水症にならないように水分補給を心がけましょう。次の場合にはもう一度受診してください。

1)高熱が続き脱水症の心配がある場合

2)元気がなく様子がおかしいと感じる場合

インフルエンザの合併症として最も注意が必要なのはその頻度はまれですが、インフルエンザ脳症です。症状としては、意識がはっきりしない、言動がおかしい、けいれんがとまらないといった症状が多くは発熱から1日以内に出現します。高熱による「熱せんもう」でもおかしい言動がみられますが、一時的でもとにもどります。脳症の場合には症状が刻々と進行していきます。

【登園・登校はいつから?】

熱が下がって2日間はお休みとなります。

【一度かかればもうかからないの?】

同じ型のウイルスにはしばらくかかりませんが、別の型が流行すればそれにかかる可能性があります。

【予防するには?】

予防接種があります。また、手洗い・うがい、外出時のマスクで感染を防ぐとともに早寝早起きなど健康に気をつけて、免疫力を落とさない様にしましょう。

13歳未満では2回予防接種を受けます。毎年流行の型がちがうために、ワクチンの中身もかわり、毎年接種しないと効果はありません。免疫には個人差があり予防接種を受けてもかかる場合があります。