この後、城山で昼食をとる。そして景信山に向かって歩き始めるためまずトイレに行き、いざ歩き出そうとしたときOh my God!
持病のしゃくが(ではなくて持病の頻脈が)始まってしまった。<持病のしゃく>を知っている人も今は少ないだろうな・・ ともあれこれが始まると脈が2倍近く早く打つようになる。すぐに命に係わるわけではないので特に心配はない。しかし心拍数は多くなるのだが、ストロークが小さくなるので血流が悪くなり、体に酸素が行き渡らなくなるようでちょっとした登りでも非常に苦しくなる。始まるのも突然だが、終わるのも突然で、治まってしまえば、嘘のように体調が戻る。ただいつ治まるかはその時による。すぐ終わるときもあれば、結構長く続くときもある。山でなったことはほとんど無いのだが、若い時に前穂高岳で岩登りを終えた後、吊り尾根の途中で始まったことがあり、奥穂まで登ってザイテンを涸沢BCまで下りたことがあったが、その時は苦しかった。 |
そんな訳でここで治まるの待つため、草の上に横たわっていたのだが、しばらく経っても一向に治まらず、やむなくコースを変更してエスケープに設定してあった小仏BSに下山することにした。同行のJ君には申し訳なかったが、致し方ないので容赦していただくことにした。登りと違って下りはそれ程きつくはないので普通の速度で下りていける。よく山では下りのほうがきついと言うが、それは登りで体力を使いすぎた結果だったり、ひざを痛めたりした結果であり、本来は下りのほうが体力的にははるかに楽であるということが実感できた。と言っても筋肉に供給される酸素量が絶対的に不足するので、組織が悲鳴を上げそうなのを実感しながらの下山だった。小仏BSに近づくと出発時刻を過ぎそうなバスの運転手さんが、我々の姿を見て「おーいもう出るよ!」と親切に呼んでくれた。実はこの早足が一番きつかったのだが。このきつさも高尾駅から乗ったJRの車内でフッと治まり、元のオコジョにあっけらかんと戻りました。途中下山は実に残念でしたが、まずはめでたしめでたしでした。そんな訳で途中からの写真は一切有りません。 |