房総 梨沢
2014年3月12日

 梨沢公民館に車を停めさせてもらい、9:47、案内板にしたがって車道を歩き始める。

 立派な案内板も各所に立てられていた。

 素掘りのトンネルを抜けて行く。周りには誰もいない。静かだ。

 しばらく行き、案内に沿って左に降りて行くと入渓点。明るい河原に降り立つ。

 傾斜の緩い河原を進むと所々倒れた木が行く手をふさぐ。越えたりくぐったり結構大変。

 水は思っていたよりずっときれいで気持ちがいい。右に左にと何度も流れを渡り、山靴で歩ける所を探しながら進んで行く。沢靴でどんどん行くより、ルートを考えながら靴を濡らさずに進んで行く作業がとても楽しい。

 石を飛んだり、側壁をへつったりしながら進むと、先がゴルジュ帯になっていた。

 その先に現れた真黒な大滝。階段状と言われている左を登るのだが、階段というほどスタンスは広くは無い。今日入渓しているのはオコジョ1人だけのようなので、慎重に登ることにする。しかし思ったほど滑りやすくはないので難しくはなかった。10:43 通過。

しばらく歩いた先にあるこの淵が左右どちらもへつれない。靴を脱ごうかとも思ったが、深さも腿位まではありそうでやっかいそう。結局、左(右岸)を巻くことにしたが、ザレた壁でスタンスがしっかりせず、結構嫌な感じだった。先の下りには古いトラロープが有ったが、そちらはあまり必要が無いかな。

 ゴルジュがしばらく続く。河原のあちこちに猪が掘った跡が有る。

 滑を気持ちよく登っていく。

 現れた七つ釜の手前は倒木で埋まっていて越えるのが大変だった。
11:35 通過。

 殆ど平らな河原と。

 緩い滑が続く。高度を稼げないので、ここからが長かった。

 堰堤に到着。

 ここもはっきりとした巻き道が無い。右のもろい急斜面を登っていく。

 堰堤の上は明るく広い平坦地。踏跡がハッキリしないので適当に進んで行ったが、探した踏跡は良く見れば全て猪のもの。上は腰の高さで木が覆っていて、人は通れないけもの道ばかりになってしまった。ヌタ場が現れたあたりで、これ以上先に行ってはだめと判断。
ゴミが捨てられている右の急斜面を登ると、上にスイセン畑があった。しかし人工の囲いは有るものの、ここに至る道がハッキリとは無い。仕方ないので又急斜面をよじ登る。するともう少し広いスイセン畑にでた。申し訳なく思いながら、囲いを越え畑を横切るとやっと道に出た。

 本当は堰堤の付近で右に登る尾根を探す必要が有ったらしい。
沢の場合は、登山道が有るわけではないので注意深く見ないとこうなる。13:10 保田見付近通過。

 この後嵯峨山による予定だったが、裏ルートで案内板が無く、登り口を通り過ぎてしまった。今度、表から登れば良いと中止して林道を歩き続ける。3つ有るトンネルの3番目は少し長く、足元も真っ暗。その出口付近。

 14:15 車を停めさせてもらった梨沢公民館に帰り着く。結局山の中では誰にも会わず、静かな山を楽しめた。