B 咽頭結膜熱(プール熱)

【どんな病気なの?】

3940℃の高い熱が4−5日続き、のどの痛みや目の充血・目やにをともなう病気です。おなかが痛くなったり下痢をしたりすることもあります。

俗にプール熱といわれています。プールでうつるからそのような名前になりましたが、塩素消毒されているプールではうつりません。多くはプール以外の集団生活の中で直接の接触感染で広がっていきます。のどが赤く、へんとう腺がはれて膿(うみ)がつくこともあります。結膜炎がひどいとまぶしがったりします。

【原因は?】

ウイルスによるものです。

アデノウイルスよるものです。アデノウイルスには1−49型までありますが、咽頭結膜熱の症状を起こす代表が3型と7型です。

【検査は?】

のどから綿棒でぬぐって調べる迅速検査があります。

ただし、検出率は70%であり、陽性と出れば診断できますが、検査で出ないからといって違うとはいきれません。高熱が続く場合には細菌感染症と区別するために血液検査を行いますが、アデノウイルス感染症でも白血球や炎症の値(CRP)が高い場合があり、その場合には区別しにくくなりますが、臨床症状とあわせて診断が進められます。

【どのように治すの?】

自然に治るので特別な治療法はありません。一般的な発熱の対処をしながら様子をみます。

細菌の感染合併している心配がある場合には抗生物質の飲み薬や目薬が処方されることもあります。

【家で気をつけることは何?】

発熱している間は脱水症にならないように水分補給を心がけましょう。次の場合にはもう一度受診してください。

1)高熱が続き脱水症の心配がある場合

2)元気がなく様子がおかしいと感じる場合

【入浴はいつから?】

熱が下がって元気がよければ入浴しても大丈夫です。

【一度かかればもうかからないの?】

原因ウイルスは何種類もあり、何度でもかかります。