塔ノ岳 政次郎尾根→天神尾根
2014年4月26日〜27日

本当に久しぶりに大倉に来ました。30年位経っているかな。丹沢、特にこの水無川周辺に通い詰めたのは18歳から20歳過ぎまでの数年間。数十回は訪れて沢登りを楽しんでいたものでした。

今日は戸沢出合まで歩くだけなので、渋沢駅で買ったお弁当をゆっくりと楽しみます。ビールも昼間から飲んでしまいます。

風の大橋を渡ると遠回りなので、昔使っていた、大倉尾根の登り口から右下に下り、滝沢園を抜ける道から戸川林道に登りました。水無川左岸の砂利道をゆっくりと歩いていきます。

新茅ノ沢出合よりはだいぶ下にある新茅荘は、シャッターが降りていて誰もいないようです。

大倉から1時間半かけて、14:15作治小屋前に到着。戸は開いていましたが、営業はしていないようです。

駐車場には10台ほどの車が停まっていましたが、テントはまだ一張りもなく、日帰りらしい家族やグループがいるだけでした。

さっそく良い場所を選んでテントを設営。ビールとワインを沢水でよく冷やしてから、午後の宴会を始めます。この後少し離れたところに、大きなティピー型のテントを張ったグループなどが来ましたが、特に騒がしいこともなく、静かな時間を楽しめました。この夜、テントを出て夜空を見上げると、驚くほど大きな北斗七星が輝いていました。

翌朝6:00、軽荷で出発。政次郎尾根を登り始めます。登り口の道標の誤字を覆っていた紙は剥がれ「正」と書かれていました。

急な桧林の道をゆっくりと息を乱さないように登って行きます。この写真は400mほど登って傾斜が少し緩んだ地点、標高1000m付近。

やがて大倉尾根の向こうに富士山が姿を現しました。春のこの時期にしては、とてもよく見えています。

その右手、塔ノ岳頂上には尊仏山荘も見えています。

7:40 表尾根に着きました。そのまま新大日に向けて歩き続けます。

少し霞んだ箱根方面。高い峰が金時山でしょうか。

あちこちにアセビ(馬酔木)が花を咲かせています。

塔ノ岳が少しずつ近づいてきます。小屋もはっきりと見え始めました。

連休だというのに新大日小屋は扉が閉まっています。ここで少し休憩。

ここの標高は1340m。テン場から750m登って来た。今日は良いペースを作れたのか足がとても軽い。

木ノ又大日を過ぎたあたりから戸沢出合を見下ろす。我々のテントも確認できる。

9:00 塔ノ岳山頂に到着。懐かしい尊仏小屋。建物はきれいなものに変わっていた。

雄大な裾野を広げた富士山。

山頂標識、富士山と並んで記念に1枚。

オコジョも撮ってもらいました。
9:20 大倉尾根に向かって下山を始めます。

時間がまだ早いので大倉尾根は登って来る人が一杯です。こちらは下りなのですれ違いで止まることが多かったのですが、登りの人の殆どが延々と続く階段に負けそうな顔をしています。やがて花立山荘。多くの人が休んでいます。それにしても通称「馬鹿尾根」のこの尾根を登る人がこんなに多いとはちょっとした驚きでした。

花立から少し下った天神尾根への分岐を10:20通過。途端に周りには誰もいなくなった。林の中の急な下りはかなり荒れている。階段の丸太も浮いたりずれたりしているものが殆どで、覚悟はしていたもののとても歩きにくい。

これが噂の丸太4本の段。横向きでないと、とても降りられません。

足の裏がジンジンとしてきたころ、やっと登山口に下り着きました。11:30でした。

20歳の頃、随分とお世話になった戸沢バンガロー。建物の配置は記憶にあるものとほぼ同じに感じられたが閉まっていて誰もいない。あの頃18歳くらいの娘さんと小学生の息子が週末に手伝いに来ていて仲良くしてもらったのがとても懐かしく思い出される。あの息子がおばちゃんの後を継いでいるのかな・・・・・

時間に余裕があったので、テントの脇にテントマットを敷いて仰向けに寝て、空を見上げてまったりとしました。涼しい風が頬を過ぎていきます。山ではこんな時間が一番幸せを感じさせてくれるようです。あとは大倉で蕎麦でも食べたいな。(混んでて駄目でした。)