D ヘルパンギーナ

【どんな病気なの?】

38−40℃の熱が出る病気で、夏に流行する夏かぜの仲間です。のどの奥のいわゆる「のどちんこ」の周囲にぶつぶつができます。

小さい子の間で流行し、熱は23日続きます。           

口に手を入れて泣くなどのどをいたがる様子が

みられることもあります。固形のものを食べると

いたいので食事が進まないこともあります。

【原因は?】

ウイルスによるものでうつります。

ウイルスは電子顕微鏡でないと見えない非常に小さな病原体です。コクサッキーウイルスやエコーウイルスというウイルスにより引き起こされます。それぞれにいろいろな型があります(たとえばコクサッキーウイルスにはAとBがあり、さらにAには4,5,6型などいろいろな型に分かれます)。

【どのように治すの?】

自然に治るので特別な治療法はありません。数日の経過で治ります。

【家で気をつけることは何?】

1)のどの痛みがひどく、食べられない場合は無理にとる必要はありません。ただし、水分補給はこまめにしてください。

2)食べられる場合でも刺激のあるもの(熱いもの、塩味、酸味の強いもの)は控えましょう。

3)熱がなく、元気ならば入浴は可能です。

【ひどくなることはあるの?】

水分が取れないと脱水症になってきます。その場合には点滴治療が必要です。

高い熱が4日以上続く場合には別の病気の可能性もあります。その場合にはもう一度受診して下さい。

【学校や幼稚園・保育所は?】

熱が下がって元気になるまでお休みしましょう。

【一度かかればもうかからないの?】

原因ウイルスは何種類かあり、一つのウイルスにかかっても別の種類のウイルスにはかかる可能性があり、2度以上かかる可能性があります。

大人でもかかりますが、多くは軽いのどの痛みだけで終わります。